ニュースつぶやき:支援物資に弾性ストッキング
徳島県が送った支援物資の中にマスクと弾性ストッキングがあり、『水や食料などを送れ』と非難する声が一部から上がった話。
ニュースを読むにあたって気をつけなければならないのは、書かれていない前後の部分にこそ思いをいたさなければいけないという点ですわ。この場合では、徳島県は水や食料などを送った上で、余剰スペースになるべく軽いもの──職員が手で積み下ろしできるものを詰めて送ったという事実が間違って伝わったか、何者かが意図的にその事実を隠して伝えたかのどちらかでありましょう。
災害時には、意見を異にする者たちへの攻撃手段として、事実と違う言説を流布する輩が湧いて出るものです。不必要に憎しみを煽り、対立や分断を目論む輩こそが、団結の何よりの敵。また、あらゆるメディアは人が書いているもので、そこには大なり小なりその人の考え方や思想といったものが反映されているということを忘れず、多角的な見方をするために複数の情報源を参照して裏取りを行うようにしたいものですわね。
それはそうと、弾性ストッキングというものはみなさまご存知でしょうか?
立ち仕事、座り仕事が多い私も愛用しているものですけれども、普通のストッキングのようなやわらかいものではなく、脚を締め付けるような感じの固めのストッキングですの。用途は圧迫して静脈の径を小さくすることにより、静脈の中にある逆流防止弁の助けとすることで、エコノミークラス症候群を防ぐことが主であり、れっきとした医療器具ですわ。
履き方にもコツがありまして、私はいったんかかと辺りまでひっくり返してから足を入れ、そこからひっくり返し直す……いう履き方をしております。脚のむくみや座り仕事、立ち仕事が多い方にはおすすめですわ。もちろん、今回送った被災地のように、長時間同じ姿勢でいることを余儀なくされる方たちへの支援物資としては、ベストな選択だと思います。