薬が薬局から消えた
今、全国的に、処方箋薬の不足が続いている。
薬を飲んでいる身としては、由々しき問題だ。
そもそもの発端は、ある製薬会社の、ずさんな製造工程の中で、通常なら有り得ない薬品が混入、
突然意識を失う、車の運転中に、意識が朦朧とする、
などの被害が、245人にのぼった。
そこで、全国の製薬会社を調べると、同じように、ずさんな製造工程をしている会社が、相次いで見つかり、
いずれも業務停止命令が出された。
まず、ここで、暗雲が立ち込める。
更に、大阪の、薬を保管している、大きな倉庫の火災が、追い討ちをかけた。
業務停止命令は、最長で116日。
その間、ジェネリック薬大手の数社から、薬が供給されなくなり、市場に出回る処方箋薬が激減した。
製薬会社は、綿密なスケジュールのもと、製造している為、急に薬を増やせと言われても、
対応出来ない。
そのスケジュールに、余白がないのだ。
また、海外から原料を輸入している会社も、コロナなどの影響で打撃を受けた。
薬は、合う/合わないがハッキリしている。
私は、統合失調症の薬が定まるまで、2年かかった。
新しい薬に変えては、強い副作用が出て、変える、を、繰り返した結果だ。
今、違う薬を、と言われたら、先生を質問責めにしてしまうかもしれない。
それくらい、合わない薬を摂取してしまうと、強い副作用が出る。
専門家の話では、安定した供給に戻るまで、1〜2年かかるのではないか、とのこと。
毎日、摂取するものだからこそ、一刻も早く、供給が安定することを願う。