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高卒からIT企業に転職したい人が気をつけるべきこと

このブログを読んでくださってる方は下記のように思ってる人が多いと思います。

・高卒だけどIT系に転職したい
・高卒がIT系に転職できるのかな?
・転職した後にちゃんと働けるかな?

私は秋田の工業卒からIT企業に転職し、約4年ほどIT業界で働いてます。
今でこそ安定した精神で働いてますが、転職した当初は「IT業界に転職しなきゃ良かった」と思ってました。

転職して良かったとか良くなかったとかは突き詰めると個人の問題じゃんと思われるかも知れませんが、僕は下記のように思えます。

IT業界に関する事前知識がないと未経験の人は必ず辞めたくなります。

実際、同じ時期に転職したいわゆる「同期」がIT業界を去ってます。

あくまで私の経験を基に、高卒から未経験でIT業界に転職したい人に向けて注意点と言いますか、
知っておいた方が良いことを記載します。

伝えたいことは下記の3つです。

・未経験は辛い現場に配属されやすい
・希望の仕事ができない
・コミュニケーション能力はとても大切

1つ1つ解説します。

①:未経験は辛い現場に配属されやすい

「辛い現場」と一括りにしてますが、あくまで私が経験した「辛い現場」を解説します。

私が初めて参画したプロジェクト先のことですが、仕事内容はとても簡単だったのですが、現場環境が辛かったです。

そのプロジェクト先での仕事は「金融システムの保守」で24時間365日稼働してるシステムの監視や保守を行います。勘の良い人は気付いてると思いますが、休日が少なく夜勤のあるシフト体制の勤務形態でした。

なぜなら、システムが24時間365日稼働してるからです。

人によっては夜勤が好きな人もいるかも知れませんが、私は夜勤大嫌いであり大の苦手です。連続の夜勤により体調を崩すことも多かったです。

当時は「なんでこんな現場で働かないといけないんだ!!」と思ってましたが、考えてみれば何も不思議ではないんですよね。IT未経験でスキルがない人ができることなんてたかが知れてて、誰でもできるような仕事しか与えられません。

経験を重ねてたりスキルがある人は過酷な環境での仕事をしないので、未経験で安い人材がこの様な現場に配属されるわけです。

前提として私が転職した先は「SES」と呼ばれる、人材を派遣してお金を得るという事業形態の会社です。自社で開発したサービスやシステムの保守でこの様にきつい勤務形態になるのかは分かりません。

余談ですが、私が上記の現場を抜けた方法は下記です。

①:資格を取得
②:資格を武器に別の案件に参画

私の場合は資格でしたがポートフォリオでも良いです。例えば、Webページの作成とか簡単なゲームの作成とかですね。

スキルを何らかの形にして営業に提出し、そこから他の案件に移るというのが現実的だと思います。

②:希望の仕事ができない

もし資格やポートフォリオ、実績があっても必ず希望の仕事ができるわけではありません。代表的な理由は下記の通り。

・希望の案件がない
・選考段階で省かれる可能性がある
・参画したは良いが違う仕事を担当する可能性がある

どんな仕事もありたくない仕事をしないといけない場面はありますが、ここで言う「希望の仕事ができない」は「希望のプログラムに参画できない」を指します。

例えば、「ゲーム開発」が希望プロジェクトなのにゲーム開発に参画できずに「システムの保守」に参画する可能性も低くない、と言うことです。

これには大きく分けて3つの可能性があります。

・所属する会社に希望する案件がない
・営業が真面目に案件を紹介してない
・自分のスキル(資格やポートフォリオ)不足

問題が自分にあるのならスキルを磨いてポートフォリオを作成したりして強くアピールすれば良いだけですが、他に要因があるのならどうしようもありません。転職することをお勧めします。

しかし、私の知り合いにIT未経験でもかなり待遇が良くITスキルを磨ける現場に配属された人もいます。私の運が悪かったといえばそれまでですが、過度な期待はしない方が良いと思います。

③:コミュニケーション能力はとても大切

どんな仕事もそうだと思いますが、コミュニケーション能力はとても大切です。

自分が割り振られてるタスクの進捗状況はどうなのか、終わる予定はいつなのか、何が残ってて何に躓いてるのか。

この様なことを部署の仲間に話す機会もあれば、ITが全くわからない人に説明しないといけない機会も多々あります。

例えば、私は今財務部からの依頼でBIツールを使用したレポート作成を行なってます。

今までExcelで行ってた作業をBIツール内で行い、Excelでの作業をなくすための作業ですね。いわゆる「Excelワーク」撲滅作業です。

その中で財務部からの依頼でBIツールでは再現できないこともあります。しかし、財務部はSQLやBIツール、TABLEの仕組みなどを全くわからないので「なぜ再現できないのか」が分かりません。

頭の柔らかい人は何かに例えて説明することで納得してくれる人もいますが、頭の硬い人は「自分にもわかる様に説明してくれ」と言いながら譬え話をすると「詳細を詳しく」と言い、専門用語を交えて説明すると「分かりにくい」と言う人もいます。

圧倒的に「あなたの知識不足です」の一言なんですが、逆に私は財務部がどんな仕事をしてるのか、どんな知識が必要なのかわからないので気持ちはわかります。

なので、「コミュニケーション能力」はとても大切だと思うのです。

正直、コミュニケーション能力がいくら高くてもどうにもならないこともありますが、高いに越したことありません。

今の状況や相手が望んでる情報を明確な数値を持って伝える能力は大切ですね。

IT業界に過度な期待をしてはいけない

他にも気をつけないといけないことは色々ありますが、私の経験上この3つが大切だと思います。

私はITというとかっこよくプログラミングをして、自由気ままに働いてる人達を想像してました。ここに関しては私の認識が甘すぎたと思います。

それでも過度な期待はしない方が良いです。

この記事を読んで尚、IT業界に挑戦してみたいと思った方はある程度何を目指したいのか決めた方が良いと思います。

でないと私のように過酷な労働環境で働く羽目になります。

以上で私からの忠告とさせて頂きます。


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伊藤 信之介
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