NeuralXのDAO的な組織づくり。アメリカから世界中のエンジニアを集める方法について
皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは!Lraough LLC Founder, CEOのShimotaku(しもたく)です。
今回はカリフォルニアはロサンゼルスを中心に活動するNeuralXという会社が、どのようにしてDAO的な組織づくりを進め、アメリカから世界中のエンジニアを集めているのか?について紹介します。NeuralXは、その組織構成や採用方法において、分散型の組織運営の有効性を活かしつつ、さまざまな国籍のエンジニアと共にプロジェクトを推進しています。これからのグローバルな競争力を高めるために、参考になるポイントが盛りだくさんな記事です。
LraoughではDAO的な組織づくりにおけるHRのサポートや、採用方法についてお手伝いしています。是非少しでも面白いなと思って頂けた方は、シェアをお願いします!
DAO(分散型組織)とは何か?
DAO(Decentralized Autonomous Organization)とは、分散型の自律組織のことを指します。従来の中央集権型の組織とは異なり、DAOはインターネットを活用して、世界中の個人や企業が自由に参加し、意思決定や資源の配分を行うことができます。そのため、DAOは柔軟で効率的な組織運営が可能であり、さまざまな分野で新しいビジネスモデルやイノベーションを生み出すことが期待されています。
NeuralXの業態と規模について
アメリカを中心に活動するスタートアップ企業であるNeuralX代表のMasaki Nakadaさんに今回はお時間を頂きました。
最近になってMIT Technology ReviewのInnovator Under 35やForbes Next 1000を受賞しているMasakiさんは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のDemetri Terzopoulos教授の指導の下、同大学のコンピュータサイエンス学部でポスドク研究員を務めていました。また、それ以前には早稲田大学で応用物理学の学士号(B.S.)を取得しています。
彼の研究分野は、ディープラーニング、ニューロサイエンス、コンピュータビジョン、バイオメカニクス、機械学習と幅広く、特にフィットネスとAIなどの融合に注力しています。さらに、Web3.0、人工生命、メタバースといった最先端技術にも興味を持っており、幅広いジャンルで事業を展開する企業を運営しています。
NeuralXはHealth Tech / Fitness Techの分野で事業展開を行っており、調達金額が2億円超のスタートアップですが、現在は様々な事業を展開することで黒字化を進めSustainableな運営が行われています。社員数は10名で構成されており、そのうち技術者が9名とエンジニアメインのフラットな組織構成されています。
NeuralXの組織構造の特徴
分散型組織としての利点
NeuralXの組織はDAO的な運営を成しており、これにより全員が参加しやすい開かれた環境が実現され、エンジニアや研究者が自由にアイデアを共有し、プロジェクトに貢献できるようになっているとのこと。また、意思決定プロセスも迅速化され、イノベーションが促進されることが期待されています。
グローバルなチームの構築
またNeuralXはグローバルなチーム構築をしており、様々な国や地域からのエンジニアが参加できる環境を用意し、実際にHiringを行っています。これにより、多様な視点や知識を持つ人材が集まり、より革新的なアイデアが生まれることが期待されます。
アメリカから世界中のエンジニアを集める方法
ソフトウェアエンジニアの採用背景と需要について
NeuralXではアメリカ国内でのソフトウェアエンジニアの採用が高額になるため、世界中のエンジニアを集める方法を常に模索しています。その中で、タイムゾーンに関係なく開発ができる場所を選び、コストパフォーマンスに優れたエンジニアを採用することが求められます。
採用方法の変遷
創業初期は中央集権型の組織を構築していた為、正社員が多くオフィスに出社して開発をしていました。しかし、オフィス開放後エンジニアは中々オフィスに戻すのが難しく、現在ではJIRAやSlack、Zoomを使って遠隔で業務を行うようになりました。これを受けて、正社員はコアメンバーに限定し、各国のエンジニアをコントラクターとして採用する方向になりました。
コントラクターの採用時に重視するポイント
採用時にはエンジニアのベースのスキルセットはさることながら、責任感や仕事のアップデート能力、コミュニケーションができるかどうかを重視しています。特に、チーム間でのPromptなコミュニケーションができるかどうかは重要です。
