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現役看護師が患者さんの言葉から学んだ、人生において超大切なこと
今晩わ。
週末、いかがお過ごしでしょうか?
総合病院勤務ナースの私に土日休みは存在せず、今日もバリバリ働いてまりました。
私は新卒より16年継続してきた看護師を辞め、来春フリーランスになる予定(軌道に乗るまでパートぐらいせにゃいけないかなとは考えておりますが)。なぜ安定した看護師を辞め、不安定なフリーランスという道に挑戦するのか、それは以前書いた自己紹介に詳しく書いておりますので宜しければお読み下さい。
この2年、ここから先の働き方や生き方について深く考えていたからでしょうか、人生の先輩である患者さんの言葉が突き刺さります。
なんとなく働いていた頃は、アンテナが立っていなかったから全然入ってこなかった言葉も、今はズドーーーーンと入ってきます。
職種にもよりますが、年長者の言葉、特に生死やこれからの人生の岐路に立たされている年長者の言葉を聞ける機会ってなかなかないんじゃないでしょうか?
今日は私が患者さんから聞いた言葉の中から
あ、確かにそうだな、それって人生において大切な考え方だなと学ばせて頂いたことを事例を通して何例かシェアしてみようと思います。
そうか確かに自分ってまだまだ若い
70代の女性
病室でたわいもない話をしていると、「結婚しているの?お子さんはいる
の?おいくつなの?」と私の話を聞かれました。
「もう37歳なんですよ~」と言うと
「いいわね~ はぁ~いいわねぇ~ 戻りたい!なんでもできるわねっ」と。私は干支が一回り以上下の子達と一緒に働いています。
自分よりもっと若い子ばかりに意識が向いて、自分が"若い”という感覚はもうなくなっていたので、久々にそんな事を言われてハッとしました。
30歳後半、結婚して子供がいて、ある程度の縛りや制限の中で生きる年代になると"なんでもできる”という感覚が失われて"今の生活の中でできること”を想像しがちです。
でも自分より年齢を重ねた人からみれば30代は"なんでもできる”人。
ドラえもんの世界のようにどこでもドアで20年後の未来にいって、還暦まもない自分の姿でもみれば、あぁ今の自分ってなんでもできるなぁなんて想像できるのかもしれないが、皮肉にもそんなものは存在しません。
でも人には想像力がある、だから皆さんも想像してみて下さい
20年後の自分
白髪でしわも増えて体力も今より必ず衰えている自分。
その20年後の自分から、今の自分にどんなメッセージを送りたいですか?
「まだまだ若い!やれることが沢山ある!挑戦しなさい!」私はそう渇をいれると思います。
20年後の自分ではないけれど目の前にいる70代女性からそんな事を教わった日。いいわね~と言う割に、昔の楽しかった思い出や孫の話をニコニコしながらいつまでも話してくれ、あぁいい人生を送ってきたんだなと想像できてほっとしました。
一万年生きるように生きるのはやめて、今できる経験を先延ばしにしないこと
60代男性
生死に関わる病気ではなかったものの、緊急手術が必要で数日間動きがとれない状態が続いていましたが、やっと自分の足で歩ける状態になった頃、少しほっとしたのか色々お話をして下さったことで気づきがありました。
その方は若い頃、海外で仕事をする機会が多く、私も大好きであるアメリカに行く機会が多かったようで病室で話が弾みました。
特に最高だったと話が盛り上がったのがモニュメントバレーの朝日
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この朝日は私がアメリカ横断中に撮影したもの
アメリカを旅して多くの朝日をみてきましたが、その中でも一番感動したのを覚えています。
彼も同じくモニュメントバレーの朝日は本当に感動した、と語ってくれました。「また観にいけるといいですね。」と伝えると「僕は仕事のプレッシャーが重なって、閉所恐怖症とパニック障害を発症してしまったんだ。だから今は飛行機に乗れなくてね。」と。
しまった!と思っていると彼は
「でもね、自由にいけたあの時にあの景色を見ておけて本当によかった。経験しないと絶対分からないよね。写真では絶対伝わらないよね。」と話してくれました。
彼は60歳になっても尚、思い出すだけでワクワクするような経験をしました。今はできなくなってしまった経験、でも飛行機に乗れていたあの頃に先延ばしせず経験したことで、生きている間ずっとその思い出と共に生きていくことができます。
【いつまでも何でもできると思うな。やりたいことをするなら早ければ早いほうがいい、経験・思い出づくりは先延ばしにするべきではない】と言うことを改めて感じさせて頂きました。
職場では「今年100万貯めたんです!」とか「稼ぎたいのでもっと夜勤したい!」なんて言っている後輩達の声が聞えてきます。
彼女たちより年長者である私からすれば「何言ってんのよ!あなたたちは何でもできる!やりたいことを考えて、どんどん使いなさい!仕事なんてどんどん休みなさい!←」そう叫びたくなります。
そして私のような小さい子供を育てるワーキングマザーも、お母さんだから○○するべきではない、子供が小さいから、忙しいから、お金がないから、諦める言葉に呪われてしまっている人が多いと思います。
別に大それた夢を描かなくてもいいから
「子供と毎月自然の多い場所に遊びに行こう」とか
「両親が元気な今、○○へ旅行に行こう」とか
「家族みんなで週末は必ずお庭でご飯を食べよう」とか
こんな思い出を残したい、経験したいという事について考える時間をまず設けるべきだと思います。
人生は有限だから、本当に有限だから。
患者さん達は教えてくれる
「やりたいと思ったことを行動に移せる君たちがいかに幸せか。僕の足はもう動かないから。なんでもできていいね!」
自分の健康を害してはじめてそう感じる患者さんばかりです。
分かってる、分かっているはずなのに、やっぱり人間って自分事にならないんですよね。私も例外なくそう思っていました。いつまでもなんでもできる気がしちゃうし、いつまでも生きる気で毎日過ごしてしまうものです。
でも違うから、たった一度きりの人生だからもっと自分の幸せを追求して、沢山の経験と思い出を残していきたいと患者さんと話しているとそう感じます。
皆さんはこれから先、どんな経験をしたいですか?どんな生活を送れたら幸せでしょう?
ぜひ、自分と向き合って考えてみて下さい。
おすすめは頭の中で考えるのではなく、紙に書くこと。
頭で思い浮かべただけのことは簡単に忘れ去られます。アウトプット(出力)して見返すことが、やりたいことを叶えるコツ。
私は退職したら息子と娘を連れて、雇われ看護師ではなかなかできない長期旅行(どこに行こうかな、計画中)に行きたい!
良かったら皆さんも今年度やりたいことをコメントでつぶやいてみてください。アウトプットして、一緒にやりたいことを叶えましょう◎