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【LtG Story vol.10】熱量ある人や企業が、もっと集まる仕組みをつくる(静岡銀行 浪崎 淳さん・鈴木 瞬介さん)


こんにちは! LtG Startup Studio広報です。
LtG Startup Studioに関わるファウンダーやメンターの方のバックグラウンド、スタートアップに対する想いを、インタビュー形式でお届けしている『LtG Story』。今回登場するのは、静岡銀行の浪崎 淳さんと鈴木 瞬介さん。銀行という立場からスタートアップ支援に携わるお二人に、「三島×新規事業」の可能性を伺いました。


浪崎 淳 / 2021年4月より三島支店 支店長 趣味:サーフィン
鈴木 瞬介 / 2021年10月より三島支店 エリア営業課長 趣味:炒飯作り

LtGを、地域の魅力創出の起爆剤に


――銀行では日頃、経営者から相談を受ける機会も多いかと思いますが、最初にこのLtG Startup Studioの話を聞いたときは、率直にどんな印象を持ちましたか?

浪崎:正直に言うと、最初はあまりイメージが出来ませんでした。
ただ、河田社長から構想を伺って、三島という地域が更に活性化するためには必要な取り組みだと感じ、ぜひ一緒にやらせてほしい!と手を挙げました。この三島という地域は、都心からのアクセスの良さ等の強みがある一方で、住む人や働く人、そして起業する人がいまいち増えてこない…
そんな課題も感じていました。LtGは、そんな今の三島の状況を打破する起爆剤になるかもしれない。地方銀行として、我々が大切にしている「企業や人を地域に呼び込み、生産性を上げること」と、ビジョンが共鳴した点も大きいですね。

鈴木:私は、LtGがスタートしたときは富士市内の支店におりまして、昨年10月に三島に赴任してきました。富士にいた頃は、三島でのLtG の取り組みについて、とても先進的な印象を持っておりました。
実際にLtGにいる方と話していると、皆さんの描いているビジョンや熱量に圧倒されます。

浪崎他の街にはないビジョンや熱量で、三島から世界に羽ばたくスタートアップが生まれ、その結果、魅力的な人や企業がこの三島に集まってくる。そんな展開を目指して、私たちもできる限りのお手伝いをしていきたいと思ってます。


熱量ある人が集まってくる仕組み


――三島がこれから、数多くの企業や人を呼び込むために、今は何が足りないんでしょう?

浪崎:まず、人を呼ぶための考え方ややり方が古くて、アップデートされていないという点は大きいと思います。たとえば旧来的な企業誘致は、まず事業用地を整備して、そこに補助金を出して誘致するやり方が主流です。どの地域もその方法にこだわっているというか、むしろそれ以外の有効な方法を見いだせていないのが実情です。LtGの取り組みを通じて、新しい企業誘致・人材誘致の手法を確立できるのではと感じています。

―――いまLtGでは「起業のハードルを下げること」をテーマに、参加費無料のトークセッションを開催したり、エンジェル投資家集団「SEVEN」とタッグを組んで、手厚いサポートプログラムを準備したりしているのですが、そういった取り組みも、地域にとっては新しい誘致の手法と言えるかもしれませんね。

浪崎:そうですね。LtGの存在がもっと認知されてくれば、絶対に人はもっと集まってくると思います。実際に、私たちも取引先との会話の中でLtGの話はよく出ますよ。イベントやプログラムを充実させることで、熱量がある人が更に集まってくる仕組みを作れると思います。


お金以外の相談もしやすい存在に


―――経営者をサポートする取り組みは、静岡銀行さんとしても日頃からやられていることかと思いますが、LtGではどういった関わり方をイメージしていらっしゃいますか?

浪崎:まずはやはり、ファイナンスの部分がメインになるかなと思います。
事業の検討段階からディスカッションしながら事業計画を策定し、計画達成のために必要な賃金をご融資するイメージですね。
ただ、一方向の「アドバイスする・される」の関係性ではなく、お互いに貢献し合えるWin-Winの関係性をつくっていきたいです。私たちも、LtGで「そんなビジネスアイデアがあるんだ!」と勉強になることもありますし。逆に、起業家の方が普段なかなかアクセスしづらいネットワークや情報のアンテナを我々が持っている部分もあると思います。双方向に情報交換をして、関わっていくことが大切かなと思っています。

―――起業家が普段アクセスできないネットワークや情報って、どんなものがあるんですか?

浪崎:新しいビジネスの情報って、やはり東京に集中しますよね。地方だと物理的な距離が離れている分、どうしても情報のギャップも生まれやすいと思います。そんな中で静岡銀行は、いろいろな繋がりを駆使して、東京に情報を取りに行っています。
さきほどの誘致の話にも繋がりますが、地方の「旧来的な手法」に、東京で出会った新しいテクノロジーやサービスを掛け合わせて、企業活動の生産性を上げていきたい。そんな想いから、東京にも積極的に進出しているんです。

鈴木:LtGとの関わり方で言うと、ファイナンス以外の面でも、気軽に相談される存在になりたいと思ってます。仕事柄、色々な業界のお客様と関わりがあるので、より幅広い視点からアイデアに対してフィードバックできたり、人を紹介したりできる可能性もあります。

あとは、事業が前に進んで「実証実験をやりましょう」という段階になったときも、色々な面でスムーズにいかないことも多いですよね。そんなときに、我々が積極的に動くことで「静銀さんが動いているんだったら…」という風に、関係者に良い影響を与えられる存在になれば良いなと思ってます。実際に、ボランティアマッチングサービス「AVS」を展開する松永さんとも、そのような形で、プロジェクトに携わらせてもらってます。

―――最後に、すでにLtGにいるメンバーや、これから入ってくる起業家に向けてメッセージをお願いします!

浪崎:三島はもちろん、地方にはまだまだポテンシャルが眠っていると思います。いろいろな人と関わり、情報交換をしていく中で新しいアプローチを生み出していく。そんな「コミュニケーションの場」としての役割をLtGは担っているのだと思います。ぜひ一緒に、あたらしい挑戦を生み出していきましょう!


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