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第2話【保育園入園】

育児を受け終えた【解放の戦士】はついに保育園入園を迎えた。

そしていつの間にか、育児から子育てに切り替わっていた。

赤ちゃんの時のような母の優しさは少し減り、どこか突き放す様な感情がほんのり感じ取れる。でも優しい事には変わり無い。そんな優しさに俺は甘えていた。

入園当日の朝、身支度を進める。
せかせかと朝ご飯を食べ、着替えを始める。
保育園のユニフォーム?制服?に袖を通す。
初めて着るため、のりがバリバリだ。
でも新鮮な感覚に気分が上がった。

全ての身支度を終えて親と共に保育園に向かった。車に揺られながら緊張していた俺は車内で一言も言葉を発さなかった。

車で走る事10分‥‥

保育園に到着した。

車から降りると軽快に歩き出し、園内に向かう。

受付を済ませ、席に着席。

15分程待機すると入園式がスタートした。

1人1人名前が呼ばれる中、ついに、

【解放の戦士】

呼ばれた後に蚊が鳴く様な声で返事をした。

その後も祝辞やらなんやらと進んでいき、入園式は幕を閉じた。

その後は皆がお待ちかね、写真撮影。

園内入り口には家族写真を撮影しようと長蛇の列ができていた。

順々に撮影が進み、列が減少していく中、ついに俺たちの番が来た。

後ろに並んでいた家族に撮影をお願いし、撮影していただいた。

1枚撮影するが、母が気に食わなかったのか、もう一枚撮影をお願いしていた。

2枚目は気に入った様子だ。

無事に撮影が終わり、当然だが、俺たちを撮影してくださった家族の写真撮影をお願いされた。

母の「はい、アントニオ猪木」の掛け声と共にシャッターが切られた。

物凄く珍しい掛け声に周囲は自然と笑顔になった。

撮影を終え、俺たちは帰路に着いた。

帰りの車内では緊張が無くなったためか、俺の口数は多くなっていた。

続く‥‥


最後まで読んでいただき、ありがとう。
次回もお楽しみに。


解放の戦士

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