挨拶って
この前出張でお邪魔した、近隣の某温泉宿のこと。
ハイセンスでお湯も良くて部屋も綺麗でご飯も美味い宿。いやー、暫く来てない間に改装されたり建屋が増えたりと特にハード面は随分と進化していました。ただ…
従業員さんの、道や廊下ですれ違う時の挨拶はほぼありませんでした。朝風呂後に新聞読みながらロビーでひとり座っていたのですが、中の人がちょいちょい前を通るんですけど誰ひとり目も合わせず完全スルー。腹なんて全く立ちませんが、まぁそんなもんなのかなぁと思っていました。
今の若い人なら「飯やお湯がイイなら挨拶なんて無くてイイ」と言うんだろうなぁきっと…。例えばホリエモンみたいな連中とかも同様、「挨拶するかしないかで、部屋やお湯や食事は変わることはない…関係ない」と言いそうだ(笑)ま、瞬間をとらえたらそりゃそうかもな。
でもこういうのって「実を取る」というのとはまた違う、挨拶ってまあまあ大事だと思うんだよなぁ僕は。この前見た仕事DVDでの他社さん事例の中にこんな一節がありました。
「人格が良くないとだめ。お客様のためにいいものにしようという気持ちがないと、どうしても楽な方楽な方にいく。そうすると質や精度が落ちてくる。高い質、誰にも負けない仕事は、その人のこころ次第」
コレだ!と思いました。人間力やお客様に気分よく過ごしてもらいたいという気持ちが挨拶を生む。挨拶は、そのひとつのカタチに過ぎないんです。お客様に気分良く過ごして欲しいというココロが、部屋の美化やお湯の適切な温度、料理の工夫に繋がるのだと思います。全ては人間のココロの中で起こる事。小さな違いが3年も経つと大きな差となり、良くもなり悪くもなるのでしょうね。