映画レビュー:スパルタンX★★★★★
──禁酒79日目の酎 愛零が「スパルタンX」を観て感想を書く話──
おつりより高価な春巻!私も食べたい!!!😋😋😋
どうも、禁酒79日目の私です。
今回はTSUTAYA TVで「スパルタンX」を観ました。
だいぶ昔の映画(私が生まれる前、1984年)ですけど、先月せき@オリックス好き放送作家さんが話題にしてらしたのを読んで、ジャッキー・チェンものはあまり観たことはない私も、シンプルで楽しい!という評価をされているので「観てみたい!」と思いました!
結論から言いますと、5点満点中、5点。
おもしろい!一人でめっちゃ突っ込みながら観ました!たぶん、突っ込みながら観るのが正式な作法の映画だと思います!😂😂😂
(※ここからはネタバレを含みます。ネタバレが嫌な方はブラウザバックでお戻りください。)
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■あらすじ
所はスペインのバルセロナ。キッチンカーで中華料理のファストフード(春巻など)を移動販売する二人の若者、トーマス(ジャッキー・チェン)と、いとこのデビッド(ユン・ピョウ)。ある日二人は、入院しているデビッドの父の見舞いに行き、そこで絶世の美女シルヴィア(ローラ・フォルネル)に出会う。夜の繁華街で商売をしていた彼らは、男たちに追われるシルヴィアを見かけ、助けに入るが、実はシルヴィアは街娼を隠れ蓑にしたスリの常習犯だった。彼女に翻弄される二人をよそに、事態は思わぬ方向へ動いてゆく。謎の組織に誘拐されるシルヴィア。友人の新米探偵モビー(サモ・ハン・キンポー)の手を借り、真相にたどりついた三人は、彼女を救出するために、敵の根城に乗り込んでいき……
■良かった点
・キレッキレのアクション
とにかく動く!動く!速い!速い!目が追いついていかない!デブ探偵も動く!動く!😂😂😂
・コメディー
いい意味でツッコミどころ満載。最初、別々のドアから出てくるから、ああ、ふた部屋なのね……と思って見ていたら壁を透過したように移動するから「いやひと部屋なのかいィ!🤣」とツッこみ、酒場で「デブの奴は来ているかい?」と尋ねる新米探偵に酒場の客が『いや、デブはまだ来てない』というシーンで「いやあんたら全員デブやろがいィ!🤣🤣」とツッこみ、スパルタンXのスパルタンってどこから来ているんだろうと思ったらキッチンカーの名前がスパルタン号で「いやキッチンカーの名前タイトルにしてるんかいィ!🤣🤣🤣」とツッこみ、呼吸困難になるほど笑いました。こんなに笑ったのは久しぶりです。ちなみに中国語の原題は「快餐車」。
・シンプル
特にうなったのは、キャラクター紹介の早さ、見事さ。せきさんも言及しておられますが、朝起きてすぐ真面目に稽古をするデビッドと、だらだら起きてきて適当に稽古を済ませるトーマスのシーン、これだけでキャラクターの性格を観客に知らしめることができます。おだてに弱く、大金に釣られる新米探偵モビーもそう。連載作品とかならともかく、映画という限られた尺でキャラクターをすっきりわかりやすく見せることに優れていると感じました。あと場面転換もよけいなものを一切はさまないので、早い早い。
・敵が強い
ヒーローが無双して敵をばったばったとなぎ倒すのもアクション映画の醍醐味かもしれませんけど、この映画の敵役には強さのランクがあり、ザコの他に明らかに強い敵が二人います。この二人がめっぽう強くて主人公たちをぼこぼこにするので、(あっ、なんか劣勢……あっ、あっ、負けちゃう…!)というスリルがたまりません。逆転するシーンでも主人公の理不尽なパワーアップとかではないので、ストイックにアクションを楽しめます!余裕かました敵用心棒のサスペンダーピチィ!が個人的なお気に入り😃
■残念だった点
・あってもなくてもいいストーリー
これね……映画の永遠の命題だと思うんですよね。これだけアクションとコメディーがキレッキレなら、正直言ってストーリーなんかどうでもいい気がします。ほんとにお飾り程度で、ヒロインがどんな立場でも成立するお話ですから。
・みんな中国語
これ、スペインのバルセロナでロケしたんですよね。みんな中国語しゃべっているのはさすがにおかしくないですか。カタコトでも中国語キャストがスペイン語しゃべって、外国人俳優のしゃべりには字幕をつけるとかしたほうが、違和感無く観れるのでは……
・無双感はない
良かった点でも出ましたけど、敵が強いんですよね。ザコはあっという間に倒してしまうし、敵用心棒はめたくそ強いしで、大勢の敵を倒してゆく爽快感というものはあまりありません。
・ヒロインがくそい
この映画で一番嫌いなキャラクターだったのが、まさかのヒロイン。スリで生計を立てているという設定があるにしろ、騙した男に追われて主人公たちのところに逃げ込み、ドヤ顔でフフンみたいな顔をしている、かくまってくれた主人公たちの家で好意につけこんでやりたい放題、あげくお金を盗んで姿を消すなど、性格がくそいので「もっと痛い目にあえばいいのに😡」と思って観てました。美人は何をしても許されるのか😡😡😡
■総評
抱腹絶倒のコメディーとキレッキレのアクションシーン、(性格を許容できるなら)美貌のヒロインを鑑賞するためのエンターテインメント全振りの映画です。特にラストの敵用心棒との一騎打ちは必見!頭をからっぽにして、アクションに手に汗握り、コメディーを指さして大笑いしたい、そんなときに観ましょう!
なにげにキッチンカー「スパルタン号」のギミックがすごくて、ムダに表示される(当時の最新鋭?)3DフレームCGとか、車体の各部が展開してカウンターや客席になるのは、見ていてわくわくしました。三菱製で、てっぺんに漢字で「食」と書かれたエンブレム(?)があるのがチャームポイント。不満とまではいきませんが、キッチンカーで料理している屋台飯の描写がもう少しあると楽しいかなーと思いました。おつりの代わりにカッさらわれていった春巻、私も食べたい!😋
終始スピード感あふれる展開なのでダレるところも無いんですけれど、展開が早すぎて人によっては唐突感を感じることもあるかもしれません。ストーリーはあって無いようなものなのでそこに期待するのはまちがいかと。頭をからっぽにして観るこの映画にストーリーなど必要ないのですよ……
あとは、くそいヒロインを受けつけられるかどうかですね。顔は「こんなかんぺきな顔の人おるの?🙄」というくらいの美人さんです。
というわけで星五つ!定期的に観たくなると思いました!\(^o^)/
映画評価基準……
★★★★★:何度でも観たい
★★★★☆:ぜひ観たい
★★★☆☆:観ても損なし
★★☆☆☆:一度観ればいい
★☆☆☆☆:観なくてもいい
☆☆☆☆☆:お金を捨てたいなら
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、ごきげんよう。