子どもへの「頑張れ!!」の呪縛が想像以上に恐ろしい話
こんにちは。
カリフォルニア州ベイエリア在住の元熱血ママyasugoです。
子どもへの「頑張ってね!」
という声掛けにポジティブなイメージがあって、子育ての強い味方!!だと信じて、私も散々使い倒してきたのですが…
実は意外にも「魔の言葉」で、魔法のように子どもを元気にすることもあれば、子どもの自己肯定感を下げてしまう呪いの言葉にもなり得る両極端なパワーワードであることは、すべての子育て世代にもっと認知されて欲しいなと思います。
誰しも自分はポジティブな意味で使っていると思いがちですが、そうとも限らないのが厄介なのです。
私自身も超熱血ママ時代には、当たり前のように試合前やテスト前には娘に「頑張れ!」と言ってきたのですが、良い言葉だと思いきやそうではなかったことに気付いたのは、2年半前にアメリカに来てからでした。
他にも親が良かれと思っている声掛けが、実は子どもの「今」を否定している言葉がいくつもあります。詳しくはこちらの記事に書いてます。
言い方や言葉の意味合いもいろいろあって、一概にダメな言葉とも限らないのは、親に言われたら嬉しいお子さんもいるからです。
その子にとっては、やる気が出る魔法の言葉でお父さんやお母さんに言ってもらいたい言葉ですから、その場合にはもちろん該当しません。
我が家の場合は、私が熱血ママをしていた頃に娘にプラスに働いた言葉ではありませんでした。
要するに私が意図していたようには娘に伝わっていなかったのです。
今よりもっとできるのだから頑張れ=今はできてない
私の期待を込めて「この子はもっとできるのに」という思いは、今よりもっとできている未来を示唆していても、娘には今できていないことばかりが無意識に強調されて届いていました。
先程、一概にダメな言葉とは限らないと書いたのは、子どもが自分で使う言葉と人から言われる言葉の違いもあります。
「今はまだできないけれども、自分はそれができると思うから頑張れる」
と子ども自身が使うのであれば、ポジティブな作用があります。
その意識でする練習が自信に繋がり、自己肯定感も上がるでしょう。
反対に、人から言われたら自己肯定感が下がる場合を例に挙げると、公園で逆上がりを練習中の子どもに親が横で「頑張れ」と励ましていたら「やってもできないもん」とやる気をそいでしまって練習を嫌がる場面を想像してください。
親からの「頑張れ」には無意識にできているはずの未来の姿が含まれていても、受け手の子どもは今できていないことにフォーカスしてしまって、できない状態の練習を繰り返すことが嫌になるのです。
子どもにいくら頑張れと言っても、子ども自身ができている未来の自分を想像できなければ励ましの意味合いがそのまま届かない。
そして、親自身も使っているうちに「できるはずなのになぜできないのだ?」というフラストレーションを感じて、言い方や表情にそれが出てしまうので、より子どもは今できないことを強く実感してしまう負のループが出来上がってしまうのです。
そこが理解できたら「頑張れ」は娘の自己肯定感を下げるワードであると私の認識が変わって、全く使えなくなりました。
最近は、鬱の人に対して言ってはいけない言葉として「頑張れ」が周知されていますが、子どもに対しての危機感を持っている大人は少ないのではないでしょうか?
