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斑鳩ルカは何故歌い続けるのか?

筆者です。

THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings. day2
斑鳩ルカ 283プロダクション 加入発表


同居人のアイマスPと配信を見ていた筆者は衝撃を受ける。

大学生の頃にサービスが開始されるもゲーム難易度やキャラクター性にハマりきれず早々とドロップアウトしてしまったアイドルマスターシャイニーシカラーズ(以下シャニマス)。

楽曲などは聞いており様々な合同ライブで見かけることはあった為、認知はしている状況の中とある画像が目に入る。



――あっ……好き

顔・髪型・ファッション・言葉遣い・声 全てがストライクゾーンど真ん中を高速で貫いていった


BLACKLAGOON レヴィ
ブルーアーカイブ ネル
  • 三白眼

  • かっこいい

  • 口が悪い


これ


筆者の性癖に刺さりすぎたキャラだったが、この時はまだプレイアブルキャラクターではないという事を教えてもらいがっかりした。

しかし、先述のとおりプレイが可能になり嬉々としてenzaアカウントを探すも、流石に5年も前のアカウントをサルベージするのは難易度が高かった為同居人に色々と享受され新しく始めることにした。

斑鳩ルカ担当プロデューサーの誕生の瞬間である。





斑鳩ルカは歌うことをやめる?


このnoteをご覧になられているプロデューサーの方々は、斑鳩ルカにおける過去、経歴の話などはご存知のはずであり、今更ここで私が説明する必要性は無いと考える。

今回、この内容を書き記そうと考えた理由の1つとして
「パラレルコレクション」の発表が大きかった。


【紅茶夢現】黛 冬優子


【切り拓いて・茨】桑山 千雪
  • 283プロダクションから移籍した 冬優子

  • アーティスト路線へ進んだ 千雪

それぞれが様々なifの未来へ進んでいく、それがパラレルコレクション

各プロデューサー達が担当アイドルの未来を想像したことだろう。
我々もその中の2人だった。

同居人:放クラP 担当 杜野凛世 N
筆者:L氏

:俺は果穂が大学生になってたら泣いてまうかもしらん
L:わかる

L:ルカはおかんのスナック継いで場末のチーママになってて欲しい。イラストは裏の勝手口の所にしゃがみこんで細せぇタバコ吸ってて欲しい。
N:思想強

:ルカはなんかアイドルやめそうやけどな、知らんけど。
N:どうなんやろな

L:なんかコミュ見てても(2024/3月当時)あんまり分からんのよな、多くを語るキャラでもないし。
N:シャニマスはお察しして下さいコンテンツやしな、受け手側の自由度が高いのはええこっちゃ

複雑な経緯がありながらも283プロダクションへと移籍した斑鳩ルカ

彼女が歌い続ける理由とは何なのか、様々な視点から考察していく。

コミュから考える終わり


ルカはコミュ内で度々終わるもの、消えてしまうものに対して言及する場面が見られる。
これはルカが所属するユニット【CoMETIK】が彗星をイメージしている所からも考えることが出来る。

彗星(流れ星)が持つイメージとしては【】【】【綺麗】【見上げる】などがあるが、忘れてはいけない事として【消える】という部分だ。

夜空を綺麗に流れていく彗星だが、1番綺麗な瞬間を過ぎるとあとは消えていくだけ。永続的に光り続ける星々や、人工的に光り続けられるイルミネーションとは対極の存在のようにも感じる。

終わることを望んではいないが、終わってしまう事を仕方ないことだと受け入れている自分自身がいるということに葛藤が生まれるのだろうか。


ファン感謝祭編 砂に描いた

ファン感謝祭編ではプロデューサーが砂に描いた絵を「なんだよそれ」と一蹴するような描写がある。その後、上記画像の発言をするのだが、波で消えてしまう絵に意味はあるのか?という疑問をアイドルとして活動していく中で終わってしまう(解散、引退)のに信頼する理由が自分の中で見つかっていない部分として描いている。

緋田美琴とのユニット解散、元マネージャーの留学。信頼した人間が傍を離れていく事に理解ができず、関係とはいつか絶対に終わってしまうものだと考えるようになってしまったのだろう。


アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism CoMETIK EP2

アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism(以下シャニソン)にてCoMETIKのエピソード2章が追加されたが、そのタイトルが『いつかおわるもの』であり、ユニットイメージである彗星の儚さを印象づけた。


ルカは終わりたがっている?


