『アラジン』の照明デザイン、音響デザインができるまで
こんにちは。ミュージカル英語歌詞解説ブログを運営している LOVE performing arts のあきかんです。
本記事では、ミュージカル『アラジン』好きは持っていたい1冊 "Aladdin: A Whole New World - The Road to Broadway and Beyond" より、面白いと感じた裏話を解説していきます。
今回取り上げるのは、Natasha Katz(ナターシャ・カッツ)が手掛けた照明デザインとKen Travis(ケン・トラヴィス)が手掛けた音響デザインについて。
ディズニーミュージカル作品では『アナと雪の女王』を担当したナターシャ、『ニュージーズ』を担当したケン。2人の制作秘話はどんなものなのか、解説していきます。
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照明デザイナーは、直観で感じ取ることから
「照明」と聞くと大きなスポットライトを操っているイメージがありますが、照明デザイナーとしてまずすることは、台本を読んで直観的に作品を感じ取ることだそう。
例えば『アラジン』で言えば、魔法、砂漠の熱、ロンマンス、ムード、コメディー等。こういったイメージから、照明の微妙な色合いや光の当て方といった技術面に入って行くんですね。
デザインに入る場合、大まかな計画は立てるものの、舞台の進行具合で微調整が必要になります。そのため、作り込むことはせず、舞台セットが入ってから微調整をし、監督の意見を取り込みながら進めていくと話していました。
舞台セットがどのようになるか分かるまでは、アニメ映画『アラジン』の背景をイメージしながら、デザイン計画を立てていたようですよ。
照明デザイナーとして悔しかった宮殿のシーン
舞台美術の記事でも紹介しましたが、ジャスミンの部屋は象牙を透かし彫りしているようなデザインになっています。透かし彫りになっているということは、背面からライトを当てれば、透かしの影が舞台上に落ちることになりますよね。
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