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宇宙飛行士とコロナ禍
1月、職場の方に宇宙兄弟の漫画を借りた。
元々、宇宙に特段興味があったわけではなかったから、期待せずに読み始めたら、
名作だった。
まだ途中までしか借りてないから、
ムッタが月へ行くビンズさんのバックアップクルーになって、管制室で指示を送れるようになった一方、ヒビットは身の振り方にお悩みの様子…というところまで。
ムッタ、自分では肝心なところでいつもずっこける俺…と嘆きながら、なんだかんだ人を見る目があったかくて、人間味があるところが好きで応援したくなる。本人の宇宙に行きたいっていう思いが周囲にもなんらかの力を与えてて、回を追うごとに人を惹きつけていくのが、読んでいても嬉しくなっちゃうんだよな〜。ヒビットの今後も気になる。
また次回を借りるのが楽しみだし、自分では手に取らなかったような分野の漫画で名作を一つ知ることができた。
この漫画を読んで宇宙飛行士について初めて知ることが多かったんだけど、その一つが、ミッションに参加できるのは僅かな人数で、晴れて宇宙飛行士になれたとしても、いつ任命されるかは分からないということだった。
今ISSにいる野口さんも訓練開始してから初宇宙が約9年後…。宇宙飛行士になるにも狭き門なのに、それから「本番」にいつ入れるのか、自分はステージに上がれるのか、分からないんだって。辛っ…。
ヒビットとムッタは異例の飛級アサインだった、ということなんだなぁ。
宇宙飛行士は、宇宙に行って初めてその職務を遂行したことになるのに(地上でもいろんな活動をされてるのだと思うけど)、
いつやってくるか分からない本番のために、
体力維持のトレーニング、訓練、あとそれだけじゃなくて、宇宙兄弟に出てきたキャラクターみたく、自分が宇宙に行く目的や夢を周囲にアピールすることも必要なんだろうな。
宇宙兄弟を読んで宇宙に関するニュースに関心を持った。この前、きぼうが東京でも見られます!という記事を目にして、昨日初めて宇宙ステーションを見に行った。
宇宙飛行士って、なるまでも、なってからも、行き着くまでのあらゆる道のりが途方もなく長いよね。しかも、目指していたものにいつ辿り着けるか分からない。
準備期間の中で、いつ訪れるかわからない機会のために黙々と努力をする、なんてすごい人達がいるんだと、「きぼう」を見送って帰宅して考えていた。
でも、私と世界の皆さんが置かれた今の状況、
なんだか宇宙飛行士さんと似ている。
自分の目標は、夢は、いつ叶うのか。努力してもそもそも舞台が開催されるかもわからない。
何が今後のために正しい努力の仕方なのか、手探りな状態は、とっても辛い。
だから楽な方へ、曖昧な方へ行こうとしてないか。
宇宙飛行士さん達とは積んできた知識と経験が比べようもないけれど、人生で何度任されるかわからないミッションに向けて、積み重ねて積み重ねて続けてきた人たちがいることに、確実に勇気をもらった。
わたしには、明確な夢が今は無い。
だけど、なりたい自分はある。
そのためにはちょっとくらい努力を開始して続けてみなきゃだね。
コロナ禍で身動きがとれないけれど、
何が今後につながるか答えがわからないけれど、そういう時に土を耕しておこう。
ラッキーの種を沢山蒔いておこう。
と思わせてくれた、初「きぼう」観測でした。
この文章とは関係ないけど、
今回のISSのミッションや、宇宙船内の生活など調べてて興味深かった!これからも宇宙でのミッションと宇宙飛行士さんを応援していきたいです。