ネガティブ・ダイエットについて。ネガティブダイエットリストをつくろう。
今回は、前回の記事で取り上げた『フランス人は10着しか服を持たない』という本で出てきた「ネガティブ・ダイエット」について掘り下げていく。
前回の記事はこちら
https://note.com/lowhigh3/n/n56662d94e601
ネガティブ・ダイエットとは?
ネガティブ・ダイエットとは、自分のネガティブな言動や感情、思考を避け、かつ外部からのネガティブな情報などを受け取らないことを意識して過ごすことを言う。
外部からのネガティブな情報には、例えば以下のようなものがある。
・TVニュース、ワイドショー
・ゴシップ記事
・噂話、悪口、誹謗中傷、批判などの他人の言葉
ネガティブなエネルギーを避けるように気を付けていないと、これらのネガティブなエネルギーは自分の無意識のうちに体の内側に入り込んでくる。
これにはとても心当たりがある。
自分は偏見を持っていないと思っていた(少なくともそういう思考や発想に自らたどり着くことはなかった)属性に対して、世間が持つ偏見だったり歪んだ捉え方を目にしすぎたことで、その意見が自分の頭から切り離せなくなってしまったことがある。「あの人は〇〇だってみんなに言われているんだよな」だとか「この人は〇〇(国籍、性別、年齢など)だからこうなのかな」というレッテル貼りが無意識のうちに自分に根付いていることに絶望したことを記憶している。無意識に内側に入り込んだネガティブマインドに影響されてしまっていたのだ。
だから、ネガティブなもの(言動、感情、思考、情報、繋がりなど)を自分で創らない。外側からも入れないことがとても大切。
そうすることで、「クリアな自分を保つ」ことができる。
クリアな自分でいれば、次第に、自分にとって何がネガティブに作用するかを敏感にキャッチし、その時の自分の感情の変化やどう対処すれば良いかも把握できるようになる。また、自分の好きなことや大切なものにより目を向けて「キラキラした自分でいる」ことができる。
自分のネガティブ・ダイエットリストを作ろう
ネガティブ・エネルギーを自分に取り入れないためには、何が自分をネガティブな気持ちにさせているのか、どうやってネガティブになる原因を生活から取り除くかを具体的に考えて行動する必要がある。
そのための方法として、これはやらないという「ネガティブ・ダイエットリスト」を作ってみると良い。例えば、以下のように。
・噂話をする友人と遊ぶのをやめる
・態度の悪い店員がいるお店に通うのをやめる
・SNSでネガティブな投稿ばかりする人はミュートにする
私のネガティブ・ダイエットリスト
ここからはかなり個人的な意見になる。
私がつくったネガティブ・ダイエットリストは以下の通り。
(2020.06.27時点)
・Yahoo!ニュースのコメント欄を見ない
・議論になりそうなツイートのリプ欄、YouTube動画のコメントのリプ欄を見ない
・誰かを批判、中傷している人、攻撃的な人と関わらない。またそのようなアカウントはミュート/ブロックする
私はこれらのことを避けると決めた。
中でも一番重要なのは「Yahoo!ニュースのコメント欄を見ない」ことだ。ネガティブ・ダイエットをしようと思って、すぐさま思いついたのがこの項目だった。
先ほど、ネガティブな捉え方の意見を目にしたことでそれらに影響されたと言ったが、その大きな要因のひとつが「Yahoo!ニュースのコメント」であることは私にとって間違いない。
公表されている利用層の年齢や性別を見る限りでも、それらのコメントに一定の偏りがあるのは言わずもがなだが、簡潔に言えば、私にはフィットしないと感じているのでなるべく目にするのはやめたいと思っている。しかし、Yahoo!検索を用いる際はYahoo!ニュースはどうしても目についてしまうし、興味深いニュースはタップして開いてしまう。そうすると、どんなコメントが付いているかも気になってついつい覗いてしまう。そして決して少なくないネガティブな思考と言葉達で時間と気力を消耗することの繰り返しなのだ。
その他の2項目も同様で、体力と気力と時間を奪う無駄なものだと私は感じている。議論や批判が無意味だとは思わないけれど、SNS上における匿名で相手の顔の見えない議論や批判は相手を見下したり攻撃的な姿勢になりやすく、相手を蔑む言葉や悪口が当たり前のように使用されているのが現実だ。そして、例えそのやり取りにいくら労力をかけたところで、議論や批判で相手の思考や言動を変えることはとても難しく、結局平行線で終わってしまう。それらは、当事者である人にとってフラストレーションとなるのはもちろん、見せられる方にも相当なストレスを与えると思う。少なくとも自分にとってはそうである。
全ての事柄は一長一短で良い側面と悪い側面があるが、もしデメリットを超えるメリットを感じられなかったり、メリットの方が多くてもデメリットが"あなたらしさ"を失わせるものであるならば、なるべく遮断する方が良いのではないかと私は思う。
強制的に遮断しよう
ちなみに、やめたくてもついつい見てしまうというYanoo!ニュースのコメント欄だが、広告ブロッカー(私が利用しているのは「ADFilter」という無料スマホアプリ)を用いてYahoo!トップページをブロックすることで強制的にアクセスできないようにした。
無意識のうちに手が勝手に「yahoo!JAPAN」と検索していたりして、その度に「ブロックされています」と出て、あぁそうだった助かったと思う。これがただ自分の意志に頼るだけでは絶対に誘惑に負けていただろう。
「何で自分は意志がこんなに弱いんだろう」と誰もが思ったことはあると思うが、そもそも人間の仕組みとして環境に流されてしまうのは仕方がないので、だったら自分の意志にあまり期待したり過信したりせずに、目的を達成できるような環境を整備する方が良い。
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