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ビストロ三軒亭の謎めく晩餐 斎藤千輪

どぅもほのぼの🍵です今回は斎藤千輪さんの書いたビストロ三軒亭の謎めく晩餐です



あらすじ📚


オーダーメイドのビストロが、スペシャル料理で謎めく人々をおもてなし!

三軒茶屋にある小さなビストロ。来る人の望みを叶える魔法のような店。料理は本格派、サービスは規格外。どんな事情の客も大歓迎。――ここ『ビストロ三軒亭』には、お決まりのメニューが存在しない。好みや希望をギャルソンに伝えると、名探偵ポアロ好きな若きオーナーシェフ・伊勢優也が、その人だけのオリジナルコースを作ってくれる、オーダーメイドのレストランなのだ。ひと月ほど前までセミプロの舞台役者だった神坂隆一は、姉の紹介でこの店のギャルソンとして働くことに。個性豊かな先輩ギャルソンたちに気後れしつつも、初めて挑んだ接客。だが、担当した女性客が、いろいろな謎を秘めた奇妙な人物であることを、隆一はまだ知らずにいた……。美味しい料理と謎に満ちた、癒しのグルメミステリー。
1~アントルコート~ 奇妙な客の荷物と残した料理から、シェフが謎の真相に迫る。
2~ダンドォーマロン~ スペシャルな七面鳥の栗詰めで、店内で起きた事件を解決!
3~ラクレット~ チーズたっぷりの試食会にやって来たのは、なんと3人の魔女?
4~キッシュ・ロレーヌ~ シェフがなぜか作れない料理、キッシュに隠された秘密とは。


私見🧐

三軒亭の登場人物から神坂隆一と姉の京子、お店のメンバーはシェフの伊勢、ソムリエの重田、ギャルソンの正輝と陽介とポール

短編小説になっていて

第1話:アントルコート

第2話:ダンドォーマロン

第3話:ラクレット

第4話:キッシュ・ロレーヌ

エピローグ

まずは読んだ感想ということになるんですが、コージーミステリーの部類に入るらしいんですがミステリーというミステリーは第1話のアントルコートぐらいと言っていいと思います

