家族写真
子供の頃。家族写真を撮りに写真屋さんにいくことが嫌だった。
きっと今は閉店している、個人経営の写真屋さん。古い建物に、誰なのかわからない家族写真をいくつか並べたショーウィンドウ。煙突のストーブに、スクリーン、ごっついカメラと古い建物には似合わない洋風な豪華な椅子。父と同じくらいの年のカメラマンが親しげに話しかけてくれる。
そんな今となっては風情を感じるひとときだが、当時はすごく嫌だった。
楽しいこといっぱいできる休みなのに、友達と遊べる休みなのに、
結構な時間を取られる(撮られるとかかってる!!)
大人は色々話していて楽しそうだけど、子供からすると背景の色変えたり、並びを変えたり、向きを変えたり座る人を変えたり・・・なんでこんなに撮る必要があるんだ!?感。結局一枚買って飾ってるだけなのに(笑)
そんな苦い思い出だった「家族写真を撮りに行く日」
今日は、親として「家族写真を撮りに行く日」。
偶然にも朝ごはんを作りながら、みんなで食べながら、
映画の「おおかみ子どもの雨と雪」を見たから
家族写真を撮るメンタルコンディション的にはバッチリ。
これから準備をして行ってくる。
家族写真は
子供にとっては面白くなかったかもしれないけれど
親にとっては「人生」を刻む大切な瞬間だったんだ。
もうちょっと笑えば良かったな。
どの家族写真もうまく笑えなかったのをすごく覚えている。だって、写真を撮られるだけって楽しくないんだものww
しかも、毎回家族写真を嫌がっていたから、自分が成人の時は、自宅で成人式会場に出発するときに親に撮ってもらったリビングで自分だけが写っている一枚だけ。あれは今思うと非常に親に申し訳ないことをしたと思う。大切な節目だったろうに。。
でも、今日は笑顔になれるはず。
そして子供たちをも笑顔にできるように
カメラの前で話すことを考えながら、準備しよう。
長女の小学校入学の節目。
6年間親として過ごしてきた私たち家族の人生の節目。