時代の最先端であるローカル開きをしてきた「ローカルサミット」とは?
「確かな未来は懐かしい過去にある」
みなさん、こんにちは。
ローカルサミット in 武蔵国・ちちぶ 現地事務局です。
2024年5月31日(金)〜6月2日(日)にかけて、秩父全域(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)で『ローカルサミット in 武蔵国・ちちぶ』を開催します(部分参加可能です)。
今回のテーマは「ローカルから日本をつくる」です。
「ローカルサミット」とは?
ローカルサミットは、全国の幅広い「志民」との連帯を通じて地域活性化の輪を拡げ、従来の「人間中心の成長至上主義」から「自然との共生・循環」「土地の力・アイデンティティ」に立脚した価値観への転換を共有することを目指し、2008年からスタートしました。
数百年、あるいは数千年の時間軸のなかで、開催する地域の「これまで」を振り返り、「これから」を議論する。地域内の実践者と地域外の実践者が混ざり合い、さまざまな視点からその地域を見つめていきます。
その過程で、
が浮かび上がってくる。そんな場を目指しています。
開催地域を深く見つめることが、いまの日本全体のローカル・地域を見つめることにもつながります。
これまでに、十勝(2008)、松山・宇和島(2009)、小田原(2010)、南砺(2011)、阿久根(2012)、上州高崎と南相馬(2013)高野山(2014)、酒田(2015)、おかやま(2016)、東近江(2017)、小田原(2018)、南砺(2019)、西条(2020・新コロナで中止)、酒田(2023)で開催してきました。
「ローカルサミット」を通じて生まれてきたもの
ローカルサミットでは、参加者同士の議論を結果を「宣言」としてまとめていきます。
これまで、ローカルサミットを通じて「時代の最先端」とも言えるビジョンや取り組みが生み出されてきました。
2019年に富山県南砺市で開催された際の開催報告をぜひご覧ください。
「割り勘の精神」で開催
ローカルサミットは、運営事務局・登壇者・参加者…など、関わる方全員が参加費を支払う「割り勘の精神」で開催しています。
行政の助成金・補助金などを活用しないのは、すべてが「本音」「本気」の議論をするため(忖度をしないため)です。
また正直なところ、少し高めの値段設定になっていると感じられる方もいらっしゃると思います。
その理由は、
・高校生・大学生が無料になっていること(地域を未来に手渡していくために、まちづくりや地域活性化に若い世代が関わって欲しい)
・残ったお金は地域のまちづくりの取り組みに活用すること
を徹底しているからです(次回以降の別地域でのローカルサミット開催に繰り越すことはありません)。
ローカルサミットで議論されたことを、確実に実行まで移していくための「割り勘の精神」だとご理解いただけたら嬉しいです。
今回の開催地域「武蔵国・ちちぶ」について
2024年となる今回は「武蔵国・ちちぶ」が開催地域です。
秩父地域は、埼玉県西部に位置する1市4町(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)から成り立っています。
秩父は荒川の源流域であり、かつては荒川流域に沿って「武蔵国」となっていました。豊かさの源である「水」を中心とした生活圏・文化圏があり、川上から川下まで連携して暮らしをつくってきた時代だと言えます。
今回のローカルサミットでは、小さな単一自治体だけの考えにとらわれず、「流域の視点」を持ってこれからの未来を描いていきたい。…そんな思いから、「武蔵国・ちちぶ」という名称に決まりました。
…さらに、秩父地域はいま、大きな節目を迎えています。
秋父は、いまからおよそ2000年前に「知知夫国」として開かれたと言われています。そして、戦前・戦後の需要に応えてきたセメント産業の勃興や、「天下の勝地」として知られる観光名所・長瀞が国の名勝・天然記念物に指定されてから、100年が経とうとしています。
「地球の窓」として数億年前から積み重なってきた地層、およそ2000年前から紡がれてきた文化や信仰、そして近代化の波にさらされ続けたとも言えるこの100年…。
変わらないものを持ち続けながら、時代の要請に応え生き抜くために、さまざまな壁を乗り越えてきたのだと思います。
そして現在、この先の100年、さらには2000年をどう描き、行動していけばいいのか。長い時間軸と本質を見つめながら、いまの「武蔵国・ちちぶ」そして「日本のローカル」を考えていきたいと思っています。
3日間のコンテンツ
◉初日(5/31):エクスカーション
