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【国語】放課後_中学3年生

思春期の叫びを受け止める国語のM先生がいた。

幸い中学2年生、3年生と、M先生が私の担任だった。

クラス内で問題があったとき、生徒の様子がおかしいとき、必ず1対1で話を聞く時間をとる先生がM先生だった。

ヒアリング内容はピンからキリまで。

1)私が 部活を途中でやめるとき
2)友達が失恋で立ち直れず、来る日も来る日も四六時中泣いていたとき     
3) クラス内で彼氏の奪い合いが発生してしまい、女子同士が荒れたとき

思春期は大半の人間が大荒れに荒れる時期でもある。

叫ばない中学生はいない。

そのどうしようもない叫びを吸収しようと向き合ってくれる大人が、人生にとって大事な時期に私の側にいてくれたことは大きかったように思う。


先生はスポンジのように生徒の気持ちを受け取り、その都度心を落ち着かせてくれた。

呼吸をするかのように当然のこととして対応してくれたがために、不思議と強烈に印象に残っていないところが切ないポイントではある。

ただ、先生からの強いメッセージ性がなかったから、先生がいつもニュートラルでいてくれたから、生徒の勢いよく飛び出していこうとする感情たちも、流れ着く先を見つけることができたのだ。


生徒は優しさという愛情を受け取っていた。


世の中や物事が綺麗な部分ばかりではないからこそ、M先生が平等に、公平に自分たちを取り扱ってくれたことに感謝したい。






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