ウォールナットのローテーブル
お久しぶりです。
以前のブログから大分間が開いてしまいました。
今回はオーダーいただいた商品にフォーカスをあてていきたいと思います。
オーダー商品「ウォールナットのローテーブル」
お客様のご要望としてはウォールナットを使用して欲しいということでした。
そこから予算に合わせてサイズを決めていきました。
特にサイズにこだわりがない場合はこういう選択もありだと思います。
ではウォールナットについて少し説明をしていきたいと思います。
ウォールナットはクルミ科クルミ属の半環孔材の落葉広葉樹です。
穏やかで流れるような木目を持ち、美しい見た目とすぐれた性質を兼ね備えており、古くから高い人気を誇ります。
ウォールナット材の最大の魅力は、なんといっても紫色がかった暗褐色の深い色合いと、その美しい木肌です。
製材直後の木肌は明るい色をしていますが、辺材と心材の境にあるフェノール酸化酵素が空気に 触れることによって、数時間で濃い鮮やかな紫を帯びた暗褐色へと変化します。
また、ウォールナットの木は空に向かってまっすぐに成長するため、多くは整った木目を持ちます。
幹が細いため、製材すると暗褐色の心材だけでなく、白太と呼ばれる辺材も現れます。
深い チョコレート色とクリーミーな白色のマーブル模様は、無垢木材ならではの唯一無二の表情を生み出します。
その独特な色のコントラストは、他の樹種に着色しても再現が困難なことから、ウォールナットの価値をより一層高めています。
今回のお客様はインテリアのお店にお勤めだということもあり木材にこだわりが強い方だと感じました。
作成していただいた職人さんも作りながら自分用にも欲しいと言われていたのも印象に残っています。
確かに、一人で晩酌するにはちょうど良いサイズ感がいいなと個人的にも思います。
さて、少し話がそれましたがこちらのローテーブルですが、
引き戸を除いて天板を支える物がないところがないですよね。
この場合、無垢材を使用すると天候の変化、湿度、乾燥によって狂いが生じる場合がります。
天板に狂いが出てしまうのは使用する上で机としては話になりません。
ですので天板ははぎ材で作成しています。
このように細長い材料をつなぎ合わせ一枚の板として使用するのですが、
曲がりやすい部分や方向を理解して上手く並べられているのでそこには流石の一言しか出ませんでした。
引き戸もさりげなく木目を合わせてあります。
綺麗な木目ですね。
着色だと出せないこの色と雰囲気もいいですね。
面とりしてあると見た目の印象も少しシャープに感じます。
こういったところも職人さんには丁寧に素晴らしい仕事をしていただきました。
斜めの脚は毎回職人さんに嫌がられます。
作成するのは難しいみたいです。
確かに国内生産の家具を見ても垂直についている物が多いですね。
デザインは好みになりますが個人的に斜めにつく脚は好きです。
工房の風景です。
余談ですがこの日は天気も良く
久しぶりに田舎に帰りましたが長閑な景色に癒されました。
実家も新築になり弟家族、父母と二世帯で暮らしてる様子も拝見し、
弟の二人の娘にも久しぶりに会いましたが大きくなってました。
子供の成長は早いですね。
それではまた。
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