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映画「正しく忘れる」より印象的なセリフ(備忘録)

断捨離のため、大学生の頃のメモ書きノートを処分しようとしたら、「正しく忘れる」という映画を鑑賞した時に印象的なセリフを書き写したページがあったので、備忘録としてここに写すことにする。6/9という日付があったが何年のことかは覚えていない。恐らくは2015年,2016年,2017年のいずれかだろう。

映画の内容・あらすじ

制作年:2010年
監督:井上真行

〈内容〉
父親の自殺によって心に傷を負った女性がさまざまな人との出会い、再生に向けてもがくプロセスを描く異色のヒューマンドラマ。繊細に描き出されたヒロインの心の揺れが胸に染みる。

〈あらすじ〉
春子(小野まりえ)は、父親が死にそうな夢で目が覚める。父は5年前に自ら死を選びこの世を去っていた。1年前、春子は宝くじで大金を得たことで父への罪悪感を強く抱き、家を出ていた。そんなある日、トラウマを抱える人が集まる「安住の会」で出会った幸雄(染谷将太)が起こした事件に巻き込まれてしまう。さらには、恋人の連太郎(篠田光亮)の本質を知り、現実を直視できず……。

印象に残ったセリフ(ノートより)

もうすぐ3年になる。お父さんが死んでさ...なんてことを簡単に言葉にできるようになるっていうのはきっと正常なんだろうな、俺。
私はもうほとんど忘れてしまっているんです。もうほとんど寂しくなることもありません。(中略)忘れ続けるから生きやすくもなる。(中略)私は仕方ないで納得できなくてあそこに参加するようにしています。
きれいに忘れてってまたふっと思い出してまた落ち込む。その繰り返し。
ずーっと同じこと考えてたら身が持たないよ。
罪悪感はどこまで引きずっといけるんだろう。
私が私をそこまで敏感に守る理由はなんだろう。
認めたくなかった、簡単に...じゃないけど... 家族みんな忘れていくそういう現実から逃げたかった。
父が死んだとき彼女には嘘をついた。言う必要がなかった。変にかわいそうだと思われるのが嫌だったし、変に気をつかわれるのも面倒臭かった。彼女の前では表面的な友人像を演じていたかった。どうしてお父さんが死んだのを知っているのにそんなに大笑いができるんだって思ってしまうのが嫌だったから。でも私たちはそれでいいのだ。
準備してます、ちゃんと生きる。
何にもないところには行けない大人になっていた。何にも生まれない人とは関われなくなっていた。
反抗することができた私は少しだけ笑うことができた。

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