いつか終わってしまうから【意味がない
そう考えてしまうルカは何故歌い続けるのか?

普通の思想ならばこのような考えになった場合にとる行動は明確であり、それは【無気力】【行動しない】ことだろう。
これが1番簡単なのだ。【何もしない】そうすれば傷つくこともない、閉じこもれば安全な所から観ていられる。

その点はルカも同じである。

ジ・エピソード 第3話

セヴン#スにて美琴がシーズとしてステージに立ち、母親の曲を母よりも上手に踊る美琴。ルカの隣に居た頃とは違っていたことに対する喪失感が波のように押し寄せる。

活動休止し部屋に閉じこもるルカ、こんな状況からなぜまた歌おうと考えたのか。


ジ・エピソード 第10話

プロデューサーが283プロダクションに誘うも拒否するルカ。母親、美琴を奪った場所に自分(歌、存在)も奪われてしまうことへの恐怖が上記画像からも見受けられる。自傷することで自分の価値を無くそうとするルカなりの抵抗も空しく事務所へと連れていかれるのだった。


W.I.N.G編 deny

deny=拒否

1人でやることに固執しているルカ、様々なものを失ったことでこれまで以上に他者を信頼しなくなってしまった。
しかし、前の事務所から移籍してでもアイドルを続ける。
そこが自分の嫌いな場所だとしても。

ルカのアイドルへの熱意は終っていない。それは母親を見てきたからなのか、その生き方しか知らないだけなのか、脆くはあるが歌うことで何かを得ているのだろう。

シャニソン CoMETIK EP2 「いつかおわるもの」 崩壊の音

上記画像から、やはりルカは終わることを恐れている部分があると考えられ、普段の態度からは見受けられないが、離れていく事を怖がっている。
度々SNSを確認する描写。ファンを大切にするも言葉には出せず、出せない代わりに見る事しかできない。
終わらせたくないから、終わらない。
そんな弱さを隠す為に歌い続けるのだろうか?

斑鳩ルカが歌う理由


彼女の歌声には強さを感じる。


神様は死んだ、って オリジナルMV

その強さは何処から感じるものなのか、何を思って歌うのか、何故歌うのか。
ルカの思想・思考・言動から導き出していく。

ルカの思想


斑鳩ルカソロ曲【神様は死んだ、って】では多様なものが否定されている。

  • 憐みの眼

  • 綺麗事

  • 世界

  • 太陽

  • 福音

  • 偶像、崇拝

感受性の高さから感じる嫌悪や、宗教的に否定しているものまで様々である。

偶像・崇拝

アイドルマスター シャイニーカラーズ 事務的光空記録 Extra page #1

アイドルマスター シャイニーカラーズ 事務的光空記録(以下ジムシャニ)では前事務所時代に美琴と初詣に行くシーンが描かれているが、上記画像のような発言をしている。ルカ自身は無神論者ではなく無宗教なのだろうか、存在は否定しないが崇拝はしない。

no/ode ED 彗星 

上記画像でも崇拝しているというよりは縋っているような印象を受ける。
現代の若者における、自分の都合の良い時に神頼みをするような感性に近いのかもしれない。偶像崇拝の否定はアイドル(idol:偶像、崇拝されるもの)である自分自身を否定することに繋がってしまうのではないだろうか。

