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プロフェッショナルのプロフェッショナル

プロフェッショナル仕事の流儀。

この番組をたくさん見続けてきて(言わばプロフェッショナルを見るプロフェッショナルw)、やっと気づけたことがある。

プロフェッショナルの「共通点」である。

もしかしたら、お気に入りの何度も見ているプロフェッショナル達の共通点かもしれない。

シンプルな答えで見つけたかったことなので、それに気づかせてくれた今週のプロに感謝である。

ジンファンデル?というロゼを醸造するためのブドウを試験的に栽培し、収穫の時期を考えていたところの場面。

試験的にといっても、苗木から実をつけるまで3年はかかるということなので、大きな「決断」のようなもの。

品種の特徴として湿気や雨に弱くすぐに実が割れてしまうため、日本の気候には正直向いていない。

最高の熟し具合で収穫を目指すために収穫を待つ。しかし強い雨が降り、多くの実が腐ったり病気になったりしてしまった。プロはまだ不十分な熟し方をしている実をその日に収穫することを決め、スタッフと共に全てのまだ使える実のみを使うために一粒一粒切り分ける作業を1日かけて行っていた。

3年かけて、苦労の末やっとついた実を通常の何倍も大変な作業で収穫することとなったジンファンデル。プロはジンファンデルを使ってロゼ作りをすることをその年で諦めることにした。3年経った最初の収穫の年に。

理由は、

「こんなに苦労して、一生懸命やっているスタッフが、自分のブドウの育て方が悪かったと言ったからです。」(スタッフの責任ではないのに自分たちをせめてしまうスタッフを見てよくないと感じたのだということ)

最初で最後の醸造はもちろんプロの仕事!と思ったら、醸造家の「若手」に任せていたことに大変驚いた。

理由は、

「もし、またジンファンデルを育てることができるようになった時が来たら、今回の醸造の経験を思い出してワイン作りができるでしょう。」


プロフェッショナルの共通点とは・・・

「自分の行動や判断に全て明確で一貫した『理由付け』が存在する」


理由を大切にしていること。

そしてその理由は大きな信念のようなものに支えられていること。

この言葉自体は、文字に起こしてみると

新しい発見でもなければ、大したことじゃないような感じがする。

でも、

自分が、プロフェッショナルの番組を見ている最中にプロたちを相対化して見つけることができたという体験を元に導き出した「共通点」。自分だけが感じられる価値。

共通点は言い換えると「視点」なので、自分がプロフェッショナルを見る「理由」がはっきりするという価値。

自分には味わえる大きな価値はある。


これからは、プロの「理由」を相対化して「信念」の共通点を味わいながら見てみたいと思う。これまでなんとなく感情で感性で受け止めていたものを、思考で理性で自分の糧にして受け止めていく。


プロフェッショナルのプロフェッショナルになった気分だ。(言葉にするとすごく恥ずかしくなるほど当たり前のことしか書いていないのに)

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