【FF14】ハウジング奮闘記
超絶久々にSハウスのハウジングをしました。
多分1~2年くらい『リニューアルするする詐欺』をしていた気がします。
今回はどういうプロセスでハウジングの完成まで進めたのかの備忘録。
ハウジンガーにとっては大したことない内容ですが、これからハウジングする方には考え方がちょっと参考になったらいいなという感じです。
Phase0:漠然と作るのは一旦やめよう。
実はハウス自体はちょこちょこっといじっていたのですが、
『とりあえず天井処理してから考えよう』
『とりあえず壁周りをなんとかしてから考えよう』
みたいな感じでいろいろと透過防止(※)のためにひたすら家具を浮かせたり、内装の不要な部分をいかにして隠すか?という技術面ばかりを考えていたので、結局そこから何のイメージも湧かずに頓挫する、というのをずっと繰り返していました。
特にうちはシロガネハウスなので、とにかく柱と天井のデザインがネックだと思っていて、「これをどうにかしないとどうしようもなくない?」というのが常に先に立つ状態だったわけです。これのせいでシロガネ以外のMハウスずっと抽選突っ込んでたけどどれも当たんなかったわ。
ただ、結局全体のイメージができなくて、一生懸命無心で浮かせ作業をして、整った時点で「結局何作ろう……」となって放置、を多分3回くらいやった結果一生何もできませんでした。なので、この考えをまず捨てるところからスタートしました。
(※)透過防止→壁掛け系の貼り付けてデザインする一部の家具は、カメラが貫通してその家具の奥に回り込んでしまい、視界を完全に遮蔽してしまう事がある。これをカメラを手前に寄せる効果がある家具を設置することにより防ぐ設置の事。これをしっかりしていると狭くてもカメラ酔いなどを起こしにくく、裏面が見えてしまう事でのデザイン性の悪化も防げる。プロハウジンガーは結構仕込んでる事が多いです。
Phase1:作りたいメインと置きたいサブのテーマを決める
漠然と何かを設置してもできない事がわかったので、じゃあどうすればいいかというと、やっぱり一番は『どういったハウジングにしたいか』という明確なイメージやビジョンを持つ事だと思います。
自分は一回別のデザインを作って完成させたことはあるのですが、その後に改装しようかな?と思った時に参考にしていた動画があります。
この動画自体は結構ガチガチの事細かにプランニングを説明しているのですが、結構大事な事を説明していて、とにかく重要なのは
・全体のイメージとして思い浮かべるメインのテーマ
・こういった家具を使いたい、設置したいというサブのテーマ
この2点はしっかり決めておかないと全体を通してみた時に結構破綻します。
イメージやテーマはなかなか考えるのが難しいと思うのですが、
・自キャラに合うイメージの部屋
・自分が好きだと思う建築物の内装
などなど、とりあえずいろいろと思いついたら検索してみたりして具体的にアイディアを出していくとある程度引き出しが出来てよいかと思います。
ちなみに間取りまではあんまり意識しなくても大丈夫ですが、Sハウスやアパルトメントは良くてもざっくり分けて4エリアくらいに仕切るのが限界なので、それ以上に細々としたハウジングは避けた方が良いです(迷路作りたいなら別ですが……)
例えば、自分がこれの前に作ったハウジングなんですが、ファットキャットが好きなので『ファットキャットを看板にケーキ屋さんを作ってみよう』というイメージで作り始めたのが以下のSSです。
そうなってくると、メインのテーマは決まったので必然的にサブのテーマは
・ファットキャットモチーフの家具をポイントに置く
・全体は彩度を抑えた柔らかい色で、ウッドを基調としたりポップさを出す
・カウンターや棚を据えて、お菓子メインの卓上家具をいっぱい並べる
というように流れで決まってくるのである程度の指向性が見えてきます。
それを踏まえて、今回のデザインに関しては、まずメインのテーマを
『Chillを感じる、モダンで落ち着いた真夜中の部屋』
というところに据えてみました。
寝る時によくYoutubeでチルアウト系のBGMを探して流しながら寝てるんですが、その時の映像でよく見るのが『雨が降りしきる高層ビルやネオンの輝く夜景を窓越しに、暗めの部屋でベッドで過ごしたりPCや机で作業する』絵なんですよね。結構こういう絵にグッと来るので今回はそれを再現しようと思いました。
そうなってくると、置きたいサブのテーマは
・夜景と雨を表現できるマジックランドスケープとウォーターパーティション
・イメージ的にモダンなインテリアにしたいので、シンプルとモノトーンを意識
