ノスタルジーとファンタジー

私はきっとノスタルジーに浸るのが好きなんだな。

目の前の人や環境よりも、あの時の人や環境に想いを馳せている時間が多い。


あの時だって嫌だなと思ったから離れたのにね、時間が経つと思い出していたりする。

そして戻りたくなったりする。

私みたいな人間は現状に満足する事はきっと一生ないんだろうな、、と思ってしまう。

会いたくて忘れられなかった人にも

再会したら満足してしまうし、

その人と関係性を継続しようとは多分思っていなくて、

〝再会″

とかいう美味しそうな非日常を、

そのドラマティックな一瞬だけを求めている。

そして何かを、誰かを、ずっと探してる。



同じ空間を共有して同じ時間を過ごしていたって、みんな全く別の世界観の見方で世の中を見ていると気付いてからは、私はどんな世界を見ていたいのかと考えてみる事が増えた。

〝これが私の現実″だと認識しているそれもある視点から見たら曖昧な夢のようなものでしかないと知りながら、夢とその現実の狭間で生きていたい。


本当の名前を知らなくてもセックスは出来るし、

目の前にいる人に触れる事が出来たらそれは現実だ。

LINEだけの繋がりで他の本当の事は何も知らなくて、それがなくなったら全てが終わり。

何度も会ってずっと前から知っているみたいなのに儚く危うい関係性で成り立っている、ふわふわと泡のように消えてしまいそうな時間。

そんな、思い出すと現実だったのか疑ってしまうような、私の頭の中で作り出した空想を現実にしながら生きていたいだけなんだ。



 



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