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海嘯 田中芳樹
どぅもほのぼの🍵です今回は田中芳樹さんの書いた海嘯です
あらすじ📚
中国の南半分を治めていた南宋の命運はついに尽きた。皇帝フビライの命令のもと、名将バヤンひきいる元軍が、巨大な津波となって押しよせてきたのだ。都の臨安は無血開城し、南宋は事実上、滅びた。だが、忠義をつらぬく男たちはあきらめない。幼帝を戴いて海上に逃れ、祖国再興の戦いをつづける……。巨大な敵と運命にあらがった忠臣たちの物語。
私見🧐
南宋の滅亡までを描いた作品です
海嘯とはざっくりいうと津波のことです
元(モンゴル)が世界を飲み込む波のようという意味が込められてるのかなと想像しました
宋陣営の武将たちの文天祥や張世傑や陸秀夫など国が傾き滅亡へ向かってる中でも国に殉じる覚悟で最後まで戦い抜く悲哀とでも言いましょうか
文天祥の扱いはこんなもんですかね、陸秀夫や張世傑と比べるとやられ役というか能力が低い印象を受けますねこの小説では
幼い最後の皇帝の思いなどを想うと涙涙です
中国では国の支配者が変わる時には、その前の支配者の一族などは皆殺しになるケースが多々あります
なかなか残酷な話ですがその運命を知ってるからこその必死の抵抗なのかもしれません
それと昔すごかったぜキャラの陳宜中の間に合わなさっていうのが全編で描かれていて、感動だのの感情論を抜きにして低予算の映画でも作って主人公にしたら
なかなかのポンコツっぷりでまーまーいけるんじゃねなんてほのぼのは思いました
全員がヒーローになれるわけではないですからね
生き抜くことも大切なことです、生き抜いて伝えることも大事
そんな1冊でした