・メインのイメージを入って一目で見通せる空間作りにする(低めの家具で統一する)
というように決まってくるわけです。
サブテーマを決めると、使いたい家具が必然的に結構絞られてきて探すのも楽になるのでデザインに指向性を持たせるという考えは大切です。
ここがとっ散らかってしまうとマジで「何が作りたかったんだろう?」となってしまいがち。統一感の無さは見た目に直結するので、いろいろ作りたくてもせめて1フロアは1つのテーマに統一した方が映えます。どうしても分けたい場合はしっかり部屋そのものを区切った方がいいです。
あと別にハウジングは全部の部屋を使う必要はありません。逆に全部使おうとすると設置数でハマるので、自分の使いたい大きさだけ使うのが作りやすくていいです。
それと、デザインの話になりますがイメージ内で使う色はざっくり3色くらいまでに絞った方がいいです。ベース・ハイライト・ポイントと決めておくとやりやすいです。うちは黒(濃いグレー含む)・白をベースとハイライトにし、暗めなのでビビッドな色の小物などをポイントの差し色にしていました。これも色がたくさん増えると統一感がなくなるからです。もしバリエーションを増やしたければ同じ色相で彩度や明度を変えて幅を広げた方がまとまりやすくなります。
Phase2:家具は最初から全部用意しなくてもいい
当然ですが、後から「やっぱりこうした方がいいよね」みたいな設計変更は死ぬほど発生しますのでいきなり家具を全部用意すると大体後悔します。
下手すると最初から作り直しのケースになると本当にいたたまれない気持ちになるのでいきなりいろいろ用意するのは絶対にやめましょう。
なので、とりあえず一旦は『自分が一番このハウジングで作りたいところ』のエリアを定めて、それを組み上げられる分の家具だけ用意してみるところから始めるといいです(所持品の制限とか倉庫の数の限りもあるので)。
上記のSSの例だと、とりあえず
・マジックランドスケープ:クガネ(窓・風景)
・ウォーターパーティション(風景に降る雨の部分)
・ユールモア・ディヴァン×2(ベッド部分・寝そべり判定あり)
を壁に沿ってイメージ通りに設置、そこから不要な部分をどうやって隠すか?というところで必要な家具を選定していくというフローで作成していきました。右のスクエアニッチパーティションは追加で足したものです。
ついでにイメージ探しをしてる時に「コンクリ打ちっぱなしの部屋って男の一人暮らしだと似合いそう」とか思いついてしまったのでせっかくなら活かしてみようと思い『ガレアンコンクリート・インナーウォール』を使ったフリーパーティションで内装の壁を隠すことに。天井もこれまた試してみたかった『タタミロフト』の裏面を使ってイメージ通りの内装を作ることができました。こういう追加が発生するので、その都度調度品プレビューなども使いつつ追加していきましょう。
コンクリ打ちっぱなしのお部屋は下の動画を参考にさせていただきました。
ちょうどこの動画がマジックランドスケープや、どうしても生じてしまう低めの位置のデザインに合わない部分の隠し用家具を紹介していたのでだいぶ参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
Phase3:作った部分からイメージを広げていく
さて、上記まで進めておいたところで実はこの段階ではマジでこのベッドと窓のイメージしか考えてませんでした。
なので他の部分の事については「とりあえずモダンなインテリアにすればいいか~」くらいにしか考えておらずガチで脳内で空欄になっていたという状況だったわけですが、ここで先に考えておいたテーマが役に立つわけです。
・寝具があるという事は生活空間なので住んでいる感じを出したい
・自キャラに合わせた趣味の空間を作りたいかも
・ただし、この寝具と風景をできれば入った時に見えるようにしたい
という事で、ならば作りやすいとっかかりのエリアとしては『趣味のなにかが置いてあるエリア』と『一人暮らし用の小さなキッチン』が合うのかな、と考えていきました。もちろん見通しよくするために高低差はできるだけ作らない。浮かせが面倒だからとかそんなことはないよ。
自キャライメージという事も含めて、考えていたのはPCっぽいものを置いたデスクにしようかと思ったのですが、ここで唐突に壁掛け家具の『魔導エレキギター』がある事を思い出して「エレキギター弾いてる自キャラって結構良くない?」という方が急に脳内で勝ったのでギター弾くエリア作ろうぜとなりました。ほらここで設計変更さっそく発生してるじゃん。机買わなくてよかったな!!倉庫にいっぱいあるけど!!
