一大学院生の戯言
最近テレビをつけると一日に一回は嫌でも目にするニュースはみなさんももうお分かりだろう.そんな中,今年の大学生?と思われるSNSに少し目を通すと,「大学が休みである(登校が制限されるような状況)ことに対する不満」の類について書かれているものが多い印象を受けた.もちろんこれを書いている私自身も同じ経験をしているわけで,彼らの言い分もよくわかる.そこで今回は大学という組織になんやかんや5年以上身を置いている私が思っていることを綴りたい.
不満が上がりそうなポイント
まず,自分の経験とSNS上でのテキストから見ていくと,主に3つ
1. 授業がオンライン
2. 登校ができない
3. 2. のせいで研究が詰んでる
1 についてはこうすることがもはや最適解なのではないか,と思うようにした.もちろんオフラインが良いに越したことはないし,オンラインだと個々人がインターネットを利用する空間の速度にパフォーマンスが依存されてしまい,オフラインに比べてアンフェアな環境が生み出されやすい.が,インターネット速度で被る問題と,オフラインでの問題を天秤にかけた場合,現状の方針に落ち着くしか今はないと思っている.初年度は何でも混乱が生じるのもわかるけど,課題の量,あれはおかしいですね.多すぎます.割とみんなこれに関しては同じ意見だと思われる.
2 は 1 の要因でもあるけどもこれが一番大きいだろう.今まで一限に出席するのが嫌であっても,寝坊したとしても,飛んだとしても,外出してキャンパスに行くことの重要性を改めて認識しました.友人と会うこと,一瞬であっても会話を直接行うことの意味がよくわかった気もする.
1, 2 を理由として大学での費用云々の話がよく上がっているのも知っているし,自分でも確かにそうだなと思える部分もあるので苦しいところだが,従来の学費分で得られるリソースが全く同じでなくなったからには,その分を大学生である以上(大学院生含)この状況を逆手にとって,有意義に時間を利用する方にシフトするべきではないのかなと感じたりもする.要するに,失ったものも多いし,苛立つことももちろんあるけれども,文句だけではなく変化に重点を置いて,大学の生活を改めて考えるのも大事な気もします.ただ,これは自分が長く大学にいるからで,もし大学1年だったらこんな考えは持っていないと思うのであくまでも一意見として残すにとどめます.
3つ目,院生としてはこれが辛い.世に言う実験系の研究は大学内の設備で研究することも多く,機材が家で扱えないことも多いことが要因である.私の場合は幸運にも学内機材にそこまで影響されないので目立った問題はないが(ないことはないが),そうでない人たちは本当に辛そうである.これの解決は難しいだろうし,時間が過ぎるのを待つのみになってしまうと思うが,ただただかわいそうでしかない.ただ,自分の周りの人でそのような環境の人たちは,やれることを今やるしかないといった姿勢で前を向いているので,見習いたい姿勢だなと思う.
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