さよならシューゲイザー
本来であればエアコンの効いた部屋で「世界で一番好きな布」ことタオルケットに包まれアプリの更新が溜まった漫画を読みながら2024年の新作アイスを食べうつらうつらと眠りにつき、「雲の上でくまさん達と一緒に踊る夢」でも見たい所なのですが新譜のレコード屋はそういうわけにはいきません。
私達は「伝えること」をサボってはいけません。
当たり障りのないラインナップを並べる中古盤屋さんだったら寝てても売れるかもしれません。そして商売的にはそっちの方が正しかったりします。
当たり障りのない選曲のDJもまた、伝える努力をしなくても人気が出たりするものです。
どちらにも共通しているのが「既に人が知っているものを与えている」という点です。
よく聞かれますが、ウチのレコードのキャプション(解説)は全部私の手作りです。1枚1枚全部書いています。閉店後や定休日なども、実は地道に作業しています。
そしてウチの店のキャプションは基本的にふざけまくっているので真に受けないでください。真面目な店だと思われがちですが、めちゃふざけた店なんです。本当です。
ご自身が狙っているレコード以外にも何か新しい発見があるかもしれません。私の努力が報われるかもしれないのでもしお時間があれば読んでみてちょんまげ…。
こういう地味な努力をしているので、たとえば同業他社様のキャプションがディスク・○ニオンからのコピペだったり、レーベルからのインフォそのまま和訳コピペだったりすると一瞬で分かるのです。
大手のチェーンならまだ分かるけど、小さい個人店がそれやっちゃダメだろ!某○○さんや○○さん!僕らは一体何の為に存在しているのか!
私達は絶対にサボっちゃいけません。それは街の小さいレコード屋文化の衰退にも繋がります。
ウチは地方の小さい店なのでとてもパーソナルな商品を取り扱っていると思います。私が音楽の話をするのはほぼお客様とだけだし、とても小さい世界で成り立っています。
しかしレコード屋である以上、一応世間や社会の流れやトレンド、風潮も知ってはいます。私は社会の中で「音楽させてもらっている」立場であり、全く世間知らずのレコード屋というのもどうかと思うので…。
その中でここ数年思ったのは、
「なんかシューゲイザー流行ってる?」
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