他は登場人物のヒステリーな逆恨みと自虐と過去の恋愛話という感じです

BLか少女漫画のような感じの小説といっていいでしょう、ミステリー要素ではなくそっち方面が好きな人にはいいかもしれないです

ほのぼのは全く読んだことのないジャンルですので想像です

食べに来たお客さんの謎を解くってよりかは結果的に自分のお店の人の謎解きをしたっていう感じはある意味で斬新といえば斬新

なかなか面白い三軒亭さん、メニューはなくお客さんの好みを聞いてシェフの伊勢が作るというそしてギャルソンの指名制度などちょっとしたホストクラブ感が

まず小説の冒頭では役者修行のため今現在ニートの隆一と姉の京子の食事シーンから始まります、そこにギャルソンのポールが素晴らしい接客をしてくれます

誕生日ってこともあり三軒亭に来ていたニートの隆一になんやかんやあって伊勢に認められギャルソンのバイトをすることに

1話目 アントルコーと


「ライダウ」

ギャルソンとしての初日に来店したお客さんの雅、ショートカットの小柄な女性で手には紙袋と大きなケーキ箱

隆一の初接客

この三軒亭では指名のギャルソンがいる人もいれば、今回の雅のような指名がないお客さんもいて

その兼ね合いから隆一が雅の接客をすることになった、隆一は初日ということもあり雅に対して失敗を各所でしてしまい落ち込んでしまいます

よくあることです

雅が発した言葉と食べ残しが気にはなったがそれどころじゃなかった隆一、しばらくしてから他のギャルソンたちと

雅さん来てくれないですよね、あんだけ接客に失敗しちゃうとなんて話してると雅が来店して次回の予約をしたいと言ってきた

ここからがミステリーっぽい謎解きに展開していく訳です、隆一が聞こえたライダウの意味についても

雅が次回の予約をしているときに名探偵のシェフ伊勢が登場

今日もケーキの箱をお持ちなんですねという一言から推理ショーの開演

で完落ちした雅が過去の話をしてテラス席がリニューアルされるってお話でした


2話目 ダンドォーマロン



隆一の姉の京子と後輩の岬の2人で三軒亭で食事を楽しんでいる、2人はよく色んな所へ出掛けたり飲みに行ったり仲良く遊んでいる

そして酒豪というよくありそうな感じの2人、ギャルソン指名はもちろん隆一

愛があるねー

そんな和気藹々とした雰囲気の中で女性同士の恋愛話というか、そう言った感じの話になり姉の京子が呉服屋のボンボンとまーまーな仲になってるようだと

プレゼントでダイヤのネックレスを貰ったとか

岬は羨ましいなー先輩、私なんて全然箸にも棒にもかからない的な

イギリスのクリスマスプディングの蘊蓄は面白かったです、家族で願いを込めて具材を入れて作るなんて素敵なことですね

京子が席を立ちお手洗いに行って帰ってきてからも楽しく食事は続き、いい感じのところになって京子がバックをどこかに置き忘れたことに気づく

お手洗いじゃないかってことで行ってみると確かにバックはあった、あったけどそれは京子のではなく同じこのなんだけど誰かのもの

要約すると間違えて洗面所に置いてたら誰か持ってっちゃった

あかーん

そこで三軒亭の誇るギャルソン達の登場です、若干推理が入って間違えて持って行ってしまった女性の居場所を突き止めバックを交換してもらうことに成功

優秀すぎるギャルソン

取られたものはなかった

んでそこからが問題でバックの置いてあった場所が、あまりにもわかりやすい場所にあったこと

なんでー?ってなるでしょう

分かりやすい場所に置いてあった→京子が出てきあ後に岬がお手洗いに入った→その時に気づくでしょ?

こんな感じで話が進み酔っ払いの岬の本性が爆発した訳ですね

呉服屋のボンボンと上手く行ってる

ブランドものを身につけてる

食事に行けば奢るって先輩風吹かせてる←ええやん、ただ飯食えてるんだから

ってことで酔って今までの不満をぶちまける岬、一通り聞いて京子は私も昔は牛乳瓶の底のようなメガネに服装など無頓着の干物女子だったのよと

回想シーン

空気悪くしてごめんね先帰るわと京子、先輩のこと何も知らなかったと泣く岬

どこがミステリー

あるあるで仲直りしてちゃんちゃん


3話目 ラクレット


3人の魔女が出てくるお話

1人目の魔女は須崎高江、2人目の魔女は香取アナ、3人目の魔女は野方芙美子

冒頭はマクベスのセリフからスタート

なんちゃらかんちゃら〜

有名なセリフみたいですがそっちに知識のないほのぼのにはちょっとね

綺麗は汚い、汚いは綺麗とかなんとか

三周年記念のイベントでなんかやりたいよねって話をしてて、ラクレットという料理をやろうと

ラクレットとはアルプスの少女ハイジを見るとわかるそうです

バケットの食材をギャルソン達が考えてそれを振る舞っちゃおうって企画になりました

面白そう

いきなり三周年記念にぶちこむにはリスクが高いってことで試食会をやろうって運びに、そこで試食をしてもらう人に選ばれたのが3人の魔女って訳です

試食会当日に魔女達が集まっていつものように和やかなムードで試食会はスタート

最初に隆一がチーズをかけるのをミスるというお約束を踏み台に各ギャルソンの工夫を凝らした食材で魔女達をもてなす

美味しい、イマイチなどなどある中で、ギャルソンの陽介の鶏のなんちゃらの塩抜きが上手くできてなくて塩っぱくてあかーんってなってる中

1人だけ美味しいと言って食べてた芙美子

中座して芙美子の点数表を見るとどれも同じ点数がつけられててムムム状態

芙美子、味わかる?

