やっと感動がつながった。
映画えんとつ町のプペルを見た。
ずっと楽しみにしていた。この映画にかける想いの一部を知ったから。
プロセスを知るといつの間にか共鳴し、応援している自分。そして完成した形を見る自分。好きなアニメだから、予告を見て面白そうだから、見に行ったわけではない。今回の映画への向き合い方は人生初だ。
初めて開始1秒で涙した映画。
初めて主要なキャラクターの全員に「どんな背景があったのだろう」と考えながら見た映画。
親しみを感じるキャラクターと憎しみを感じるキャラクターの対比で作られている話ではないから。
そして、それを「知ろうとする」ことの大切さを教えてくれていたから。
たくさんの人に見て欲しい。自分の街に住むたくさんの人たちに。
自分が長い間「楽しみ」にして、完成を「喜んで」、上映予定がないことに「意気消沈」して、一ヶ月後に限定で公開されることに「歓喜」して、一週間「ワクワク」して、家族で見に行って・・。この全ての感情が「感動」でつながった。
勢いでパンフレット2冊買っちゃって、妻に
「なんで?」
と言われて、
「なんでだろう。」と
全く不可解な行動に出てしまったぐらい興奮していたのだ。
そんな妻(映画制作のプロセスは知らない)も帰りの車で
「ワンシーンワンシーン色や絵のタッチ全然違ってびっくりした。違う人が描いているのか同じ人が違うように描いているのか、とにかく初めて見る映画って感じだった。きっと意図的だよね〜。悲しいシーンは悲しいタッチや色になっててさ。」
「音楽の入れ方にしても、いろんなところで、どんな人がこの映画を見ても好きになれるようにいっぱい工夫しているよね。」
など、すごく立派な感想を語っていて、それらに全く気づかなかった自分は、第二の感動をいただいた。フラットな目で見てくれる人と行けてよかった。
6才の娘は、映画が終わって
一人で拍手していた。
それがこの作品の素晴らしさを物語っている。
3歳のチビは、
目を閉じて感動していた。
車に乗ったら目を開けて
「プペル面白かったね。」と言っていた。
それがこの作品の素晴らしさを物語っている。