神は死んだ

ツァラトゥストラはこう言った ニーチェ著 氷上英廣訳

これは哲学者であるニーチェの有名な言葉であり、宗教批判、虚無主義的なメッセージである。ここでは詳細な説明は省略するが、大幅な解釈をすると

人が生きるために必要な事象より、虚構(神、霊魂)の方が重要視されている

このような事態が問題であると考えたニーチェは『神は死んだ』と言う事で人類(生)を冒涜させないように警告したのだ。

都合の良い神様(虚構)が死んだ結果、ルカ1人が残されてしまい、虚構(理想像)を信じ過ぎてしまったせいで自分が自分じゃなくなってしまう。

【BLUSE】TRUE END くすんだ空

偶像を崇拝しないルカが、いつの間にか虚構に縋ってしまっていたのだ。

福音

神様は死んだ、って】の歌詞では『福音なんていらない』という
フレーズがあるが、福音とは【喜ばしい知らせ】という意味のあるキリスト教でも使用される言葉である。

キリスト教】【ルカ】この2つを繋ぐものとして『ルカによる福音書』がある。イエスがどのような存在であったかを記した著書に気になる1節を発見した。

イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」

ルカによる福音書 23章34節より

イエスが強盗に対して父(神)からの言葉を伝える。福音として強盗を改心させるも、これはイエスが神様の御子でありながら人の罪を肩代わりするという十字架を背負ったという意味を持つ。

筆者は少しルカに似通っているように考えた。

イエス=神に許しを請う 
人間でありながら人の罪を背負う

ルカ=神を拒否する(神に縋る) 
人間でありながら人(ファン)から神として称され、人の鬱屈を背負い歌う

悩める現代女子たちの『カミサマ』として一部でカルト的な人気を集めている

アイドルマスターシャイニーカラーズ  公式サイト

では、ルカは自らの意思でファンの思いを背負っているのだろうか?

ルカの思考・言動


あまり多くを語らないルカだが、思考と言動が一致していないようには見受けられない。

【SMASH】鬱屈

要点を伝えることが出来ればそれでいいという考え方。
このコミュの中で、プールでのイベントの話が来ておりプロデューサーは【選択肢2:ファンも喜んでくれるんじゃないかな】とルカに言うも

「別にそのために仕事選んでるわけじゃねェ――—―——」

【SMASH】鬱屈

この言葉は本心なのか。
ファンの為に仕事はしているが、ファンを喜ばせる為に仕事をしている訳ではない。そう解釈できるような言い方だが、矛盾しているようにも感じる。

ではルカにとっての仕事(歌)とは何だろうか?


【SMASH】熱

上記画像はイベント当日のライブシーンである、上演開始時刻が遅れたことにより苛立つファンもいる中登場したルカは語る。

その内容の一部を抜粋する。

・うずいて、渇いて、イラついて――――――――
・焦れて―――――
・燃えて―――――ムカついて――――――
・熱い――――――――
・私もイラついてるから……ずっと……ずっとずっとだからわかるよ……壊したくなんの――――――
・どいつもこいつも勝手なヤツばっかでイラついて、自分が壊れちまいそうなの
・自分の中から出てくるもんも全部燃やしてェから、ここにいんだろ―—?

【SMASH】熱

イベント後、プロデューサーはルカに対し【選択肢3:上手く言えないけど】話しかける。

・俺まで身体の底から熱くなるのを感じた……きっと、そういう力って誰にでもあるんだと思う
・普段は閉じ込めてるけど本当は外に出たがっている力が―—————

【SMASH】熱 選択肢3 上手く言えないけど

ファンやその他アイドルを見て感じる憤りや苛立ち、怒り、鬱屈が熱になり身体の中にたまっていくような感覚がルカの中には存在しており、歌うことでその熱が解放されていくのだろうか。

ルカがステージで歌い続けているのは自分の中にある嫌悪感を破壊したいからだと筆者は考えた。


斑鳩ルカの破壊衝動


破壊後に


ルカは度々破壊行動に出ることがある。先述した自傷行為もそのうちの一例だが、他の例も確認する。


ジムシャニ Extra page #2 【スマホ】


シャニソン CoMETIK EP2 「いつかおわるもの」 崩壊の音 【スタンドマイク】


no/ode ED 彗星 【身体】

これまで様々なものを壊してきたルカだが、破壊してきたものを捨てることはせずにずっと使い続けている。

それは何故なのか、スマホを例に挙げて考えていく。

【broken shout】斑鳩 ルカ

・……なんで?
・カバー……? …………さぁ
・修理……めんどくせぇ…… 直したってどうせ割れる

【broken shout】われたまま 選択肢1.2.3

新しくしてもどうせ壊れてしまう。形あるものはいつか壊れてしまうというルカなりの『諸行無常』的な考えなのだろうか?

