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負け犬だけど吠えない~カウンセリングを通じて得られたこと~
ご覧頂きまして有難うございます。
今回は、病気との付き合い方を模索する中で出会ったカウンセリングのことをお話したいと思います。
カウンセリングに対する先入観
私はもともとカウンセリングの効果に対しては半信半疑でした。
他者に話を聞いてもらう程度のイメージしか持っておらず、それで何が解決するのだろう、と思っていました。
カウンセリングを申し込んだきっかけ
カウンセリングを受けることになったきっかけは、妻からのアドバイスでした。
心療内科での診療を受ける際に、医師に自分の症状を伝えることで薬やその量を調整してもらうことが可能です。医師と相談のうえで、様々な薬を試すことで私の症状に合った薬にも出会うことができました。
一方で、診療時間が短いため、自分の抱えている苦しみや不安の深い部分についてじっくりと医師と話すことは難しく、私はその点でモヤモヤを感じていました。
その思いを妻に伝えたところ、カウンセリングを受けることを進めてくれました。
自分の抱える違和感を再認識する
通院していた診療所に正式にカウンセリングを申し込み、先生(厳密には先生ではないのかもしれませんが、私はそう呼んでいました)との2週に1回のカウンセリングが始まりました。
最初は、私の生い立ちをなぞるところから始めりました。小さいころから周囲との関係構築に悩んできたこと、特に大学生になってからは感情の起伏が激しくなることが多く、自分の感情をコントロールできずに周囲とのトラブルをたびたび引き起こしてしまったことを話しました。
就職してからは、躁鬱ジェットコースターという感じの心情の変化に悩まされ、それがもとで転職を多く経験してきたこと、感情のコントロールが難しいと感じた際にどのような行動に走ったかなども含めて正直に先生にお話ししました。
先生は、私のコメントを上手く整理してくださり、私が様々な局面でどのようなことに悩み、それにどのように対処してきたか、ということを再確認することができました。それにより、自分が抱えていた違和感の正体などがぼんやりと見えてきました。そこからは、以下に述べるように不安の見える化が少しづつできるようになりました。
自分の悩みや不安を言語化することの重要性
私がカウンセリングを受けてきた過程で得られた気づきは、自分が今どのようなことに悩み、不安に思っているかを「言語化」することの重要性でした。
言語化することで、悩みや不安がどのようなもので、どのような大きさであるかを認識することができるようになりました。
そのうえで、特に不安を「分解」するというスキルを得ることができました。
例えば、その不安は、過去から来ているのか、それとも今後のことなのか、自分でコントロールできることなのか、それとも自分ではどうにもできないことなのか、それらが明確になることで、自分の心の持ちようや不安への対処法を変えることが少しづつできるようになりました。(当然、この背景には投薬により精神が比較的安定化しているということもあると思います)
それからは、不安を感じても、それをずっと抱えるのではなく、分解して、整理して、核心を見極める姿勢を身に付けることができました。
カウンセリングを通じて得られたことは仕事にも活きる
もちろん、それですべての不安が解消されるわけではなく、ふとした瞬間に強い不安に襲われて苦しくなる、という状況は今でも時々発生します。
ただ、どのような問題も細かく分解することが可能である、または分解してみることに意味があることを知ることができたことはとても大きいと思っています。
この経験は仕事でも活きています。
仕事で新しいプロジェクトに挑戦する際には、不安しかありません。それでも、その不安を分解して、まずは何に取り組めば良いかがある程度明らかになるだけでも、前に進めることができます。
既に40代後半ではありますが、このような考え方ができるようになったことは、とても幸せだと思っています。
最後までお読みいただきまして有難うございました。