・「ちちぶの心を書き留めた鬼才・金子兜太の故郷を知る。」(皆野町エリア)
・「消費した“天下の勝地”が、これからの観光資源を考える。」(長瀞町エリア)
・「完全独立が狙える里山資本暮らし」(秩父市荒川エリア)
・「信仰と開発の山・武甲山を知り、未来を考える。」(秩父市・横瀬町エリア)
・「地域を紡ぎ直す限界集落。バトンはどこへ渡るのか」(小鹿野町倉尾エリア)
---------------------------
◉2日目(6/1):基調講演・分科会
【基調講演①】
基調公演1「いのちを繋ぐ 〜流域の地域循環共生圏〜」
登壇者:中井徳太郎(三千年の未来会議代表理事 日本製鉄顧問 前環境省事務次官)
【基調講演②】
テーマ「大災害から学ぶ、ローカルから動く速戦力」
登壇者:田中幹夫(南砺市長・ライドシェアと被災地支援を「活力ある地方を創る首長の会」会長・万博首長連合会長代行)
【パネルディスカッション】
テーマ:「ローカルから日本をつくるための意義と課題〜分科会へのメッセージ」
モデレーター:吉澤保幸(ローカルサミット事務総長)
パネリスト:中井徳太郎 / 藻谷浩介 (株)日本総合研究所 主席研究員
長野麻子(株)モリアゲ代表 / 今井良治 ローカルサミット事務局長
【分科会】
☆分科会共通テーマ
「流域を磨き直し、多彩な可能性を」
第1テーマ:
一流の田舎には一流の精神文化と継承がある
(祈り、まつり、道徳、継承)
第2テーマ:
ローカル経済と首都圏防災・広域避難と受け入れ
(流域連携)
第3テーマ:
多彩な流域の未来、地域商社の活用と好動力
(地域商社)
第4テーマ:
地域で育つ子どもたちの支援と活躍と学び
(いのちを繋ぐ)
第5テーマ:
①何度も行きたくなる本物の交流を紡ぎ出す
(観光)
②交通弱者を支える新たな方法を考える
(地域交通)
第6テーマ:
①コロナで衣食住が変わった、地域づくりのあり方
(都市と里山の暮らし)
②地域のDXと世代間ギャップへの対応とモチベーション
(地域活力改善)
第7テーマ:
地域を支える公共を市民と企業のチカラで担う志金の輪
(環境・エネルギー・経済・金融・中間支援)
第8テーマ:
田舎の風土を守り続けるしなやかな農林漁業のつくり方
(農業、漁業、林業)
※一部のテーマについては、現在、二部制を考えています。
※分科会テーマについては、今後、変更の可能性もあります。
---------------------------
◉3日目(6/2):クロージングセッション
9:00 基調講演 「武蔵国・ちちぶの、真価と未来」
登壇者:藻谷浩介((株)日本総合研究所 主席研究員)
9:45 各分科会発表
10:45 クローズセッション
モデレーター:吉澤保幸(ローカルサミット事務総長)
12:15 ローカルサミット宣言
12:30 大会実行委員長挨拶(ローカルサミット in 武蔵国・ちちぶ実行委員長 大島隆芳)
12:50 事務総長挨拶(ローカルサミット事務総長 吉澤保幸)
13:00 記念撮影・閉会
▼PDFでご覧いただけます
最後に…開催に向けた思い
▼ 現地事務局からのメッセージ動画 ▼
撮影・編集:株式会社 like a bird(https://rockfilm.jp)
サミット開催概要
キーテーマ:「ローカルから日本をつくる」
開催日時:令和6年5月31日(金)〜6月2日(日)※部分参加可能です
開催地:秩父地域(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)
定員: 200名程度(上限250 名程度)
参加費:秩父地域外 15,000円・秩父地域内 10,000円・大学生 6,000円・高校生 無料
※5/31エクスカーション、宿泊費、二次会は別途各自負担となります。
※6/1懇親会は参加費に含まれております。
共催:ローカルサミットin 武蔵国・ちちぶ実行委員会 (一社)場所文化フォーラム
協賛:NPO法人ものづくり生命文明機構・NPO法人健康医療開発機構・(一財)三千年の未来会議・(一社)まつりごと
後援:秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町・埼玉県秩父地域振興センター・秩父商工会議所・皆野町商工会・長瀞町商工会・西秩父商工会・荒川商工会・(公財)埼玉しあわせ未来基金
協力:秩父元気プロモーション・秩父太平洋セメント株式会社
お問い合わせ先:local.summit.musashi.chichibu@gmail.com(ローカルサミット in 武蔵国・ちちぶ 現地事務局)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?