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Levels.fyiの2023年末レポートを読む - アメリカIT企業の給与動向を知る

皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは!Lraough LLC Founder, CEOのShimotaku(しもたく)です。

今回はアメリカのIT企業で働くエンジニアや関連職種の方には馴染み深いLevels.fyiについて紹介します。このサイトが2023年末のレポートを公開しましたが、毎年恒例のこのレポートでは、アメリカのテクノロジー企業における給与動向を調査しています。

今回はその中から給与水準や支給トレンドといった興味深いデータをピックアップして紹介します。海外勤務やリモートワークへの転職を考えているエンジニアの方にも参考になる内容となっています。

詳しい内容についてはこちらのYoutube(チャンネル登録と良いねも是非お願いします!)からご確認ください。

LraoughではスタートアップやTech企業などの進出支援をHRの観点からお手伝いしています。是非少しでも面白いなと思って頂けた方は、記事のシェアをお願いします!


今回のテーマの概要

  • Levels.fyiは、エンジニアなどの技術者の給与などを可視化したサイト

  • 2023年末のレポートでは、平均給与の上昇率などのトレンドが紹介されている

  • 入社2年目のエンジニアの平均給与は17万5000ドル程度

  • FigmaやRobloxなどのスタートアップが高い給与を支払っている

  • シニアエンジニアの給与は100万ドルを超えるケースもある

  • アメリカでは西海岸を中心に給与水準が高い傾向にある

Levels.fyiとは?

Levels.fyiはアメリカのIT企業に勤務するエンジニアや関連職種の給与データを集め、その傾向を可視化・公開しているサイトです。GoogleやFacebookなどの大手IT企業の給与相場について、Levels.fyiではこうした非公開データを集めて独自に分析・公開しています。エンジニア自身が自社や他社の給与水準を知ることができる貴重な情報源となっています。

2023年末時点で20万件以上のデータを集積しており、そのデータから作成したレポートが今回紹介する2023年末レポートです。


エントリーレベルの平均給与は17万5000ドル

毎年恒例の年末レポートで注目するのが、エントリーレベルと位置づけられるSoftware Engineerの平均給与です。2022年は17万6000ドルでしたが、2023年は17万5000ドルと微減となりました。ただしサンプル数が大規模なことから、トレンドとして大きな変動はないものと考えられます。

17万5000ドル(約3000万円)という金額自体、日本の常識からすると非常に高額ですが、シリコンバレーをはじめとするアメリカのテクノロジー企業の給与水準としては一般的家と言えるでしょう。

たとえばシニアエンジニアクラスの給与はこれの2~3倍になります。優秀な人であれば5000万円を超える例も珍しくありません。


FigmaやRobloxなどのスタートアップも高給

次に注目したいのが、入社初年度で高給を支給している企業ランキングです。

1位はFigmaで24万ドル。続いてゲーム企業のRobloxが23万ドルと高水準です。この2社以外でも20万ドルを超える企業が複数社あり、スタートアップ各社が高いストックオプションを含む大幅な報酬を提示していることがうかがえます。

こうしたスタートアップは成長性への期待感から、積極的に人材獲得競争を繰り広げているためと考えられます。

一方で老舗企業のAmazonやMeta(Facebook)は上位から外れています。既に一定の知名度があることから、入社2年目までに高額な報酬パッケージを提示するインセンティブが比較的低いためかもしれません。


CXO層の年収は1億円を超えることも

Principal Engineer」と呼ばれる上級エンジニアクラスでは1億円を超えるケースが多数確認できます。

・Stripeで130万ドル(約1億8000万円)

・Facebookで100万ドル(約1億4000万円)

これらはストックオプションを含んだ年収のため、直接的な手取りとは異なりますが、数字の大きさには驚かされます。一流の技術力を持ったシニア人材に対する報酬競争がうかがえるデータといえます。


地域別に見るとサンフランシスコが年収No.1

最後に地域別の年収ランキングも紹介されています。断然年収水準が高いのがサンフランシスコで24万9000ドル。これにシアトルとニューヨークが続き、全体的に西海岸とニューヨークにHigh Salaryが集中していることが分かります。

一方、ベルリンを代表とするヨーロッパ勢は10万ドル前後と、アメリカ国内と比べて約2/3の水準にとどまっています。世界のテクノロジーの中心地であるシリコンバレー周辺こそが、最も高収入が得られる場所であることを如実に示しています。


まとめ

以上、Levels.fyiの2023年末レポートからいくつかの注目ポイントを抜粋してご紹介しました。日本のIT業界とは比べ物にならないほどの高額報酬が支給されていることが改めて実感できるデータばかりでした。ただしその反面、厳しい成果主義が徹底されていることも事実です。

単純に高給を得ることだけを目的とするのではなく、自分に合った働き方を見極めることが肝要でしょう。今後のグローバル展開を志す方にはぜひ参考にして頂きたい内容ですし、ご興味ある方は、是非Lraoughまでお問い合わせください。


お知らせ

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