今年もサンタさん
この時期じゃいと書けない話ってあると思う。
所謂季節もの、毎年恒例の行事の類だ。
冬はやっぱりクリスマス。
今日はクリスマスである。結婚して早12年。夫婦2人でどこかイルミネーションが素敵なところに足を運び、近くのオシャレなお店でディナーを楽しむことはない。過去にあったか振り返ってもその思い出はなかったけど。
子どものいる家族であれば、大概親はクリスマスの時期にサンタになる。うちも10歳と6歳の息子がいる。だからサンタにならざるを得ない。こんな書き方をしたが、イヤなわけではない。
10歳の息子はいまだにサンタの存在を信じているようで、サンタさんに手紙を書いていた。
昨年のお礼も添えて書いてあるあたり律儀である笑
そんな子どもたちのために3週間ぐらい前から商品をネットで探し、注文し、実家に敢えて送る。そして、タイミングを伺って取りに行く。子どもにバレないために徹底している。
クリスマスイブを迎えた。妻が子どもたちが好きそうなメニューを適当に作り、振る舞う。
そして、ディナーの後はクリスマスケーキである。子ども達はとにかくポケモンが好きで、ケーキまでポケモンである。
ディナーにクリスマスケーキと相当な高カロリーを摂取してなお、私はまだ終われないのである。
毎年恒例でサンタへチョコチップクッキーと牛乳を置いているのである。
まるでお供え物のように、サンタに献上するのである。包装したプレゼントをツリーの下に置いて、私はクッキーを食べながら、牛乳を飲む。
夜の11時にクッキーと牛乳を飲むのは、1年でこの日だけだ。きっと。
朝を迎え、子ども達2人は急いで1階のツリーに向かう。ツリーの下に置いてあるプレゼントを見て喜ぶ。朝イチの子どもの笑顔に元気をもらう。
あと何年、サンタを信じて、手紙を書き、12月25日の朝を楽しみにして眠りにつくのだろう。私はあと何年、クッキーを食べて牛乳を飲む夜を超えていくのだろうか。
そんな聖なる夜も悪くない。