蕭姓~皇帝&豪族の姓
蕭(Xiao1:シャオ)ショウ
まずは現実の話になる。現実の蕭姓のほとんどの人たちが、簡略化のためまったくの同音の肖姓に改姓している。簡略化の歴史は複雑なので詳しいことは省略する。現在は肖姓から蕭姓に戻してもよいようなんだけれども、戸籍の混乱や簡略化しても「萧」という画数が多くバランスの取りづらい漢字であるためなのか、ほとんどの人が肖姓のままだ。ちなみに元々は蕭姓はとても多く、肖姓はとても珍しい姓として存在していた。(当たり前だけれども、香港台湾などの繫体字圏や華僑などでは今でも蕭姓の人は沢山いる。)
つまり、現代中国(大陸)では蕭姓は存在はしていても、身近にはほぼ存在しない姓となっている。
上記のことと歴史上それなりに有名な「蕭姓」の王朝もあったため、小説などで実在しない王朝の皇帝や豪族の姓としてとても良く使われる。
モブであることはほとんどないものの、お飾りの皇帝などで偉くても存在感はないという場合もたまにある。
人物の性格などにはあまり影響はなく、主人公が蕭姓で、親戚のクズの蕭姓のキャラがいたりすることも多い。
#中国の創作物の中国姓
日本人でたまに蕭を簫と間違っている人がいるんだけれども、わざとなのかそうでないのかちょっと判断がつかない。「しょうしょう」と入力すると割と簡単に蕭が出る。風蕭蕭として易水寒しの蕭である。