「すいかの名産地」とミンストレル・ショー
アメリカでは、スイカは黒人差別アイテムなんだそうです。日本人としては意味不明すぎてポカーンですが、現実にそういうのがあるらしいんですね。
そうなってくると、「すいかの名産地」の原曲「Down Where the Watermelons Grow」にも、何か含みがあったのかどうか気になります。
ミンストレル・ショー
「Down Where the Watermelons Grow」について、オリジナル&カバー楽曲のオンラインデータベースsecondhandsongs.comで、次のように説明されています。
意味を要約すると:
「Down Where the Watermelons Grow」は、20世紀の初め、今から100年ほど前、ミンストレル・ショーの地方公演で歌われて全米に広がっていったことが、ここから分かります。
ミンストレル・ショーは、顔を黒塗りした白人が滑稽なお芝居をする、人種差別的な見世物です。
ということは、「Down Where the Watermelons Grow」は、人種差別的な見世物で、差別の象徴アイテムを歌った歌ということになります。
このような事例はアメリカではそれほど特殊ではなく、ミンストレル・ショーで使用された楽曲は、マイルドにアレンジされて、キッズ向けソングとして現代に生き残っているものが幾つかあるそうです。
音源
1929年のミンストレル・ショーで「Down Where the Watermelons Grow」が使用された音源がYouTubeで聴けます。
※差別的内容を含むためご注意ください。