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ニュースつぶやき:「オリオン座ベテルギウスに異変……超新星爆発間近か」

 オリオン座の1等星ベテルギウスの様子がおかしい話。


 冬の夜空を彩る星座のひとつ、オリオン座。小学校で必ず習うはずの超有名な星座で、わたくしも北斗七星と並んで最初に覚えた星座ですわ。オリオン座はふたつの一等星、青白く輝く若い星「リゲル」と赤く光る巨星「ベテルギウス」を持つ星座で、その間にある特徴的な三連星の存在もあって、冬の星座の中では全天でも見つけやすい部類に入ります。

 しかし、そのベテルギウスに異変が起きているとのこと。

 さきにベテルギウスは赤く光る巨星、と申し上げましたけども、この赤く光るというのは寿命を迎えている恒星の特徴のひとつなんですね。実はベテルギウスは2019年から2020年にかけて「大減光」という現象を起こしており、もうすぐ寿命を迎えて大爆発──超新星爆発するのではないかと話題になっておりました。もともとベテルギウスは約400日周期、そして約6年周期で明るさが増減する変光星であることは知られておりましたけれど、これほどの大幅な減光は観測史上初めてだったので騒がれたわけです。ハッブル宇宙望遠鏡からの画像によれば、この大減光の原因はベテルギウス内部から噴出した内部物質が恒星の周りを覆うチリとなったことで、明るさは徐々に元に戻ったものの、ベテルギウスの形状はわずかに変化しました。星の形が変わるほどの現象だったのです。

 そして、2023年に発表された論文によると、『ベテルギウスのコアはあと300年足らずで燃料の炭素を使い果たし、超新星爆発につながるコアの崩壊がそれから数十年以内に起こる』としています。



 これが本当に起こるのなら、わたくしたちは世にもまれなる天体ショーの目撃者となることでしょう。超新星爆発の輝きは昼間でも観測でき、夜に観ることとなったら、その輝きは想像を絶するでしょう。

 実際にはベテルギウスは約650光年離れた宇宙にありますので、今、わたくしたちが見ているのは650年前の姿ということになります。ということは、もうとっくにベテルギウスは爆発していて、その光がまだ地球に届いていないだけ……かもしれないのですよね。はたしてわたくしが生きている間に見られるのかどうかも定かではありませんし、オリオンの右肩がなくなって、見慣れた形でなくなってしまうのはなんとも寂しいですけども、その前に最後の輝きを見せてくれるのならば、絶対に見逃さないようにしたいものですわ!



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