んで空気が悪くなって一旦解散して再度試食会をお願いする形に、鶏は次は上手くやっときますんでと陽介

試食会が終わり正輝がある疑問を口にすることに、それは芙美子の付けていた銀の指輪が不自然に大きいこと

そこにタコがあったように見えた

そう言えば化粧を直しに何度もお手洗いに立っていた芙美子

全く謎解きはなく答えはストレートでした

気まずくなって次回の試食会に来ないんじゃないか疑惑のある芙美子を励ますために、隆一と正輝で彼女の勤める美容室にレッツゴー

冒頭のマクベスの言葉がうんちゃらかんちゃらで、とりあえず楽しくやりましょうよと言って芙美子を上手いこと担いでその場は終了

人事を尽くして天命を待つ

芙美子は2度目の試食会に顔を出して自分の現状を吐露した

18歳で美容師になる夢を叶えるために九州から出てきて、東京に出てきたけどもそんな簡単じゃなかった

そして友達になれた2人にそっぽ向かれたくない一心で…

気持ちはわかる

ミステリーじゃなーい

また3人で楽しくやってこうって感じでハッピーエンド

で終わる訳じゃなくある人の来店で三軒亭は大変なことに

ラスト キッシュ・ロレーヌ


キッシュを作れない犬が嫌い

これがシェフ伊勢の特徴、キッシュって料理がどんなのか分かりませんが多分定番料理なんでしょう

何故そうなってしまったかが解き明かされるわけですこの章で

魔女3人が帰った後にある女性が三軒亭を訪れます

その女性は黒いパグを抱いてお店に現れ

「キッシュは食べれる?」

「シェフの名前は?」

と聞いて驚いた様子でいるところに伊勢が出てきて

「マドカ」と言ってそーとー驚いた様子

その女性は足早に立ち去り後を追いかけるも結局見失ってしまう、刑事ドラマでよくあるやつです

それ以来素晴らしいパフォーマンスを発揮していた伊勢が見るも無惨にポンコツになってしまいました

盛り付けるはずのものを忘れる、食材の発注ミスでカボチャが大量に届くなど今まででは考えられないようなミスを連発

どーした伊勢

恩人の伊勢になんとか立ち直ってもらおうと考えたギャルソンの面々

そこで立ち上がったのが3人のギャルソンの正輝、陽介、隆一

もうかぼちゃの賄いやだから伊勢に正気に戻ってもらうためには、あの女性を探すしかない

そうマドカを

そこで目をつけたのがパグ、パグがつけていたハート型のトルコ石

よく見てるなそんなとこ正輝

ギャルソン3人によるマドカ調査隊が発足しやったるでーとなってまずはそのトルコ石が販売されてたペットショップに聞き込みに行くことに

ある企画で販売されたものまでは分かったがそれ以上がなかなか、んでまさかの雅がそこの店員さんと知り合いって事実がわかって彼女に協力してもらうことに

なんだかんだでその女性の所在を突き止めることに成功したギャルソン3人衆、その彼女はピアノ教室をやっているってことなので潜入することに隆一が

そこで現状をその女性の小百合に伝える、嘘をついて個人レッスンって形にしたことも申し訳なかったことも

憤慨してブチギレることもなく立派な対応の小百合、なんでもマドカとは病院で知り合ったとのこと

その時に三軒亭と伊勢のことを聞いたのだ

絶不調から立ち直る兆しを見せる伊勢

その伊勢元にある宅配便が届けられた

それがギャルソン3人衆の今回の「伊勢復活」の最後のピースが揃ったわけだ

その宅配便の中身を伊勢に渡すと、伊勢の過去を語り始めた

ざっくりいうと同棲していたマドカが出て行ってしまった、その時彼女が好きだったのがキッシュでそのために作れないのと飼っていたパグってのもあってあえての犬嫌い

過去を忘れるためだったんですかね

マドカは今元気に生きているということがわかって吹っ切れたよう

伊勢の昔の恋の話でおしまいおしまい

ラストが昔の恋バナか

エピローグがあって隆一が役者の道を綺麗さっぱり諦めてギャルソンとして生きてくことを決意

皆んなでニート卒業おめでとうって感じで終幕

人間が1番面白い(色んな意味で)

そんな1冊でした








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