簡単!ネイティブの自然な表現「句動詞」をマスターしよう!(1)
句動詞(Phrasal Verbs)は、英語を日常会話で自然に使うために欠かせない表現です。今回は「Take」「Get」「Know」「Do」「Have」「See」に注目し、よく使われる句動詞を例文付きで詳しく解説します。また、特に使い方が多彩な「Have」についても掘り下げていきます。
Take の句動詞
Take on – 引き受ける
例文: "I decided to take on the new project."
意味: 新しい仕事や責任を「引き受ける」ときに使います。Take down – 書き留める・取り壊す
例文: "Please take down the important points."
意味: メモを取るときや建物などを取り壊すときに使われます。Take in – 理解する・吸収する
例文: "It was a lot of information to take in."
意味: 大量の情報や複雑な内容を「理解する」際に使います。Take out – 取り出す・持ち帰る
例文: "Can I take out some food for later?"
意味: 物を「取り出す」または「持ち帰る」際に使われます。Take back – 撤回する
例文: "I take back what I said."
意味: 自分の発言を「撤回する」際に使います。
Get の句動詞
Get by – なんとかやっていく
例文: "He’s struggling, but he’ll get by."
意味: 難しい状況でも「なんとかやっていく」ときに使います。Get through – やり遂げる・つながる
例文: "I got through the test."
意味: 試験や困難を「乗り越える」または電話が「つながる」ときに使われます。Get around – 移動する・広まる
例文: "It’s easy to get around in Tokyo."
意味: 都市や場所で「移動する」際や、噂が「広まる」ときに使います。Get into – 入る・興味を持つ
例文: "I’m getting into cooking these days."
意味: 新しいことに「興味を持つ」または「~に入る」際に使われます。Get away – 逃れる
例文: "I need to get away for a while."
意味: 忙しさから「逃れる」ための休暇や息抜きに使います。
Know の句動詞
Know better – もっと分別がある
例文: "You should know better than to do that."
意味: 「もっと分別があるべきだ」という意味で、間違った行動や判断を避ける際に使います。Know of – 知っている(表面的に)
例文: "I know of him, but we’re not friends."
意味: うわさや表面的に知っている場合に使います。Know by heart – 暗記している
例文: "I know the poem by heart."
意味: 詩やセリフを「暗記している」ときに使います。Know inside out – 完全に理解している
例文: "She knows the city inside out."
意味: 完璧に熟知している場合に使います。Know full well – よく理解している
例文: "I know full well what I’m getting into."
意味: 十分に理解している時に使う表現です。
Do の句動詞
Do away with – 廃止する・取り除く
例文: "They decided to do away with the old rules."
意味: ルールや慣習を「廃止する」という意味で使います。Do out – 掃除する・片付ける
例文: "We should do out the garage this weekend."
意味: 場所や物を「片付ける」際に使います。Do over – やり直す
例文: "Can I do the test over?"
意味: 試験や作業を「やり直す」際に使います。Do in – くたくたにさせる
例文: "That workout really did me in."
意味: 疲れ切ったときに使う表現です。Do up – 飾り付ける・ボタンを締める
例文: "Let’s do up the house for the party."
意味: 家や場所を「飾り付ける」、または「ボタンを締める」という意味です。
Have の句動詞と使い方の拡張
Have は句動詞以外でも、さまざまな使い方ができる万能動詞です。ここでは、句動詞として使える表現に加え、「Have」の多彩な使い方も紹介します。
Have out – 外に出す・対決する
例文: "They decided to have it out."
意味: 対決して問題を解決する際に使います。Have over – 招待する
例文: "We had friends over for dinner."
意味: 家に友人を「招待する」際に使います。Have on – 身に着けている
例文: "She had a red dress on."
意味: 「身に着けている」という意味で、服装について話すときに使います。Have done with – 終える・完了する
例文: "Let’s have done with this meeting."
意味: 「終わらせる」という意味で、面倒な作業を終わらせたいときに使います。Have against – 反感を持つ
例文: "What do you have against him?"
意味: 「反感を持つ」ときに使われます。
他の使い方:
持つ - "I have a car."(車を持っている)
経験する - "I had a great time."(楽しい時間を過ごした)
食べる・飲む - "I’ll have a coffee."(コーヒーを飲む)
病気にかかる - "She has a cold."(風邪をひいている)
使役表現 - "I had my friend help me."(友人に手伝ってもらった)
See の句動詞
See out – 見送る・最後まで見る
例文: "I’ll see you out."
意味: 部屋や建物から出るまで「見送る」際に使います。See through – 見抜く
例文: "She saw through his lies."
意味: 真実を「見抜く」際に使います。See about – 手配する・検討する
例文: "I’ll see about getting tickets."
意味: チケットを「手配する」や問題を「検討する」という意味で使われます。See to – 処理する
例文: "I’ll see to the arrangements."
意味: 何かを「処理する」際に使います。See off – 見送る
例文: "I saw her off at the station."
意味: 出発する人を「見送る」という意味です。
Conclusion: 自然な英語を話すための句動詞の力を解き放とう
句動詞をマスターするのは難しいように感じるかもしれませんが、一つひとつ文脈で理解しながら学ぶことで、自然な英語の流れをつかむことができます。日常的に練習することで、これらの表現は自然に身につき、会話に自信を持てるようになるでしょう。
英語学習は単なる語彙を覚えることだけではありません。言語を通して文化やコミュニケーションの背景を理解することも大切です。焦らず一歩ずつ進み、定期的に練習を重ねてください。新しい表現を覚えるたびに、自然で流暢な英語に一歩近づいていると感じられるでしょう。学びの旅を楽しんでください!
(続く)