【バイク教習日記番外編4】鋭すぎる言葉は諸刃の刃!伝え方にコツが必要
今回の番外編は遅々として教習が進まない私に言った夫の名言?についてカウンセリング、コーチングの観点から分析してみたいと思います。
核心を突きすぎた言葉は心をえぐる
教習に行き詰って愚痴る私に夫が言った名言?明言?迷言…?
「怖いとか不安とか気持ちを分かってもらうことに意味あるの?そんなことより頭を使って練習したら?」
「僕があなたの怖いとか不安な気持ちを分かったからと言ってあなたの技術は向上しないよね。それよりどうやったら出来るか、なぜ出来ないのかを考える方が早く上達すると思うけど。」
オブラートがどこにも見つからないなかなかに辛口でございます。
核心を見事についてます。
「怖い」・「不安」という私の気持ちをわかってもらっても私のバイク運転技術が上達するわけではないのです。
おっしゃるとおりではあるのですが…
厳しいお言葉にかなり凹みました。
とは言え「その通りだな」と納得もできました。
このように核心を突いた言葉にショックを受けるのは
「クリティカルファクター」を突かれているからです。
核心を突きすぎると受け止めきれずに拒絶したり、時には怒りを爆発させてしまうことがあります。
本当はうすうすわかっていたけど…。
認めなくないことって誰でもありますよね。
それを「ズバリ!」と言われるとイラっとしませんか?
そろそろ宿題しなきゃなヤバいと…思いつつマンガを読んでいる時に
「マンガばっかり読んでないで早く宿題しなさい!」と言われたら
「うるさいな!今しようと思ってたの!」と逆切れしてしまうあの感じ
わかっちゃいるけど出来ないんだよ!
出来ない自分に対するもどかしさや情けなさ、罪悪感などが「怒り」という反応になって表出するわけです。
「クリティカルファクター」
気づきとして受け入れられるとぐっと問題解決が早まる切り札にもなるのですが、タイミングや言い方を間違えると心をえぐる諸刃の刃なのです。
「耳が痛い言葉」でもあるクリティカルファクターですが、伝え方のコツがあります。
受容・共感で心のシャッターを上げてから伝える
夫の言葉を聞いた時に、ショックを受けつつも
「もっと言い方あるやろ!まずは受容・共感してからでしょ!!」
と心の片隅でツッコミを入れていたのは職業病なのかもしれません。
「嫌なことを言われるな、注意されるな」と察すると人は防御反応として心のシャッターを閉じてしまいます。
自分を守るための防御反応なので誰にでも起こる反応です。
一度シャッターが閉じてしまうと、なかなかそのシャッターは開きません
どんなにすばらしいアドバイスも
相手のためを想ってのことであっても
心のシャッターが閉まっていては届かない。
まずは「聞く→受け入れる」ことの出来る状態
心のシャッターが上がった状態で伝えることが大切です。
夫の名言?をシャッターが閉じないようコツを活かしながら言い換えると。
コケて怖い思いしながらも、がんばって教習を続けているね。☜受容
思ったように上達しないと、焦ったり落ち込んだりするよね。☜共感
(受容・共感でわかってますよ感をアピールして心のシャッターを下げさせない)
僕は上達するのに一番大事なことは、トライ&フィートバックの繰り返しだと思うんだ。
(「私は~思う」という表現で伝える→相手に考えを押し付けない)
なぜうまく出来なかったのか、うまく出来るようになるにはどうしたらいいのかを考えて次に活かす方が効率的だと思うよ。
(否定形を使わずに前向きな表現に変える)
このように言ってもらえば、
「確かにそうだよね、練習の時はいつもテンパっていて、ほとんど考える余裕もなく、やみくもにやっていて効率的な練習が出来ているとは言えないな。もっと考えながら練習しよう!」と素直に受け止められそうです。
伝えたいことが「大切なこと」であればなおのこと。
どうしても熱くなり感情的になってしまうところを、一度立ち止まって冷静に考え、「受け止めやすい伝え方」をして確実に相手に伝えることが必要です。
夫の厳しいお言葉も私のバイク免許を取得を心から願ってのことであって、凹ませようとして言ったわけではありません。
その気持ちはわかっているけれど…
もうちょっと言い方を考えてくれたらな。と思う出来事でした。