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クリスマスに読みたい本【38】

 今回読んだのは、「ペネロピ」。
よくクリスマスに読むので気づいてなかったのですが、とくにクリスマス本ではなかったです。
しかも映画のノベライズだった。
 迷ったのですが、いかにもおとぎ話でハッピーエンドな展開がとてもクリスマス的だと勝手に思っているので、この本もこちらにカウントさせてもらっています。

 ご先祖さまへとかけられた魔女の呪いが、百年以上もたって生まれた少女・ペネロピに現れる。
ペネロピの鼻は、人間のそれとは違い、豚そのものの鼻だった。
 裕福な両親はペネロピを大切に思いながらも、彼女を隠して育てる。
呪いを解く方法はたったひとつ、ペネロピたちと同等の上流階級の人間が、彼女のことを心から愛すること。
 母親たちは、なんとかして彼女を同じ階級の男性と結婚させ、彼女の呪いをとこうとするが、幾度も見合い相手に悲鳴をあげて逃げられ続けたペネロピは、二人の彼女の人生を変える男性に出会う。
 ひとりは彼女を「怪物」と罵ったあまったれのお坊ちゃま、もうひとりは彼に隠し撮りを依頼された落ちぶれた男。
 そして、彼女は、自分の人生を切り開こうと一歩を踏み出すが……。

 ネタバレをさけてあらすじを書くとわりと重いお話のようですが、内容的には最近のディズニーに似た雰囲気。
革新と現代性を振りまいてはいるものの安心とハッピーエンドが確約されたおとぎ話です。
 実際このお話のテーマは、「アナと雪の女王」に酷似している気がします。
初めて「アナと雪の女王」を見たとき、このお話が頭をよぎりました。
結論というかテーマへの回答は、まったく別物なんですけどね。
 どちらが好きかというと、どちらも好きで、ついでに伝統的な「王子様のキスで魔法がとけました」って展開も好きなのですが。

 あまくて優しくてちょっと力強い、現代が舞台のおとぎ話です。
読了は、60分くらい。

------------------*----------------------*------------------------------------*-------【本メモ】

タイトル: ペネロピ

著者: マリリン・ケイ (Kaye, Marilyn)
訳: 永瀬, 比奈
PUB: 東京 : 早川書房 ; 2008.1
PHYS:270p ; 16cm
VT:OR:Penelope
NOTE:映画「ペネロピ」のノベライズ
NOTE:映画の脚本: レスリー・ケイヴニー
ISBN:9784150411589
NOTE:原書の著作権年: c2007
PTBL:ハヤカワ文庫 ; NV1158

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*タイトル画像は「みんなのフォロギャラリー」からお借りしました。
 ありがとうございます。

*表紙画像の著作権が心配なので、Amazonのリンクを貼っています。

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