娘に「頑張れ!」と言ってしまう自分の心理を深掘りしていくと、今頑張らないと結果が出ないと思う不安な気持ちや、頑張らないとダメだと焦りを持っていることに気付きました。
そして、私自身もいつも何かを頑張ることを自分に強いていることにも気付きました。
頑張らないとダメだと思っているのは自分のことでもあったのです。
ちゃんとしなきゃ
ちゃんとやらなくちゃ
頑張るのはシンドイけど、頑張らないとダメ
そんな思考が自分のベースにあるから、子どもにも頑張ることを当然のように求めてしまっていました。自分も頑張っているんだから、子どもにも頑張って欲しい!!と。
もっとやって、もっと結果を出して…!と、求めるレベルも上がる一方でした。
決して「今」に満足せずに、もっとやることばかりを求めてしまうと、子どもは枯渇していきます。
今も頑張っているのに、どこまでやればいいの?と見えないゴールに向かって、これよりも大変な未来に不安になったり憂鬱な気持ちになるから、親が望むような前向きさで頑張るのは到底ムリなのです。
言葉にはエネルギーがあります。
普段の登校する時に掛ける「いってらっしゃい!頑張ってね!」と大会や受験の朝に掛ける同じ言葉に親が込めてしまうエネルギーは別物です。
子どもは親から掛けられる言葉のエネルギーにとても敏感ですから、親の不安MAXな気持ちを感じる言葉には緊張してしまうし、絶対に大丈夫!という気持ちを感じる言葉には安心感を得ます。
そんな特別な日だけでなく、普段の会話から感じる親の信頼や不安が子どもの中に蓄積されて、無意識に自分はこうだと思うベースになっていきます。
かつて私たちも子どもでした。
当時、親や先生から感じていた感覚がありました。時には嬉しくなるような応援だったり、緊張してしまうプレッシャーだったり。
言葉だけでなく、目線や表情や態度から敏感に感じ取っていました。受け取る言葉のひとつひとつから、自然と思考パターンや癖が出来上がっていき、私たちの今の思考に繋がったのです。
もし、大人になっても自分を認めてあげられない。好きになれない。という思考ブロックがあるならば、子どもの頃に周囲の大人から受けた影響の可能性が高いでしょう。
それぐらい親が与える子どもへの影響力は甚大であることを、かつて子どもだった私たちは嫌と言うほどわかっているはず。
「どんなにやっても足りない」意識を育てるか、「やればやるだけできる」意識を育てるかは、親が子どもの「今」を見てあげているかが決め手と言っても過言ではないと思います。
今やっていることを認めてあげる。
もし、うちの子はやっていないと思っているなら、できていることを当たり前だと思っていることに気付くチャンスです。
これはできて当たり前としていることが、本当に努力なしに簡単にできることなのか?を分析してみましょう。
これぐらいのことは勝ちたかったらやるのが当たり前、できて当たり前だと思って子どもを見てしまうと、上記のことは全部やってもゼロポイントです。
子どもの日々の行動を見ているつもりでも、プラス面としては私たちの意識に上がって来ないのです。
特に強豪校だと、最初は圧倒されたことも普通のことだと思うようになっていきます。県大会はコンビニに行くぐらい心のハードルが下がって、勝ち上がって当たり前の意識に選手も家族も自然となっていきます。
意識を高く持つ
それ自体は悪いことではないのですが、スポーツには調子の波がつきものなので、どこかで誰かが「今できていること」を見ていてくれて、「あなたはちゃんとやってるよ」と認めてくれたら、調子が上がって来ない時期も自分は大丈夫!と、今までやって来たことを信じて調子の波が戻るのを待つ心の余裕が持てます。
その誰かになれるのは、身近にいるお父さんお母さんであり、子どもがそうであって欲しいと思うのもお父さんとお母さんです。
私が娘に「頑張れ」を言えなくなった当初は、私から放たれるエネルギーは同じものでした。言わないだけで思っていたことは変わっていなかったから、娘が感じ取ることにも変化はなく、目は口ほどに物を言うので、言わないだけマシな程度。
「頑張れ」を言うのをやめるだけだと、もっと言いたくなる心の葛藤という戦いが始まりました。
言いたいのに言えない。
言っちゃダメだし、言ってもいいことない。
これを永遠に脳内で繰り返していました。
私はそれがとても苦しかったので、自分の思考を変えることを真剣にやったのです。
脳科学で学んだRAS(ラス)の仕組みを利用して、視覚や聴覚から入る膨大な情報から、自分の興味関心がある情報を選別する「フィルター自体」を変える取り組みを続けました。
このフィルターが変わらないと、脳が認識する情報が変わらないので、自分にとっての現実も変わらずに苦しく思ってしまうのです。
でも、物事を別角度から見ることができれば、実感できる現実が変わるので、ムリをせずとも思考が変わっていきます。
思考が現実化するのも、
現実が一瞬で変わるのも本当です。
物事を別の角度から見えるようになって、それが継続的にできたら、変化した思考が「コンフォートゾーン=自分の当たり前」の意識になります。
ここまで来たら、プルプル震えながら子どもに言いたくなる言葉を押し込む感覚はありません。言わないだけではなくて、思ってもいないので、子どもが親から感じとる雰囲気=エネルギーも別物です。
とにかく、そうなれた時のあなたの現実の変化を楽しみにしてください!!
