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英会話スクールを退職した理由

 約6年間働いてきた英会話スクールでの仕事ですが、何度も退職したいと思いました。しかし他にやりたい仕事がありませんでしたので、踏ん張ってきました。それでも退職したい気持ちがより強くなった出来事がありました。

そのきっかけは「自分が今の仕事に向いていない」と決定付けるミスを犯し、大きく仕事に対するモチベーションが低下したからです。

正直恥ずかしい内容にはなりますが、二度としないという自戒の念を込めて記します。


1.クレームが連続する最悪の年

6年目は某スクールで学校責任者を務めてました。責任者としては3年目のキャリアを積み、配属2年目のスクールとなります。

責任者としてある程度の実績を出し、正社員としてこれから華々しい実績を出していくモチベーションでいたところで、生徒から大きなクレームを出してしまいました。

そのクレームの原因は、私の対応ミスです。全クラス英語力をチェックする定期テストが年に何回かあり、テスト実施日に来れなかった生徒は別日で受けることになります。

大人クラスの生徒へテストを実施したとき、誤った種類のテストであることを実施後にその生徒から指摘されて気付くことになりました。

その場で謝罪しテストのやり直しを提案しましたが、「時間がない」ということで帰ってしまいました。

生徒A(クレームになった人)は特に怒っている様子ではなかったので、次会ったときに再度提案すればよいと思いました。

すでにこの時点で初期対応を誤っていますが、当時気付けなかったのが情けないですね・・・

次会ったときではなく、電話で再度謝罪してテストの別日を提案し最優先でリスケする必要がありました。

しかも生徒Aは校内で最も対応に気を付けるべき人で、日頃からスクールに対して些細なことでも不満を言ってくる人でした。それでも辞めないのは、担当している講師がカリスマ的人気のある人で授業は気に入っていたからです。

今まで大きなクレームになるほど大事にはならなかったので油断していたのかもしれません。

翌週生徒Aが来る日に私は何も考えず休みを入れてしまい、代わりにいたスタッフからLINEで以下の連絡が入りました。

「生徒Aが物凄く怒っています」と知り、私はパニックになりました。テストの件?しかしそれは謝罪したし・・・

謝罪しただけで、生徒Aからすればそれで許したわけではありません。しかも翌週学校に来たものの、責任者がおらずテストの件は結局どうなっているのか、ということです。

ここまで後手に回れば、本当は休みの日でも出勤して直接謝罪すべきだったと思います。そもそもこの日に休むのが間違っているからです。しかし、私は結局後日に電話で謝罪しようとしたわけです。

その結果、電話口で生徒Aは烈火の如くお怒りでした。

「あなたの謝罪はいらない。本社から謝罪の電話がなぜないのか?きちんと報告したのか?」という指摘でさらにパニックになりました。

実際本社に報告しておらず、上司にも報告していませんでした。テスト後の謝罪だけで解決したと思っていたからです。何も報告していないことを話すと、もちろんさらに火に油を注ぐことになりました。

「今すぐに本部の責任者に話を通して然るべき対応をしろ!」

上司に遅すぎる報告し、本社へと連絡を入れた結果、後日上司と本社のクレーム対応責任者と私で生徒Aに謝罪することになりました。

その謝罪の場が地獄であったことは言うまでもありません。

せめてもの救いは上司が私のいたスクール前任者であったこと、生徒Aのことを知っていたことでした。

このようなクレームを出したことで、周りから信用を大きく失ってしまうことになりました。

一気にモチベーションが下がったことを覚えています。

もちろんこのクレームだけではありません。後に今度はまた別のクレーム(子供クラスの運営に関するトラブル)があり、より一層追い込まれていました。このクレームは私だけでのミスではありませんでしたが、本社や上司は前回の件もあって、より一層私に強く当たってきました。

2.負の連鎖

負の連鎖はどんどん起こってきます。

本社から学校内の環境や雰囲気をチェックする時期があり、部長クラスの管理職から「あなたのスクールは全然ダメ」と最低の評価を出されたり、パワハラ気質の次長からの色々と激しい指導があって益々働くのが嫌になっていきました。

営業成績も昨年より悪化していき、好きだった英語そのものが嫌いになってしまうほどでした。会社の業績も毎年厳しいなど良くない話が多かったのもあり、ここで一生働くのは信じられない気持ちが最高潮に達し、退職を決意しました。

しかし、辞めるといっても次の仕事が決まっていない状態では辞められません。

家族を説得するには、それなりの就職先を見つけた状態でないと反対されるに決まっています。

3.転職サイトに登録して転職成功

次にしたいことを転職サイトに登録しながら探していた時に見つけたのが「専門学校の教員」でした。

しかし今まで培ってきた英語力はあまり生かすことができず、英語以外の教養力を身に付けて教える必要がありました。今まで英語以外は逃げてきたので、今一度向き合ってみたいと思い応募してみました。

他に待遇が良さそうな塾からスカウトが来たので話を聞いてみましたが、「20代・30代が中心して活躍」という所に引っ掛かったので応募を辞退しました。つまり上の世代があまりいないということは定年まで働けないからです。(人事担当者もかなり若かった)  

専門学校教員の試験では、まず1次面接と筆記試験がありました。当時はコロナ禍でしたのでリモート面接が主流となっていて、とてもスケジュール調整が楽でした。

その後最終面接では理事長と面接官1名で問題なく答えられたので、無事に合格しました。

4.退職の引き留め

専門学校の教員として働くことが決まったので、英会話スクールに退職を申し出ましたがそれなりに引き留められて凄く面倒でした。

当初は年度途中で辞めるつもりでした。というのも、1月から働けるか確認されたからです。

上司に申し出たら「せめて年度末まで何とかいてほしい」と交渉されたので転職先に相談した結果、上手く調整してもらえたので結果的には円満退職となって良かったです。

とはいえ、最終出勤日まで全く社内で挨拶することもなく、私からお世話になった先輩や上司に挨拶したほどです。

過去に退職者をたくさん見てきましたが、誰も退職時に挨拶することなかったので、組織としてかなり残念だと思います。

退職交渉が難航するところは経験上すぐに辞めた方が良いと思います。

まずは上司に「なんで辞めるのか、今の仕事の方が向いてると思う」と引き留められ、その後パワハラ次長からは嫌味を言われました。「これだけ待遇が良いところを退職するとは…」などです。

部長からは別の部署に異動する(本来このケースはかなりレア)提案を出されましが、きっぱり断りました。

一番冷めたのは、その後の学校内の環境や雰囲気を本社や管理職がチェックするときの評価があからさまに甘くなって、私への当たりが一気に弱まったことです。

どうしても退職させたくなかったのでしょうけど、次の職場が決まった以上気持ちに変化はあり得ません。

退職を申し出た後に好条件を出されたとしても、一度申し出た以上は撤回してはいけません。

年度末までと決まった以上色々ありましたが、お世話になった職場であることは間違いないため、翌日から新しい仕事に変わる最終日まで働きました。

ほとんど有給消化しませんでしたが、その分買い取ってもらえると聞いたので頑張れました。

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