梅香る南関東をゆく:三渓園

画像1 梅の花香る季節!今回は神奈川県は横浜市中区にある三渓園に来ておりますわ〜!
画像2 広大!雄大!歴史の浪漫ぎっしり!それが三渓園ですわ!
画像3 三渓園は、国の重要文化財に指定されている建造物を多数移築してあることでも有名ですけれど、今回は梅と、中に入れるレトロ建築に目的を絞って行くことにいたします
画像4 お手洗いひとつとっても風情がありますわね〜あまりおトイレを激写していると不審者に間違われるかもしれませんので自重いたしますわ〜
画像5 あっ!お猫さま!
画像6 眼光鋭いむちむちのお体……インドマッチョを彷彿とさせますわ!←RRRの過剰摂取による思い込み
画像7 梅を発見!池沿いにあるのが良き風情ですわね!
画像8 紅千鳥か、唐梅か。三渓園の梅には名札などかけられておりません、すべて自分で判断するスパルタンなスタイルですわー
画像9 園内マップによれば、梅だけのエリア──すなわち梅林もあるそうですけど、こちらはたしなむ程度の本数ですわね
画像10 日本庭園たるもの、梅をたしなむのは不文律のようなもの……わたくしも自分の庭園を持ったあかつきには、必ず梅を植えることといたしましょう!
画像11 もちろん、日本庭園と、西洋庭園の両方ですわ!西洋庭園の方にはばらを中心に植えましょう!✧◝(⁰▿⁰)◜✧
画像12 まあ、これほどの広大な庭園というわけにはまいりませんけれども(・_・;)
画像13 この三渓園は、明治に生糸の取り扱いで財を成した原 善三郎が土地を購入し、その養孫、原 富太郎が造園したものです。横浜の原家といえば、昭和初期まで影響力を持ち続けた財閥。当時から縮小しても、なお17.5ヘクタールもの「庭園」ですからね。わたくしの自宅のお庭とはスケールが違いすぎますわ
画像14 ちなみに三渓園の「三渓」とは、茶人でもあった原 富太郎の号である「三渓」から。造園当時、この地には三つの渓谷があったことが由来だそうですわ
画像15 と申しますか、この原三渓という方がすごいお方でして……
画像16 ビッグビジネスマンなのはもちろん、コレクター・パトロン・アーティストという、芸術を振興させるために必要な要素をひとりで兼ね備えていた類まれなる人物なのです
画像17 小林古径、前田青邨、横山大観、下村観山、今村紫紅、速水御舟、安田靫彦などのパトロンだった……と言えば、そのすごさがお分かりいただけるでしょうか。原三溪なくしては、今日の日本美術は無いかもしれず、そうでなくともだいぶ遅れをとっていたことになったかもしれないのですわ
画像18 購入してくれるコレクターとしての面も重要です。現代のようにネットで公開できる環境ではなく、新たなアーティストが認知度を稼ぐには、口コミ──それも高名なコレクターによる口コミこそが、界隈での信用を得る近道だったことでしょう
画像19 彼のいわゆる芸術サロン的な場には、先に述べた若き芸術家たちだけでなく、日本美術界の牽引者 岡倉天心、インドの詩聖タゴール、哲学者・文化史家 和辻哲郎、小説家 夏目漱石らも訪れ、多いに語り合ったということですわ
画像20 うらやましい。心の底からうらやましい。うなるほどのお金を持った人は世の中にたくさんいても、その使い方を知っている人間はひとにぎりしかいないでしょう。
画像21 原三溪──原富太郎は、まちがいなくそのひとにぎりの内のひとりであると言えるのです!
画像22 1923年、関東一円を襲った大地震──関東大震災の後の復興事業で、自ら横浜市復興会、横浜貿易復興会の会長を務め、私財を投じて復興に努めた原富太郎
画像23 ノブレス・オブリージュ──位高ければ徳高きを要す。原富太郎は貴族ではありませんでしたけれども、後世まで残るその偉業によって、徳高きを示したと言えるでしょう
画像24 わたくしが成功して財を成したとき、はたして原富太郎のようにふるまえるものなのでしょうか?
画像25 商売に対する鋭いまなざし、時代に対する慧眼、未来へ続く道筋への遠望……偉大なる豪商の視線からは学ぶことばかりですわ
画像26 三渓園は見どころが満載ですけども、梅を全面に押し出しているという風ではありませんわね……と申しますか、景観と建造物の調和を推している感じですので、梅林!を期待して来ると少し肩透かしをくうかもしれませんわ
画像27 四季折々を楽しめるのが、庭園の基本にして命題。旬のものは他にもたくさんありますものね(*´ω`*)
画像28 香りとともに楽しめる梅の季節もそろそろ終盤
画像29 今年はゆるりと移動しておりますので、もう少し楽しませてくださいませ!
画像30 横浜の名士、原三溪。そのこころざしが息づく、浪漫あふれる庭園でした。このあと、お散歩記録もアップしてみましょうか。それではまた、どこかの梅園でお会いいたしましょう。ごきげんよう~

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