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乳歯グラグラを乗り越える娘

娘の前歯の乳歯がグラグラし始めた。

グラグラする前は、同じ保育園のお友達が抜けているのを見て

「私の歯は抜けないの」と心配していた。

しかし、実際にグラグラし始めると

居心地が悪いらしい。気になってずっと触っていると思えば

いきなり大声で泣き始めた。

自分で触ってグラグラさせているのに

「痛い〜!」と泣くのだ。(個人的にかわいいと思うのだけども)


娘の姿を見るまで、すっかり忘れてしまっていたことだったけれど

乳歯グラグラの居心地の悪さの感覚はよく覚えている。

歯が抜けたあとのはぐきのやわらかい不思議な感触も。

少しずつトゲトゲした歯が生えてきて安定感を子供心に感じていた感覚も。


乳歯グラグラ初心者の娘にとっては、しばらくこの感覚は続くことが確定している。

なんとかしなければと思い、布団の中で「痛いー」と泣いている娘の横にいって話しかけた。

「泣かないであげて。〇〇と一緒に過ごしてきた歯さんがお別れを言うためにグラグラ気になるようにして、〇〇話しかけているんだよ、きっと。だから、虫歯にならずに元気に一緒にいてくれて、ありがとうって言ってあげようね。」

うんうん。と真剣に聞く娘。

そして

さらに泣き始めた。

「歯さん、かわいそう・・・。さみしいよ〜。うわーん。」

泣き止ませる作戦は失敗した。

うちの娘は物事を擬人化した親のお話を心から信じる天然なところがあるのだが、ちょっと心配になるレベルかも。。

次の日考えて

「でもね、実はそこから新しい歯に生え変わって、パワーアップしてまた同じ歯さんに会えるからね。」

と伝えてみたら、少し落ち着いた。

生涯一度の脱皮のような感じで伝えるイメージ。

娘が動揺しなくなるまで

乳歯グラグラを乗り越えるまで

その期間の親子のやり取りも生涯一度しかない。

忘れてしまわないように心をこめてやり取りをしていたいなと思う。

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