米国内での正社員ソフトウェアエンジニアは、Juniorが80,000ドル、Mid-Senior(Lead-PMレベル)が100,000~130,000ドルで採用されることがありますが、これはGAFAMなどのメガベンチャー企業と比較すると中々勝つことが難しい設計になっています。ただし、スタートアップ企業ではEquityやそもそものプロジェクトの魅力などで採用をすることが多くあり、良い人材獲得することに様々な方法を駆使しています。
例えば以下のようなものがあります。
オンラインコミュニティの活用
コミュニティイベント
オンラインコミュニティを活用して、定期的に技術交流会や勉強会を開催することで、世界中のエンジニアと繋がることができます。また、ハッカソンやコンペティションを主催することで、新たな人材を発掘することも可能です。
ソーシャルメディアとの連携
ソーシャルメディアを活用して、プロジェクトの情報や最新ニュースを発信することで、世界中のエンジニアの関心を引き付けることができます。また、積極的にSNSでの情報共有や交流を行うことで、コミュニティの活性化が図れます。
コラボレーションとパートナーシップ
各国のテックイベントへの参加
世界各国で開催されるテックイベントやカンファレンスに参加し、プロジェクトのプレゼンテーションを行うことで、新たな人材やパートナー企業と出会うチャンスが広がります。また、現地のエンジニアと直接交流することで、プロジェクトへの理解が深まり、参加意欲が高まることが期待されます。
パートナーシップの構築
他の企業や研究機関とのパートナーシップを積極的に結ぶことで、相互のネットワークやリソースを活用し、世界中のエンジニアを集めることができます。また、協力関係を築くことで、共同での研究や開発が進められ、プロジェクトの進展が促されます。
リモートワークの活用メリットについて
世界中の人材の活用
リモートワークを活用することで、場所にとらわれずに世界中のエンジニアと協力することができます。これにより、国や地域の壁を越えて、最高の人材をプロジェクトに参加させることが可能になります。
バーチャルオフィスの導入
バーチャルオフィスを導入することで、リアルタイムでのコミュニケーションや情報共有が容易になります。これにより、世界中のエンジニアが効率的に連携し、プロジェクトの進行がスムーズになります。
フレックスタイム制度
フレックスタイム制度を導入することで、エンジニアが自分の都合に合わせて働くことができます。これにより、世界中の様々なタイムゾーンにいるエンジニアが、ストレスなくプロジェクトに参加できる環境が整います。
魅力的な自社PJTにJoinするメンバーに対して、様々な角度から働きやすさや生産性を追求するスタイルには感服しました。今後ラフに登録してもらったエンジニアにも、是非NeuralXを紹介してみたくなりました。
まとめ
NeuralXのDAO的な組織づくりと、アメリカから世界中のエンジニアを集める方法について紹介しました。オンラインコミュニティやコラボレーション、魅力的な報酬やリモートワークの活用など、様々な手法を駆使して、世界中の優秀なエンジニアが参加できる環境を整えることが重要です。
よくある質問
Q1: DAO的な組織づくりのメリットは何ですか?
A1: DAO的な組織づくりのメリットは、透明性の高い意思決定プロセス、迅速なイノベーション、そして参加者全員が貢献しやすい開かれた環境が整うことです。
Q2: オンラインコミュニティでエンジニアを集めるためにはどのようなイベントを開催すべきですか?
A2: 技術交流会や勉強会、ハッカソンやコンペティションなど、エンジニアが技術やアイデアを共有し、競い合うことができるイベントを開催することが効果的です。
Q3: パートナーシップを結ぶ際のポイントは何ですか?
A3: 互いのネットワークやリソースを活用できる企業や研究機関を選び、共同での研究や開発を進められるような協力関係を築くことがポイントです。
Q4: トークンエコノミーを活用することでエンジニアにどのようなメリットがありますか?
A4: トークンエコノミーを活用することで、プロジェクトへの貢献に応じた報酬が得られるだけでなく、トークン価値の上昇を通じて長期的な参加意欲が維持されることが期待されます。
Q5: リモートワークの活用によってプロジェクト進行にどのような影響があるのですか?
A5: リモートワークの活用によって、場所にとらわれずに世界中のエンジニアと協力できるため、最高の人材がプロジェクトに参加しやすくなります。また、バーチャルオフィスを導入することで、リアルタイムでのコミュニケーションや情報共有が容易になり、プロジェクトの進行がスムーズになります。
お知らせ
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