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ドルトムントの没入型アート展に行ったよ
こんにちは
先日ドルトムントの図書館に行ったついでに図書館にある市内のチラシをパラパラと見ていたらおもしろい施設があったので今日はそこに行ってきました。
ドルトムントへ再びゴー!
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どうでもいいですが、ドルトムントの駅は喫煙率が異常です。
私が気にしすぎなのでしょうか。今日は1年分の副流煙を吸いました。
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ドルトムントから電車を乗り換えて、そこから歩いて15分ほどのところにある「Phoenix des Lumieres」というアートセンターに行きました。
ここでは最近話題の(?)没入型アート展をやっていると書いてあったので気になって行ってみました。
ドイツに着いたばかりのころベルリンに住んでいる知り合いの方から没入型アート展をおすすめされていたのですが、なかなかやっているところを見つけ出せずやっと出会いました。
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ついた!
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お~~~!すごい!素敵なレンガ作りの会場です。
セキュリティの方もちゃんといて、立派なナイトクラブのようですね。(ちがう)
まだ開業して間もない(2022) と書いてあったのですが、この歴史あふれる作りはなんだろうか、、と思っていましたが、ここはかつてルール工業地帯として栄えた溶鉱炉があったエリアをアートと音楽の場所として再利用した場所のようです。
第二次世界大戦下ではここで何千人もの人が強制労働をさせられた負の歴史もあるそうです。
今はダリとガウディの作品が観れるそうです。
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ちなみに私はダリもガウディもあまり知りません。
ダリ=意味が分からない画家
ガウディ=カラフルな建築家
という事前知識しか持たずこの日を迎えました。
ま、先入観はないほうがいいですよね。自分の解釈オンリーでいきます。
入場料16€を支払い、カバンとコートをロッカーに預けいざ入室!
ネット予約もできるよ。
案内はなくて、いつ入室しても構いませんでした。私は平日に行ったので週末はもしかすると待ち時間が発生するかも・・・
ゴー!
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おおお~~
会場全体がスクリーンとなっていてあらゆる角度から絵画のシャワーを浴びます。椅子に座ってもOK、立ってもOK。
私はクッションで寝そべって観ることにしました。
こたつがあればサイコーだったな(寝る可能性あり)
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それぞれの絵に合った音楽が流れています。
ダリはピンクフロイドの曲が流れていました。
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3部構成になっていて、それが3分ほどの休憩を挟み永遠と流れています。
なのでいつ退出してもいいし、何時間観ていても大丈夫な感じでした。
私は1度寝そべって見つづけたあと、2度目は写真を撮ったり歩いてみたり端っこで座ってみたりと自分が子どもだったらどうするかなぁ~とわくわくしながら見てみました。
さすが没入型アートというだけあってしばらく放心状態でふわふわしてしまうくらい心を持っていかれました。
ちなみにもちろん理解はできませんでした。ダリなんてもはや笑うくらい訳が分かりませんでした。だって揺れる生肉が突然出てきたり、トラが鯛に食べられていたり。
これを解釈している人がいたらもうそれは嘘でしょ。
自分のぐちゃぐちゃの心の中を絵で表現できる人って本当にすごい。
文章なら間違った解釈をされにくいけど(今はそんなことないか)、絵なんて無限に解釈されてしまいますよね。
でもそれに自分なりの解釈をつけて救われることもあるのか・・・
深いな。(浅い感想)
今回、たまたまダリとガウディがテーマでしたが、この没入型アートにはぴったりの画風だったように思います。カラフルで心が弾みました。
ゴッホの絵だったら入り込みすぎて戻ってこられなくなりそう。
ある意味これも没入なのかもしれないけど・・・
私がもしこの没入型アートを作るとしたら、世界旅行をしてみたい。それか寺の映像を流しながらヨガとか。あーアイスランドの景色でもいいな。
伊勢神宮でもいい。
あ、ジブリがいい。久石譲を流して泣きたい。
みなさんはどんな世界に没入したいですか。
そうだ、こう書いていて気がづいた。
今日はカラフルな世界を見たけど、がっつり好みかと言われるとそうでもなかった。もちろん嫌いではないし楽しかったので言葉にしにくいんですけどね・・・
私は平和で穏やかな作品がやっぱり好きなのですが、それイコールカラフルな作品が好き、ではないんだな。
果てしなく遠い海とか、暗闇の中の星とか、そういう「悲しみ」を少し帯びた作品が好きなのかなと思う。
きっと心の状態によってまた違ってくるんだろうな。
それが言語化できただけでも自分の心とちゃんと向き合えている証拠だからそれでいいか。
まだまだ分からないアート。
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会場周辺にも工業地帯の名残がまだたくさん。
近くにブリュワリーがあったので、また夏に来ようと思います。
その時はまた違う作品が観られるかな?
ではっ