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映画『美晴に傘を』推しポイント3選。

①美晴の瞳が美しい

美晴がアップになり、涙を流すシーンがあるのだが、この時の瞳がとても澄んでいて、美しい。

全編を通して、美しい、美晴の瞳だが、このシーンは涙も美しい。清い、というのか、汚れを知らない無垢さを感じさせる。

美晴を演じた、日髙さんの内面から出てきたものかもしれないが、私は、観た時、
『こんな美しい瞳、観たことない!涙まで美しいなんて!』と感心した。

ぜひ、美晴の瞳に、注目していただきたい。

②余市の風景の美しさ

ロケ地の余市の風景は、ちょっとした、旅行気分にさせてくれる。

海、港、桐生さん(東京からワイン作りの為、移住してきた)のワイナリー、ブドウ畑、どれも、本当に美しい。

特に、桐生さんのワイナリーのブドウ畑は、
広く、緑が美しい。

自分が超田舎に暮らしていた時は、何となく
見ていた、緑の美しさ。

春夏秋冬、色々な野菜がそこら中で実り、
ゴールデンウィークの頃には、
黄金色の、早米の収穫が始まる。

そんな環境に住んでいたのは、恵まれていたと、住宅街に住む今は思う。

あの、どこまでも広がる、若稲の緑を
思い出した。

桐生さんのブドウ畑は、その広さがよく分かるシーンがある。

短いシーンなので、注目してみていただきたい。

③シナリオ、構図が絶妙

監督の渋谷悠さんは、これが初長編映画の
監督となるが、とてもそう思えない、
言葉を適材適所に配置することが出来る
能力に長けた方だと思う。

説明くさいセリフはなく、場所と役者の演技で、それを分からせる。

何より、美晴の中にある言葉の数々は、
美晴の成長をわからせるに充分な説得力がある。

街の皆の喜怒哀楽が、とても自然に描かれている。

そして、これは人によるが、私は、
嫌だと思う登場人物がいなかった。

だからつまらない、というコメントを
どこかで読んだが、私はこれでいいと思う。

田舎は、都会の方が想像もつかないほど、
人間関係が濃い。

私は億劫だったが、それに助けられたこともある。

善次さん(美晴たちの祖父)もそうではないだろうか。

そして、圧巻のラストシーン、これは
劇場に行って観る価値があると思う。

これが、長編初監督?と思わされる、
まさに圧巻のシーンだ。

…と、映画を観て、ここは!と感心した
箇所を挙げてみた。

これ以外にも、衣装が素敵だったり、
音楽が良かったりするのだが、
それは、あなたが劇場で、自分の推しポイントを見つけていただきたい。

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