#4男女共習 ハンドボール(2/8)
今回から実際にグラウンドでどういう形で進めていったかをまとめていきたいと思います。
まず、チーム作りからですが、これは担当教員が全て決めました。
作り方のイメージですが、キャプテンを決め、それに伴い、人間関係、身体能力、男女の協力ができるか、などを考慮してきました。
うまくいく形を模索したと言うよりは、こちらの声掛けだけではどうにもならなさそうなチームにならないように、ということを念頭におきました。
あとは、上級生になるに連れて、自分たちで競技を楽しめるチーム作りができるようにしたいので、
「リーグ戦をした時に点数が2対2で試合が終われるチーム作り」
をイメージしたと言うことを伝えます。
人数は授業参加者にもよると思いますが、基本4チームになるように分けました。競技の人数に満たない場合はチーム数を3チームなどに減らしてもいいと思いますが、5チームにすることはおすすめしません。
では、授業の流れを
1、挨拶 流れの説明
2、w-up ラジオ体操
3、チーム分け チームごとに並ばせる
4、注意事項 男女同チームになっていることで考えられる危険な行動とその場合の対処法
①パスのスピードが早すぎると捕球が苦手な人は突き指、顔に当たる等
⇨受ける人のことを考えて、パススピード、投げる場所を考えること
②ドリブル、ルーズボールをとる、守備をするとき、ぶつかることで怪我をする等
⇨スピードに頼らない、ポジション取りや戦術で工夫すること
5、ボール慣れ 各チーム2球ボールを取り、パスやドリブル、シュートの体験をさせる
ここでは、男女同じチームになっていても、男女に分かれてパスを回しだします。その場面で、各チームをまわり、
「試合のときに男子から女子にパスする練習しとかなくていい?」
とキャプテンに投げかけます。少しすると「みんなでやろう」と言って交互に投げたりし始めます。苦手な生徒もキャッチできるように工夫していることを確認したら、ここで
「いいパス!!」
と褒めます。具体的にはおそらくバウンドパスを選択する生徒がほとんどです。
「褒めます。」と書きましたが、こちらがその光景を見たときに絶対、褒めたくなります。そのときにバウンドパスなら味方に優しいだけでなく、守備者にとっては取りにくいパスであることも伝えてあげると効果的です。
6、試しのゲーム
5分程度を2試合、やります。
その中で、ルールや試合の流れを説明します。ダッシュなしでゆっくりやるとそれ以降の試合でのイメージもつきやすいです。
このときに、たくさん失敗してほしいということを伝えておきましょう。
「失敗が恥ずかしい」ではなく「みんなの気づきの機会」であることをことあるごとにいうことが大切だと思います。
7、チームで振り返り
チームで集まり、チームでの振り返りをさせます。
書くことは、その時間の一人一人のよかった点を書きます。
やり方は、
①記入者を決めます。初回はキャプテンに記入者をさせます。
②座らせて、書きやすいように振り返りをさせます。
(書くのは教室に帰ってからさせます。)
毎回チームノートを書くこと、順番で記入することを伝えます。
といった感じです。
次回から数的優位なタスクゲームを進めていきます。