#ロウポン炎の100番勝負 第13局vs ガスボンベさん戦

 5/9(火)に対局が行われたガスボンベさんとの一戦を振り返っていく。ガスボンベさんは理知的で意思のあるエンジニアという雰囲気を醸し出しており、聞くところによると将棋戦術の”システム”をもっているので、システムエンジニアに違いない(勝手を言わない)

三間飛車vs引き角

どこかで見たような親戚のおじさん

 将棋界ではとうとう親の顔を観なくなるのでは、という危惧がなされているけれども、ヤギにとってはこの形は八十さんの時によく見た形であり、この△3五歩は現在のお気に入りでもう少し理解に入れたい形である。▲7八銀の形があるので、あの銀は▲5七まではこないので、この形でもいいのかなと。引き角には△4二角などで対抗しようという心づもり。

4六角を見て意地をはりたくなる

あの角が出てくるのはちょっと以外で、経験の多い形の場合は▲5七で止まっている。5七角でも△6四角としてけん制球を投げる心意気なのでこれもありかと思う。ここからもちろん激しくなっていく。

▲2四歩以下は頭にあってその後はこれで何とかなると思っていた

ガスボンベさんとの対局は激しくなること請け合いなので、すでに終盤である。今にして思えば、先手のダブル美濃は硬い。今にしてみればお互いに飛車を相手に押し付けあうことを考えていたのかもしれない。もちろん先手は▲2四歩を指してくる。こちらは△2三角と残すことを考えていたのだけれども。

いけたらいいなは大抵いけない

王手飛車取りを掛けさせて良い、という対局感である。そのあとの継続がよくわからなかった(それじゃだめなんじゃあないだろうか)。

心の中でドヤ顔決めていた局面
将棋ウォーズなら1秒で指す手をためらってしまった

 △4五角には、▲3四角を考えていて、同角同龍の場面では龍が3一銀に当たっており、△5六角に▲3一龍がきっと一手スキという読み。先手玉はダブル美濃の片翼が残っており、片翼の天使ほど厄介なものはない。
 代えて△1二角としたけれどもあっさりと▲同龍として△同香に▲3四角がぼんやりとしているものの対処が難しい手。△4三歩と▲1二角成では速度が違いすぎる。一方で、△2八歩だと、▲4一飛車が詰めろでありこれは負けている。本譜は△4三歩としたけれども、やはりわかりやすく先手が良くなっている。

対局時は後手王に詰めろがかかっているという読み
△6三歩はお祈りだけれども祈りは届かず
以下詰み
最後は頭金まで

87手にて先手のガスボンベさんの勝ちとなった。対局・観戦ありがとうございました。

▲2三飛車成がやはり強かったので、2四歩の時点でほっておく手はあったのかもしれない。ガスボンベさんとしては途中は何を指せばいいかわからなかったという感想だったのだけれども、その中での隙で襲い掛かられてしまった。ヤギガス爆発である。(了)

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