そんなわけはない。

単に、どうせいつか壊れてしまうものならば、壊れたまま使い続ける方が良い。少し傷ついても壊れているのには変わらないから。と考えているのかもしれない。


【Splinter】斑鳩ルカ

また、今度で――――――――

【Splinter】データ

ケータイショップにて画面を修理してもらおうとするルカだったが、修理に1時間かかるということを聞き止めてしまう。
過去のデータは無くなっても別にいいと言うが、直すことに時間が掛かってしまうのは良くなかったらしい。

機会はあったのに直さなかった。それが仕事の都合なのか、自らの都合なのかは定かではないが、壊れた(過去の)ままでいることに意味を見出しているのかもしれない。


まとめ


これまで述べてきたことをまとめ、ルカが歌い続ける理由を考える。

斑鳩ルカが様々な過去がありながらも歌い続けることができるのは、自らの中に溜まっていく鬱屈や、そこから生まれる破壊衝動を満足(消失)させる為にステージに立ち続けているから

だと筆者は結論付けた。

多面的に見える部分からルカ自身が感じる鬱屈・憤り・怒り・苛立ちはとても大きく、それらが消えない内は彼女は歌うことをやめることはしないだろう。
パラレルコレクションではそんなルカが満足して歌うのをやめている姿を見せてくれることを筆者は望んでいる。


――――――壊れて歌えなくなってしまわないように



終わりに


筆者です。

初めてnoteを書いてみたのですが、大学生の時を思い出して楽しかったです。

ランニングしている最中に友人との会話を思い出し、この内容のnoteを書いてみようと筆を執りました。

本文の内容は、筆者が思ったこと考えたことをつらつら書き記しているだけなので、何も本気で受け止めないでください。ただの考察です。
斑鳩ルカ担当プロデューサーがうっすらと頭の中に浮かんでいるものを今回、言語化してみました。

ソロとしてのルカも、CoMETIKとしてのルカも両方とも応援しています。

ルカが幸せになるのはいつでしょうか?
それまでは見守っていきたいです。


おまけ


ライブ


2024年7月27日(土)・28日(日)に横浜アリーナにて開催される、

THE IDOLM@STER SHINY COLORS LIVE FUN!! -Beyond the Blue sky-

両日行きます。

概念コーデだったり、名刺配ったりするので現地参戦される方はよかったらぜひお話しましょう。


グッズ


NANGA       ×    LUCA IKARUGA   MIKOTO AKETA  COLLABORATION

現在、高品質なダウンを扱うダウンシュラフ・メーカーのNANGAと斑鳩ルカ/緋田美琴のコラボダウンが受注受付中です。

ルカみこ過激派ファンの方は背中合わせアクリルスタンドが12万円で買えますので欲しい方は是非お買い求め下さい。

筆者はお金がないのでどうしようか悩んでいる最中です――—————————————————————————————————————————―――――――――――――――――——————――――――――――――――――――――――――――――――――――



―――――俺はお前達が世界と呼ぶ存在—――――
―――――あるいは宇宙―――――
―――――あるいは神―――――
―――――あるいは真理―――――
―――――あるいは全―――――
―――――あるいは一―――――
―――――そして俺は、お前だ―――――
―――――ようこそ、身の程知らずの馬鹿野郎―――――
―――うるさいなぁ、お前が欲しがっていたものだろう―――
―――――見せてやるよ。真理を―――――



うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

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『ものすごい量の情報を頭にぶち込まれたみたいだった』
『頭が割れそうだった、だけど唐突に理解した』
『これが真理……』


お願いだこれをくれ‼

―——ダメだね、これだけの通行料じゃここまでしか見せられない——




―————等価交換だろ?錬金術師……—————


『くそ!こんな事があってたまるか!』

『…畜生ォ 持って行かれた・・・・・・・・・・・・!!』
『畜生ォ…畜生ォ!!』
『くれよ!脚だろうが心臓だろうがくれてやる』
『だからくれよ!! 担当なんだよ!!』

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あの日見た空 茜色の空を ねぇ いつか思い出すでしょう

果たせなかった 約束を抱いて 二人 歩き出す


シド 【嘘】



お金の錬金術師 FULLMONEY OTAKUMIST EP2‐はじまりの日




おわり

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