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沖縄と北方領土

前回のブログで『右でも左でもない』
『好き嫌いではなく、現実に起きた事で考えたい』などと
高慢な事を書きました。
これは、今回の話題をお読み頂く前に
僕の考え方の土台を知って貰いたかったからです。

【沖縄と米軍基地】
第二次世界大戦(太平洋戦争)で
米国に無条件降伏した我が国は
米国に占領され、マッカーサー元帥率いる
GHQ (General-Head-Quarter)が置かれました。
そして、沖縄は1972年に返還されるまで
米国の施政下にありました。
沖縄に行くにはパスポートが必要
車も右側通行。
米国の軍事基地が現在でも何ヶ所も配置され、
そこに駐屯する米兵の生活圏であるため、
返還後も、音楽やファッションなど
アメリカ文化の色濃い土地として
知られていますね?
こればかりでなく、
米軍のヘリコプターなどが学校や市街地に墜落
一部の米兵に沖縄の女性(少女)がレイプされる
などの惨い事件が起きて問題化しています。

このような不祥事があれば、
米国は沖縄から軍事基地を引き上げてくれ!!
という意見が出るのは必然。
太平洋戦争最終盤、生き恥を晒すのは不名誉
という『軍国思想』で服毒、手榴弾で爆死した
という悲惨な目に遭った沖縄の人々には特に
墜落やレイプは悪夢でしかなく
『アメリカ出て行け!』という叫びが起きるのも
無理もない事だと思います。
ここに書いた悲惨な状況は『左翼による捏造』
だとする意見もあります。
そういう意見もある、という事を記憶に留めます。

【北方四島】
太平洋戦争の終わり
ポツダム宣言を受諾して無条件降伏した日本
しかし、ポツダム宣言を当初発表したのは
日本が交戦していた米国、英国、中国の3国
広島と長崎に原爆投下されるまで
日本はポツダム宣言の受諾を渋っていました。
『日本が無条件降伏するかも知れない…』
それを聴いたソ連軍部は
「日本が完全に無条件降伏する前に
北方領土を占領してしまえ!」
と考えるのではないでしょうか?
日ソ不可侵条約の存在もあり
ソ連軍が攻めて来ると予期していなかった?為
参戦したソ連軍の兵士に
北方の島々(樺太サハリン)は蹂躙され
電話交換手の女性たちが服毒自決をしたという
悲惨な事実が、北方の島々でも起きています。
ソ連が現在に至るまで北方四島を
どのように統治しているのか?
ソ連(ロシア)の民が普通に
島の暮らしをしている、という番組を
観た事があります。

【沖縄と北方四島】
沖縄から米軍は出て行ってくれ!!
北方四島を我が国に返せ!!
この重大な二つの主張は、
言わば我が国の悲願!!と言って過言でないもの
かも知れません。
しかし、そのような真っ当な主張をする前に
沖縄と北方四島を『領土』とする日本が 
どのような地勢にあるか?
を考えなくてはいけないのではないか?
僕はそう思います。
’80年代に当時の中曽根康弘首相が
米国のレーガン大統領に
『日本列島を不沈空母に…』と発言!!
恐ろしい発言だと当時のマスコミに騒がれ
僕も元海軍将校の中曽根首相らしい発言だな 
と強い反感を覚えました。
しかし、後になって
この『沖縄と北方四島』を考える時
この中曽根首相語録はキーワードになる!!
と今の僕は思っています。
ここで僕が申し上げるまでもなく
日本列島はアジア・ユーラシア大陸に
寄り添う形で存在しています。 
この日本列島の位置を軍人のように
軍事的視点で捉えれば、
東側諸国(ロシア、中国など)との有事の際 
まさに沈まない空母
基地を配置するのに理想的な国に見えるだろう
と思います。
聴いた話だと、米国軍艦がなんらかの故障をして
ドック入りする時、
日本の作業員(職人)の修理の技術は
世界の港のどこよりも高く、その点でも
米国は日本(沖縄)を抑えておきたい、
そして、北方四島にロシアが頑張っているうちは
沖縄から基地を引き上げる訳にはいかない、
と考えていると思います。

逆に、ロシアにしてみれば、
北方四島を返還してしまったら
そこにも米国の基地が置かれるかも知れない
と当然考えるでしょうから
北方四島を返還したりはしない、 と思います。

【厳しい結論】
世界の国が
東(社会主義系)と西(資本主義系)に分かれて対立
している限り、
『沖縄から米軍は引き上げない
北方四島はロシアから返還されない』
というかなり酷い予測が見えて来るのではないか?
が、僕の出した結論です。
アメリカが悪い、ロシアが悪いと言う前に 
沖縄と北方四島を奪われる結果となった
無茶な戦争を行った当時の政治家と軍部が
そもそも間違っていた、と考えるべきでは 
ないでしょうか?
避けては通れない『戦争』について
次回は書かせて貰いたいと思います。 
僕のかなり変わった意見をお読み頂き
ありがとうございます!!
僕は自分の意見に自信があるから
このような所に書く訳ですが、  
間違いを指摘され、合点がゆけば
持論を変えたり、引っ込めたりする事には    
やぶさかではありません。
己を常に省みながら、ブログを書かせて貰いたい
と思います。
ありがとうございました!!
                               (2025.01.12)

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