せっかく有り余ってる広い空間なのと、フリーパーティションの木の部分が若干邪魔なのもあったので『レザーソファー』でくつろげる感じと、『魔導エレキギター』を立てかけて並べるアンプを組み合わせ家具で作りました。
ほんとは立てかけたらダメだと思うけど、並べないと正直これがアンプですっていう説得力に欠けるので並べるしかなかった。無造作感があってこれはこれで居住空間なんだなあという説得力も持たせられるのである程度現実は無視します。ふぁいなるふぁんたじー。
キッチンはよくあるワンルームよりちょっと広めに作成。意外と横幅が取れたので、シンクと一口コンロを設置して作業スペースも広めに。
棚がないとごちゃごちゃしそうだけど、あんまり視界を遮る棚を置きたくなかったので奥が見通せるように『ダンスポール』と『アンティーク・ウォールシェルフ』を使って圧迫感の少ない棚を作りました。
ただ隣の趣味エリアとキッチンの一連の設備が繋がるとごちゃってしまうので、白黒のウッドスラットを重ねてモノトーンの仕切りを作っています。
これで3エリアは埋まったので、ベッドからドアの間にある空きエリアをどうするか考えた結果、無難にリビングというか人を招いたときに座れるスペース無いのは生活空間として致命的だろうと思ったので座るところを作りました。
ちなみにドアも現代のマンション風に組み合わせ家具で作っています。
くつろぎエリアも背の高い家具をできるだけ控えて、ベッドからドアやテレビっぽいものが見通せるようにしました。ゴロゴロしながらテレビ観たいじゃん。意外とこういう何気ないこだわりがデザインを決める上で重要だったりします。良いデザインというのは機能的な面も持ち合わせているので、こうしたい、こうできたら良いと思うものは結構デザイン的に間違ってない事も多いです。
そんなわけで、壁沿いの4エリアがすべて埋まり、かつ中央を動きの導線として空けておきました。
かなり黒を基調としているので、普段だと若干圧迫感があるのですが元々照度を下げてマジックランドスケープを目立たせたかったため、かえって闇に溶け込むからか圧迫感が薄れていい感じになっています。キャラの目線の高さまで届く視線を遮る家具もないので、高さに対する圧迫感もありません。
結果的にSハウスだけど結構広く感じられるような作りになりました。
作ってる人はそんなこと一切考えてないと思うよ状態でしたけど。とりあえず完成です!
PhaseEX:ないものをあるように作る『説得力』
ここからは組み合わせ家具について。
FF14の調度品は検索するのも一苦労なくらい沢山存在するわけですが、その中でもやっぱり存在しない家具とか機器とかいろいろあるわけです。
そもそもファンタジー世界なんだからモダンでシンプルなデザインの家電とかあるわけないんですよね!!!
というわけで組み合わせ家具を作るんですが、まあイチからこれ作りたいと思って試行錯誤しても納得いかない事の方が多いと思うので、TwitterやPinterestで「組み合わせ家具」とか探したり、ハウジングスナップとか参考にして近いものとかをチェックするのが一番無難だと思います。
あと、割とそこまで細かく作らなくてもさっきのアンプのように『近くにそれに関連するものが置いてあればそれっぽく見える』という補正が働くので、形になってればわりとなんとかなっちゃったりします。
コンロも作ったんですが、正直これ単体だと何?ってなりそうなのを横にシンプルシンクとカッティングボードを置いて台所です!って主張しちゃえばどう見てもコンロだろと認識させることができるわけです。これが説得力です。
おわり
まあそんなわけで、作っている間のフローを文章化してみたんですけど……正直今回も割と無計画見切り発車だったので完成するか怪しかったのによく2~3日で完成したなあと自分でも感心します。でも土台さえしっかりしていれば意外とポンポンと作れるのがハウジングだったりもするわけです。
ここ最近で新たにハウスを手に入れて持て余している人も、ちょっとずつ時間を割いてコツコツやってみると楽しかったりするのでぜひ自信作を作ってフレを呼んでみてください。結構たのしいので。
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