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「すいかの名産地」の原曲を私も探してみた

「すいかの名産地」(アメリカ曲、高田三九三 訳詞)のルーツについて、これまで深い考察が何度もされてきました。

私はうっかり興味を持ってしまったニワカなんですが、自分なりに調べてみたところ、既に関連が指摘されている曲「Down Where the Watermelons Grow」(1909年発表)のバリエーションの中に、メロディーが「すいかの名産地」そっくりのバージョンがありました。アメリカの教会関連のレクリエーション歌集「Recreational Songs」(1949年出版)に収載されていたものです。

歌集の詳細は以下。

タイトル:Recreational Songs
著者:The Church of Jesus Christ of Latter Day Saints, Under the direction of the General Music Committee
出版元:The Deseret News Press
出版年:1949

楽譜はこちら(↓)。

歌詞はこちら(↓)。

(1番)
Ah's got a gal in Caroline
Down where de watermelons grow.
Some sweet day she will be mine.
Down where de watermelons grow.
Down where de watermelons grow,
How ah love her nobody knows
Ah all us go to see'er
In mah Sunday meeting' clothes
Down where de watermelons grow.

(2番)
Ah went to see her one night in May
Down where de watermelons grow.
Ah's now gettin' ready for ma' weddin' day.
Down where de watermelons grow.
(以下1番と同じ)

「Recreational Songs」(The Church of Jesus Christ of Latter Day Saints, 1949)


(考察)「Old MacDonald Had a Farm」との関連について

「すいかの名産地」は冒頭のメロディーが「Old MacDonald Had a Farm」と似ているので、これが原曲ともいわれています。

一方、「Down Where the Watermelons Grow」は、もともと「Old MacDonald Had a Farm」とは似ていませんでした(↓)。

ですが、その後、「Down Where the Watermelons Grow」がヒットして、アメリカ各地で歌い継がれていく中で、教会や地方のコミュニティーで、有名な「Old MacDonald Had a Farm」と、ちょっぴり混ざってしまったのではないでしょうか? それがローカルな歌集に収載され、日本に渡ってきたのではないでしょうか。

つまり、一言でいうと、「すいかの名産地」の実の親が「Down Where the Watermelons Grow」で、育ての親が「Old MacDonald Had a Farm」なのかなと思いました。

★bxjpさん、水科化結さん、記事引用させていただきありがとうございました。

★アイキャッチにきれいなすいかの画像お借りしました。ありがとうございます。