生きやすさ と 進化

「今いくつ? 何年目?」

「あぁ〜一番脂のってる時だね!」

この言葉を今ふと考え直す時がある。ちょっと前の時期に言われた言葉だ。脂ののっている時期は、ある意味イケイケで、「できるようになってきたこと」に自信がつき、自己肯定感は高まり、自分が関わる誰かや職場をよりよくしているのだ、と思って生きていた。

今も基本的には「誰かや職場をよりよくしていきたい」という思いは変わっていない。ただ、大きく違うのは、「よりよくできない」「よりよくしようと思ってもする暇がない」「やる気が出ない」という仲間の生き方を「それも良いのだ」と思っていること。

脂がのっている時は、誰もが環境や自分を「よりよくしていくこと」こそが生きる目標だ!と思っていた。そのために誰かを助け、アドバイスをし、一生懸命勉強していた。しかし、その生き方「だけが」正しいという世の中になりつつないだろうか? 情報が溢れ、ビジネス書は自己啓発本に溢れている。やる気の出せない人は焦らなければいけない雰囲気がある。ほどほどの気持ちで生きる程度の金を稼ぎ、空いている時間に好きなことをして、時々飲みに出かけて・・・という人生は先ほどの正しさと比較して「改善すべき」なのだろうか。

私はそうは思わないというか、思わないように生きていたいと思っている。生き方や選択は個人の自由であるし、向上心を前面に出すことだけが美しいという価値観の中では生きづらい人がたくさんいるはずだ。中途半端でも良い。身近な誰かと繋がって、自分なりに満足度のある生き方ができていれば、それも素晴らしいことなのだ。どの生き方も尊重されるべきなのではないだろうか。そんな受け皿を広く持った生き方を、というか価値観を持った人に私はなりたい。

私の前で「生きづらさ」を感じる人が少しでも少なくなるように

この価値観は自分にとって進化なのか。人生を深化させているのか。。

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