夫を介護することになりました マイストーリー 第一話
私が41歳の時、人生が予想もしなかった方向へと進みました。
夫が44歳の時、難病を発症したのです。
「多系統萎縮症」という小脳や脳の大事な部分が縮んでいく原因不明の病気です。徐々に進行していき、治療法もありません。自宅療養を余儀なくされ私たちの家庭は大きく変わりました。
中学生と小学2年生の子どもたちがいる中で、私は家族を支えるため、仕事を続けながら家事、育児などすべての責任をずっしりと両肩に背負っている気分でした。
そして、夫の病状が悪化するにつれ、私は薬剤師を辞め介護に専念せざるを得なくなったのです。
介護を始めたばかりの頃、私は不安と怒りに包まれていました。
「私の自由、時間、そして未来までも夫に奪われていく」
そんな風に感じていました。
子育て、家事、仕事、介護、すべてをこなす中で、私の心は擦り切れ、何かに追い立てられるように生きていました。夫に対する不満は募るばかりで、彼の存在が私を縛りつけているように思えてならなかったのです。
第二話に続く
https://note.com/lovinglook/n/ne69b5007a457
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