9月30日〜10月4日 1週間の振り返りと今後の注目点 米利下げと日銀利上げの観測後退
1週間の振り返り
円売り、ドル買いとなった1週間。
注目されている米の利下げや、日銀の利上げは観測が後退しています。
週末に石破首相と植田日銀総裁の初の会談が行われましたが、利上げについては慎重な姿勢が見られました。
会談直後には石破首相は「追加の利上げをする環境ではない」と明言。
関係者からも同様の発言もあったことから、日銀の年内利上げ観測は後退し、円が売られる結果となりました。
また、パウエルFRB議長は改めて利下げについて慎重な姿勢を見せています。
さらに、米指標は良い結果だった事や、金曜の雇用統計では予想を大きく超える強い結果であったことから、年内の大幅利下げの観測は完全に後退。
一週間を通して比較的ドルが買われる展開でした。
英中銀では利下げペースを鈍らせる見解でしたが、ベイリー英中銀総裁は利下げについてもう少し積極的になる可能性を示しています。
今後の注目点
日米の金利差縮小の期待が後退したことで織り込んでいたドル安円高の流れが一変してドル高円安に。
ドル円が底堅い動きを見せるのではないかと予想されます。
また10日にはFOMC議事要旨の公表と米9月消費者物価指数(CPI)などがありますが、大幅利下げの観測が再浮上する可能性は低いとの見方が強いようです。
トレンドの切り替わりの時期なのか、もしくは継続するのか見極めが大事な展開になりそうです。
LTC-Tradeの成績
上下動から利益に繋がるトレードも見せましたが、トレンドとは逆行した動きになった事から、比較的長期足でのトレードが増えています。
決済が入れば大きく利益が出るものの、保有時間が長くなっているため、利益としては控えめ。
トレンド転換に少し警戒しながらの運用となりそうです。