私の場合は、娘が積極的にプレーができるようになって、納得の行く現役生活を終えた後に、アメリカ公立大学No.1のUC Berkeleyに編入。
今までバスケをしてきたのは、脳科学に出会うためだったと言うぐらい認知科学の勉強を楽しんでいます。
日本では、俺は絶対にバスケをやらないと言い続けていた息子が、初心者スタートでハイスクールのトライアウトに受かり、1年目で「今シーズン最も成長した選手」に選ばれました。
息子の自主練習には、私が口を出すことも顔を出すことも滅多にありませんが、見に行ったとしても何か言おうとも思わないのが当たり前の感覚です。
そのせいか、息子は自分からシュート練習をしたり筋トレをするようになって、なによりバスケが楽しくてしょうがない!の現在地です。
アメリカは成績が規定を下回ると退部しなくてはいけないので、勉強も同時にやるようになりました。
私が熱血ママでいくら口を酸っぱくしても、この現実はあり得ませんでした。自分なりに一生懸命に考えて、子どものためにとやってきたことでも、結果に繋がらなかった理由があったのです。
自分の思う理想の選手像を子どもに押し付けていないか?
やらせないとできない子だと決めつけていないか?
今子どもができていることが全部見えているか?
これらは脳の設定を変えれば、ガラリと変化できる思考です。
子どものスポーツは、1日1日は大変ですが、各ステージで結果を出せる時間に限りがあります。
今からお子さんが大谷翔平選手のように楽しんでスポーツに取り組んだ先の未来には、お父さんやお母さんの想像以上に素晴らしい可能性が待っているかもしれません。
子どもがスポーツを楽しめない理由の根源が親だった
という悲しい現実は、誰だって受け入れたくありません。今、厳しくしているのは、すべて子どものためだと思っていても、その「今」が将来的な親子関係に影響してしまうことだってあり得ます。
スポーツを通じて、愛情溢れた親子関係を目指していたはずなのに、親からの押し付けに我慢できなくなって子どもに距離を取られてからでは修復は難しいものです。
そこまでのリスクを犯して、今の自分のあり方を変えない!その覚悟はありますか?
私はギリギリの所でそれを回避することができました。自分が変われなかった場合の今や未来は怖くて想像するのもしんどいです。
今現在、親子で家族で一丸となって、暑い日も寒い日も夢中で追いかけている夢が、最高のカタチで終えられるように、「今のまま」に不安や焦りを抱えていたり、お子さんを変えたい!!と願っている方に向けてこれからも発信していきます。
下記の有料記事には、私がどう取り組んできたのかをまとめています。
各記事を無料やワンコイン以下の価格に設定をしているのは、多くの保護者の皆さんに手軽にキッカケを掴んでもらって、少しでも早く広く日本中のスポーツをがんばっている子ども達に幸せな子ども時代を過ごして欲しいからです。
超熱血ママ時代の私のような思考で、言葉で、子どもを無意識に追い詰めてしまっている保護者は今も沢山いると思います。
お子さんが最後にすべてを出し切れずに終わってから、私のように後悔をして欲しくありません。
可能性も才能も、精一杯伸ばしてあげたい親心が、そのまま子ども達の羽根になったら、世界で活躍する選手が日本中から続々誕生すると確信してます。
・有料記事を読むだけでは変われなかった
・最短で現実を変えたい
・子どもが楽しいとイキイキしてプレーする姿が見たい!!
・子どもにとって最高で最善のカタチで有終の美を迎えたい
そんな保護者の方にzoomでの対話式サポートをさせていただきます。
【サポート内容】
・脳科学の知識を学びながら、お子さんにとってのベストサポーターへ。
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