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失った恋から、大きく飛躍、できないと思っていたことをやり抜いたこと

恋を失って27日目
「別れたい」と言われた日より
もっと前から
ずっとやらなければならない演奏会が決まっていました
それなのに、なぜ今別れたいと言ってきたのか
理解できませんでしたが
別れるしかありませんでした

そこから実家に帰り
文字通り泣きながら演奏会の練習をしてきました
一声出すたびに、別れた彼のことが思い出され
うたことなど、まともにできませんでした

それでも、友人や妹家族
たくさんの人に支えられて励まされて
ときには「しっかりしなさい!」と叱咤され
やっと本番を迎えました

自分自身が本当に価値がなく
ぼろ雑巾のように捨てられ
こんな自分に歌どころか、何ができるのか・・・
なにも考えられませんでした

それでも、これだけの人がぼくのために心配して
動いてくれている・・・そう思うだけで
こんな歌をうたってはいけない!
と練習に集中するようになりました

きょうは朝からのGPを経て本番でした
気を緩めることなく本番2時間
しっかりと歌い切りました

本当にできた・・・という安堵感と
わけのわからない、感情が込み上げてきて
袖に入ったとたんに、泣き崩れてしまいました

見かねた友人が楽屋へ連れて行ってくれ
お客様のお見送りから、片づけまで
全て代わりにやってくれました

普通の状況にあっても
一つソロの演奏会をするのは大変です

今回、大きなビックリするような胡蝶蘭が届きました
あまりの大きさに誰もが度肝を抜かれました
受付も華やかになるし
いいんじゃない?と思っていましたが
送り主は

別れた彼から

でした
何の感情も沸き起こしませんでしたが
これ帰って誰が世話するん?
となりました

まだ付き合い始めて数年のころ
ぼくがソロで演奏会をしました
彼も来てくれ
その時にくれたのは
手作りのプリザーブドフラワーでした
立派で高価な胡蝶蘭ではありませんでしたが
彼の気持ちがこもっていて
朽ちるまで、大切にレッスン室に飾っていました

なぜか、このいくらするかわからないくらい
高価な胡蝶蘭が自分には響いてきません

でも、ここまで頑張って歌った自分は
褒めてあげたいです
本当に、お疲れ様
よく頑張ったね!

明日からはもっと心が軽くなるはず

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