見出し画像

学びの変革

緊急事態宣言も5/31まで延長となりました。

これには多くの保護者、子供たちも大きく影響を受けるでしょう。もちろん、我々のような小規模事業者も影響を受けます。

教室も休校延長措置を取り保護者に連絡をしました。と同時に教室自体の存続をかけ新たなステージに立っていかなければなりません。

ロボットクラス初級者のオンライン講座での実績、経験をベースとしてさらに低学年クラス向けのオンライン講座を今月から始めていきます。

インストラクターたちと各学年でどのようなことが想定されるか打ち合わせをしました。4月に先行して実施したロボットのクラスは高学年なので非常にスムーズにオンライン講座を行うことができていました。
しかし、低学年になればなるほど、スムーズにはいかなくなるだろうというのが予想でした。

画像3

まず、集中力の問題。小さな子供は集中力が5分も続けば素晴らしいです。5分刻みの集中力をいかに連続して発揮させるかがインストラクターに問われます。対面教室では、子供たちの様子を見ながら個々に途切れる集中力を持続させるべく、あの手この手で目の前の課題に集中させることができます。

しかし、オンラインとなると状況は一変します。子供たちの周りの環境、保護者の介入などさまざまな誘惑が画面の向こうに存在するのです。子供たちの意識がそれることなくこちらの画面に集中させる必要があります。

そこで、低学年の子供たちのクラスは進め方自体を見直すことにしました。具体的には、時間の見直し、流れの見直し、スライドなど事業資料の見直しです。

■時間の見直し
授業全体を短くすることで、集中する時間を集約します。

■流れの見直し
時間を短くするには、流れ自体を見直す必要がありました。これまでは
導入→基本モデル作成→実験→応用→発表
のような流れでしたが、これを
導入→実験→まとめ(応用&発表)
としたのです。基本モデル制作などあらかじめ自宅でしておいてもらい時間短縮をはかります。まとめ部分は応用、発表をひとまとめにしたもので、限られた時間の中でできるところまで進め、完成できなかった部分は後日自宅で制作、結果を送付してもらうという形にしました。

■事業資料の見直し
これまではインストラクターが資料写真を見せたり、Webで検索したり、ホワイトボードにイラストを描いたりするなどして導入の解説を行っていました。
この時間を短くするために導入資料のスライド化、アニメ化をしました。
テンポよく情報を切り替えることで集中力を途切れさせないことができます。

画像2

次に問題となると予想されたのは、他の子供たちとの情報共有です。対面教室では、子供自身が周りの子供たちの様子を見ながら自分の作品作りのアイデアにしていくということができました。「真似る」というのは学習の基本です。できない子はできる子の真似をして、低学年は高学年の真似をしていろいろなことを学んでいくものです。それがオンラインではそうもいかなくなります。
まず、他の子のアイデアを細部まで見ることができません。
また、お互いのモデルを実際に動かすことができません。
ものづくりでは実際に物を動かしてみることが重要です。他の子の作品の情報も動いているものを見て得ることも多いです。

そこで、最後のまとめ部分を手厚くすることにしました。応用時間は限られていますが、その応用の中で自分がどのような仕組みを作ったか、また完成できていない場合はどのような仕組みにしたいかを発表してもらいます。
仕組みを説明したうえで、インストラクターからのアドバイスを受けます。
これは他の子も聞いているので情報も共有ができます。

また、途中で終わってしまった子供のためのフィードバックも必要です。残りの制作は自宅で行い結果を写真や動画でアップしてもらいます。これを見てインストラクターがアドバイスを行います。

画像1

オンライン講座はこれまでのやり方をそのまま当てはめることはできないというのが私の考えです。
また対面授業のメリットも今まで以上に感じることができるようになりました。
両方の良い面をうまく融合して1つの形に作り上げていくことが学びの変革につながると感じています。
そして、この学びの変革を乗り越えたときに新たな学びのステージを子供たちが享受できるようになると確信しています。

そのために日々、新たな手法と旧来の手法の変革を自らが体験し試していくことが大切だと考えています。

画像4

長文、駄文をお読みくださりありがとうございました。
良かったらスキ、ご支援をお願いいたします。

また、教室の動画配信は下記で行っています。お時間のある時にご覧ください。そしてこちらもよかったらチャンネル登録よろしくお願いいたします。

Youtubeチャンネル:ブロックとロボットで学ぶ教室エルプレイス

教室のHPで使用教材を紹介しています。

ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

える
よろしければサポートお願いいたします !いただいたサポートはよりよい記事づくりのエネルギーにしていきます!

この記事が参加している募集